※『コンサルタント紹介業』という少し変わったビジネスの話を毎月1回 お届けしていきます |
《今回のテーマ》 『上手な契約解除のしかた』
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こんにちは。
今回はコンサルティング契約の解除方法についてです。コンサルティング契約とは「ある成果を目指して行う活動についての契約」ですので、どこかで契約が終了する時がきます。
逆にいつまでもコンサルタントに依存しているようでは、望ましい状態であるとは言えません。
コンサルタントは「必要な時に、必要なだけ」が基本です。
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■契約解除の種類 |
弊社でも途中解約のケースはあります。ざっくり分類すると円満と対立の2種類になります。
●円満型
・契約期間満了に伴う解約
・内外部環境の変化に伴う解約
●対立型
・成果が出なかった場合の解約
・契約内容についての解釈の相違による解約
円満型は問題ありませんが、対立型はなかなかやっかいです。
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■対立型の行き着く先 |
対立型はエスカレートすると水掛け論になります。こうなると再開はもちろん、解除方法について合意に至るのすら難しくなりますので、最悪の場合は裁判ということになるでしょう。
よく言われることですが裁判をやった結果、一番トクをするのは弁護士だったりします(笑)。
重箱の隅をつつくような相手のアラ探しに時間を使うくらいなら(笑)、依頼側は「事業をどうするか」、コンサル側は「他の支援先に何を提供するか」を考えた方がよっぽど前向きで健全だと、私は思います。
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■コンサルタントも人の子 |
依頼側からすれば「成果が出ていないのだから解除は当たり前」と思うのは当然の気持ちです。
しかし、コンサルタント側にも言い分がある場合も多く、多くの場合、お互いの意見は対立します。
感情的な話し合いになれば事態の収拾にも時間がかかりますので、誰も得をしないことにもなりかねません。
早期契約解除という目的を達成するためには、一旦感情的な部分は置いておいて(極論を言えばウソでもいいので)、配慮を見せた上での解除通告を行うのが得策です。
まぁそういう対立がなく、お互いが尊重しあって成果に向かって協力するのが一番望ましい姿なのですが。
今回はこの辺で。
では、また来月お会いしましょう!
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■関連情報
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著者:荒井 裕之 出版社:ぱる出版(2005/12発行)
過去にコンサルタントに関するコラムを寄稿しています。よろしかったらこちらもご覧下さい。
「失敗しないコンサルタント利用の秘訣」@IT
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