※『コンサルタント紹介業』という少し変わったビジネスの話を毎月1回 お届けしていきます |
《今回のテーマ》 『コンサルタントにとってのGoogle対策』
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コンサルジェント代表の樋笠です。
先日のNHKスペシャルで「グーグル革命の衝撃 あなたの人生を検索が変える」という番組を見ました。
私はグーグルを扱った「ザ・サーチ」という本を読んでいましたし、番組の内容は、わざわざ取材に行った割にはちょっと底が浅いかも、という印象を受けました。
どちらかと言えば、NHKスペシャルで取り上げたこと自体が“衝撃”かもしれませんね。
ネットを使わないお年寄りなどにも、こんな会社があるんだと知らせる効果は絶大だと思いますから。
ただ皆さんもご存知のように、株式の時価総額では、日本でグーグルを超える会社はただひとつ、トヨタ自動車のみですから、今後もその影響力の大きさは計り知れないですね。
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■検索で人生が変わったかも? |
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そういう私も、ある意味で「検索に人生を変えられた」かもしれません。
何らかの形でネットビジネスに携わっている人は、誰もが多少なりともそう思うのではないのでしょうか。
まず当社のようなニッチな領域で、インターネットを主体にプロモーションや営業活動を行っている会社は検索に表示されなければ話になりません。日本ではヤフーがNo.1で、Googleはフォロワーですが、番組にあったように検索のインデックスそのものから削除されてしまえば、ビジネスに深刻な影響がでるはずです。
(番組中でインデックスから削除されたとGoogle相手に裁判を起こした会社の事例がありましたが、Googleがあなたのサイトは当社にとって全く無価値だと言い切っていたのが・・・とっても空恐ろしかったです)。
インデックスに存在していても検索の順位が大幅に低ければ、事実上、存在していないのと同様と言えます。
そのため、全世界の企業があらゆる領域で「検索対策」にしのぎ削っているのですね。もちろん、個人で開業されているような経営コンサルタントも例外ではありません。
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■コンサルタントにとってのGoogle対策 |
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経営コンサルタントにとって、また経営コンサルタントを探す企業にとって、Googleなどの検索エンジンは必要不可欠です。
当社がこれまで検索対策に取り組んできた経験の中から、ご参考になりそうなポイントをお話します。
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<コンサルタントとしてPRしたい場合>
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1.文字情報の充実
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検索はすべて文字情報がベースになっています。ですので検索されるためには日々、文字情報を充実させていく必要があります。
そんな当たり前のことを!とお怒りの方もいらっしゃるかもしれませんが、私が仕事柄、よく目にするコンサルタントのページの多くは、正直、文字情報が圧倒的に不足しています。
つまり自分の専門分野や実績をきっちりと紹介しているサイト、そうでないサイトは、検索される数に圧倒的な差が生まれていると思います。
とくに、コンサルタントを探している企業が、入力しそうなキーワード、たとえば“歯科”“生命保険”など特定業界の言葉や、経営・マネジメントに関する用語“マーケティング”などが多数盛り込まれていることが必要です。
また同時に、地域密着でビジネスをされている方にとっては、都道府県名などのワードも重要視されるでしょう。
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2.整理された見やすい文字情報 |
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もう一歩、進めば、単に文字情報がたくさんあるだけでなく、
“研修カリキュラム”のメニューや“コンサルティング実績”など、企業側にとってすぐに参考にできたり、社内で検討しやすいように、整理された状態であることが望ましいと言えます。
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3.容易にコンタクトできる経路 |
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お問合せフォームなどはもちろん、コンタクト可能な電話番号など、すぐに容易に行動できるような告知がされていないと、せっかくサイトを見た潜在顧客も逃げてしまう可能性があります。
これも私がよく体験することですが、サイトにある電話番号にかけても、機械音の留守電メッセージが流れてくることもけっこうありますね・・・。こういったことは絶対に避けなければなりません。
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4.関連サイトからのリンク |
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ご存知かと思いますが、検索で表示される順位を決定している要素のひとつが、外部サイトからのリンクです。
できれば、自社と無関係なサイトでなく、同じようなテーマを扱っているサイトからのリンクが多いほうが、そのテーマに関連した検索結果の表示にプラスとなって働きます。
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5.写真 |
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人はとかく見た目の印象で判断してしまうものです。専門コンサルタントの場合は、会社でなく、コンサルタント個人の能力やキャラクターがとくに重要視されます。
ですので、少なくとも“感じがいい人だな”と思ってもらえる写真にしっかりお金を使うべきです。
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6.報酬基準 |
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コンサルタントへの依頼のネックになるのが価格です。一般的に価格が高い、不透明である、という印象が根強くありますので、できるだけ具体的に基準や価格例を明示したほうが得策です。
すべて“応相談”では、敬遠されてしまうか、相手の足元をみて値段を決めていると誤解されかねません。
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■コンサルタントを探す側にとってのGoogle活用 |
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検索だけでピッタリのコンサルタントサイトを探し当てるのは、なかなか至難の業だと思います。
探す上でのヒントとして、上記のチェックポイントに加えて、
・自社が望む要件での、具体的なキーワードでの検索
(例)飲食 + コンサルタント
(例)メニュー開発 + コンサルタント
(例)飲食店 +客単価向上 + コンサルタント
を使うのが良いと思います。そうすることによって、より個別で具体的な情報を得られる可能性が高いと思います。
また依頼すべきかどうか判断に迷ったら、電話やメールで問い合わせてみるのが一番早いです(といいますか聞かなければ判断は無理だと思います)。
その際には、できれば1名だけでなく複数の候補者を比較検討したほうが、ずっと得られる情報量が多くなりますし、的確な判断基準が明らかになるはずです。
また手前味噌になりますが、当社のような第三者を使ったほうが、過去の実績からより早く、より的確に探せるかもしれません。
ちょっと意外かもしれませんが、当社にはよくテレビ局などから、「こんな専門家はいないか?」というお問い合わせが入ってくることも多いんですよ。
直接的なビジネスには無関係ですが、提携先コンサルタントの皆さんのブランディングに役立ちますので積極的にお受けしています!
それでは今回はこんへんで。また来月お会いしましょう!
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■関連情報
コンサルジェントが書籍で紹介されました!
『起業家を続々と輩出するリクルート式仕事術』
著者:荒井 裕之 出版社:ぱる出版(2005/12発行)
過去にコンサルタントに関するコラムを寄稿しています。よろしかったらこちらもご覧下さい。
「失敗しないコンサルタント利用の秘訣」@IT
情報マネジメント
「コンサルタント業を目指すには」All
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