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株式会社コンサルジェント

コンサルタント紹介します!
第27回 『エージェントという職業の存在価値』
株式会社コンサルジェント
代表取締役 樋笠 耕治
※『コンサルタント紹介業』という少し変わったビジネスの話を毎月1回 お届けしていきます

《今回のテーマ》  『エージェントという職業の存在価値』


みなさんの職業は何ですか?

私はいろんな書類で「職業」を書くとき、ちょっと考えてしまう時があります。正確に書けば「職種=経営コンサルタントの紹介エージェント」で、「業種=経営コンサルタント紹介業」なのですが。

そんな特殊なことを書いてもなぁ〜、と、無難に“経営コンサルタント”と書いてしまうときもあります。

しかし世の中では、経営コンサルタントという仕事ですら、いったい何をやっているのか?とよく分からない人が大半だと思います。

「はてな」等のQ&Aサイトを見ていると普通にパソコンを使える若い人ですら「経営コンサルタントって何?」とよく質問しています。

新聞の三面記事では「自称・経営コンサルタント」が捕まったりしていますから、悪いことを指南して、闇取引をしているようなダーティーなイメージ(偏見)もあるのではと、時々、心配になります。

それをさらに紹介して、お金を稼いでいる職業なんて、我ながら、本当に怪しいですね・・・。

冗談はさておき、当社にとってはコンサルタントを紹介することは、極めて普通で、日常のことなのですが、果たして巣鴨にいるような普通のオバアチャンに理解できる職業なのか、と疑問に思います。
(私の母親はいまだに私の仕事内容がよく分かっていないですが)。

この際ですから、母親にもわかるように、説明してみましょうか。


■コンサルタントエージェントの役割って?

みなさんは、わからないことがあった時、どうしますか?
⇒調べる。

調べても、わからない場合、どうしますか?
⇒誰かに聞く。

いったい誰に聞いたら、良いと思いますか?
⇒それに詳しい人。

それに詳しい人はどうやって探しますか?
⇒調べる。

調べても見つからなかったら、どうしますか?
⇒誰かに聞く。

・・・・(続く)

これがもし、経営上の課題や、ビジネス上の問題だったら、どうしますか?
もっと具体的に言いますと、

(例)
「自社商品である健康食品を新たにテレビ通販で売り出していきたいが、どういう手順で、どう進めていけば良いのか?」

(例)
「株式公開を目指して、人事制度の再構築に着手していきたいが、こういった分野に強い専門家はどこにいるのか?」

(例)
「来月、食品メーカーの経営者が集まるイベントを企画しているが、この場で面白い内容のセミナーができる人はいないか?」

(例)
「経営全般に関して自分のアドバイザーになってくれるような、できればソフトウェア業界にも明るい40代くらいの人はいないか?」

よほど詳しい人でない限り、こういった課題にピッタリ合うプロを探すことは至難の業でしょう。
まさに、このような「相談ごと」が日々、寄せられているのが当社の日常なのです。

そして、

○要望事項をお聞きして、
○選定基準により専門家から候補者を探してリストアップして、
○専門家へは、依頼主の要望事項や経験内容などを打診して、
○ご希望があれば、直接面談する日時を調整し、場を設けて、
○ご相談ごとが解決できるような契約内容を取り決めて、
○費用や稼動内容を決めて合意し、契約書にまとめて、
○実行段階でフォローアップや調整業務を行っていく


これらをお手伝いすることが、エージェントの仕事なのです。
お母さん、わかりますか?


■なぜ、こんな仕事が成立するのか

いったいなぜ、こんなビジネスが成り立つのか。それは業界特有の事情があるからだと思います。

⇒経営課題はどの会社にもあるが、それをコンサルタントを雇って解決するかどうかは別問題。

⇒しかし、いざ、コンサルタントを検討してみようと思った段階では、どうやって依頼したら良いのか、どこの会社が良いのか、費用面はどうなのか、と判断する情報に乏しい。

⇒とくに、○○に詳しくて、○歳位で、○○県で、○○円位の予算で、と希望条件を絞り込めば、それだけ探すのがより一層難しい。

⇒さらに時間が限られており、早く探したい場合は、方法がない。

機能・品質が一定であり比較検討しやすい製品とは違って、人的な能力に依存するビジネスサービスは、その内容や良し悪しや、価値を判断することが非常に難しいと思います。

そういった「面倒な」「時間のかかる」「大変な作業」は、その道の「選ぶプロ」に頼んだほうが、はるかに良い結果になる確率が高いのだと思います。


■エージェントの面白さと奥深さ

こういったお困りごとの解決を仲介する我々エージェントにとって、この仕事は、

「依頼主の課題を自分のことのように聴き、考え、行動できること」が求められ、
「さまざまな専門家との連携関係、信頼関係を日々築いていくこと」が求められ、
「高いレベルでの交渉力・調整能力・時間管理能力」など、が求められるという、

非常に難易度の高い仕事だと思っています。

私自身も約6年間、やってきましたが、本当に役立っているのか、本当に必要とされているのか、と自問自答しながらの日々です。

人との交渉ごとひとつを取っても、非常に奥深いものがありますし、なかなかこれで十分満足っていうゴールが遥かに遠いものですね。

誰もが「存在価値の高い職業ですよ」と認めていただけるようになるまで、いったいあと何年くらいかかるのか・・・?

ビジネスには、これで終わりという世界はないと思いますが、まだやりたいことの1割、2割も、できていない気がします。

ただ、日々の実感としては、

「毎日、いろんな依頼主のいろんな課題をお聞きできるのが面白い」
「毎日、すごい専門家(パートナー)の方に会えるのが楽しい」
「その中で、お役に立てるようにベストを尽くしてやりたい」

というのが素直な気持ちであり、成長・変化していくことが毎日のモチベーションになっていると思います。


◎コンサルティングエージェントという職業にご関心のある方は、ぜひ私までご一報ください!(非公式に募集しています)。

それでは今回はこのへんで。また次回をお楽しみに・・・!

■関連情報

コンサルジェントが書籍で紹介されました!

『起業家を続々と輩出するリクルート式仕事術』
著者:荒井 裕之 出版社:ぱる出版(2005/12発行)

過去にコンサルタントに関するコラムを寄稿しています。よろしかったらこちらもご覧下さい。

「失敗しないコンサルタント利用の秘訣」@IT 情報マネジメント
「コンサルタント業を目指すには」All about Japan フリーランス


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株式会社コンサルジェント/「経営堂」運営会社    代表取締役 樋笠 耕治
株式会社コンサルジェント 代表取締役 樋笠耕治
1966年大阪府生まれ。大阪外国語大学卒。株式会社リクルート、コンサルティング会社勤務を経て、有限会社コンサルジェントを設立(2004年に株式会社へ変更)。趣味は下町散策、アジア旅行。お勧めのコンサルタントは「一芸に秀でた変人?タイプ」。



メッセージ:「中小企業でも、大企業でも、コンサルタントを普通に活用できるような環境をつくっていく一助になればと思っています。聞くのもタダ、紹介もタダ、ですのでお気軽にどうぞ!無理な導入はお勧めできません。十分納得された上で、ご活用下さい」





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