※『コンサルタント紹介業』という少し変わったビジネスの話を毎月1回 お届けしていきます |
《今回のテーマ》 『コンサルタントにできること』
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こんにちは!「5月にこんなに台風ってきてたっけ?」と素朴な疑問を持つ今日この頃。
コンサル業界では「環境変化」についてあちこちで語られいますが、全ての企業が自然環境まで広げて考えなけばならない日が近いのかもしれませんね。ちょっと大きな話から入ってしまいましたが、本題に戻りたいと思います。
今日は「コンサルタントにできること」についてです。
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■コンサル≠スーパーマン |
コンサルタントに対して間違ったイメージを持っている方がけっこういらっしゃいます。
実態が見えづらいだけにイメージ先行になるのは仕方ないのですが、その中でも最も多いのは
「コンサルタントは専門家だから何とかしてくれる」
というイメージです。
コンサルタントは課題を解決するのが仕事なので、何とかできるなら何とかしてくれますが、何ともできないものは残念ながらできません。
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■こんなご依頼には困った |
いくつか紹介に困った事例をご紹介します。
●ケース1:どうにか資金繰りを改善して欲しい
よくあるお問合せですが、よくよく聞いてみると売上の予定が全くない。事業ですので売上ナシではどこかで行き詰りますし、売上がなければ金融機関も簡単には貸してくれません。この状態では手を打とうにも、選択肢はほとんどないのが現実です。強いて言うなら「事業再生」という形でしょうか。
●ケース2:こんな素晴らしい商品があるので売ってほしい
相当思い入れのある商品なのでしょうが、市場を見ずに開発を進めてしまうケース。出口があって初めて事業として成立しますので、販売も視野に入れた予算配分が重要です。「お金はないけど売ってくれ」と言われても、持ち歩く訳にもいかないですし言われた方は困ってしまいます。
●全部お任せするから成功させて欲しい
事業主体者はあくまで依頼主で、コンサルタントは支援者です。「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、一人(自社)で考えるよりも良いアイデアが生まれるというのがコンサル活用の最大メリットです。
もちろん、その後の実行面も支援してもらうケースもありますが、「完全お任せ」ご希望でしたら依頼するところを間違っているかも知れません。依頼の割合で言えば、多くても50%以内に抑えるべきと思います。(あくまで感覚値ですが)
●ケース4:うまくいったら払う
M&Aなどの分野では一般的ですが、コンサル業界ではまだまだ浸透していません。また仮に引き受けても成果が出る確率は高くないのが実態です。私なりに考えると「うまくいかなくても責任がない」というのが大きな理由だと思います。
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■使うべきタイミングで上手に使う
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弊社はコンサルタントの活用をお薦めする立場ですが、依頼の仕方を間違えると良い結果は生まれません。
コンサルタントができることをしっかり認識した上で、使うべきタイミングで上手に使う。
これが成果を出すための秘訣ですね!
ではまた来月、お会いしましょう!
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■関連情報
コンサルジェントが書籍で紹介されました!
『起業家を続々と輩出するリクルート式仕事術』
著者:荒井 裕之 出版社:ぱる出版(2005/12発行)
過去にコンサルタントに関するコラムを寄稿しています。よろしかったらこちらもご覧下さい。
「失敗しないコンサルタント利用の秘訣」@IT
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「コンサルタント業を目指すには」All
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