※『コンサルタント紹介業』という少し変わったビジネスの話を毎月1回 お届けしていきます |
《今回のテーマ》 『2009年の総括』
|
こんにちは!エージェント事業責任者のこばやしです。
本当に月日が経つのが早くなりました。
あれだけ騒がれたリーマンショックも1年以上前の出来事ですし、この調子だと10年くらいはあっという間に過ぎていきそうで、なんだか怖い気もします・・・。
さて今回は毎年恒例(?)、1年間の総括をしてみたいと思います。
|
■コンサル業界にとっても厳しい1年 |
たまに友人知人から「コンサル業界ってこういう時期は儲かるんじゃない?」と聞かれたりします。
残念ながら答えはNO!(しかも声を大にして)
中には順調な方もいらっしゃいますが、あくまで一部の話で全体で見れば確実に仕事の量が減った1年でした。
確かに社員を解雇するよりは外部との契約を解除する方が楽ですし、そもそも外部リソースはそういった調整弁的な役割も担っているので、経営的な視点から見れば当然の施策でしょう。
一方で続いている方には続く理由があり、それは抽象的ではありますが、クライアントの求めることを提供し続けていることに尽きます。
必ずしも経営数値的な成果、例えば売上げが上がった、コストが下がった、キャッシュが増えた、ということだけではないのが面白いところです。
求めることは変化し続けますので、勝ち残れる方は変化に順応できるか、もしくは変化を主体的に起こしているのでしょう。
こういう時代こそ、コンサルタントの実力がわかるような気がします。
|
■東京は攻め、大阪は守り |
弊社は東京と大阪の2拠点で営業をしておりますが、案件の傾向として東京は営業系のテーマ、大阪は財務系のテーマ(いわゆる資金繰りです)が多かったです。
ここ数年間の大阪は同じ傾向にあり、第二の都市でもこの状況ということで地方経済の疲弊ぶりが伺えます(橋本知事が吠えるのもわかります)。
東京でも財務系のテーマはありますが、それでも【攻め】のテーマが目立ちます。
市場における企業の数が違いますので、東京市場が良かったということでもなさそうですが、「何かやるなら東京で」と考える人が多いのかもしれません(成否は別として)。
しかし東京は競争も多いので、地方の企業は無理に東京に出るよりも、東京の情報を使って地元で何かをやることに注力した方が成功確率は高い気がします。
|
■元気な中小零細企業 |
弊社の取引先は圧倒的に中小零細企業が多いのですが、その中の数社からは、不思議なことに誰もが知っている大手企業より多くのコンサルティング料をお支払いいただいております。
こういうクライアントと接すると、現在の悪い景気もどこかで必ず終わるのだろうな、としみじみ思います。
共通点としては本業がしっかりしていること。そして早めに次の手を打っていること。
コンサルタントを雇うのも打ち手のひとつですが、やはり早いに越したことはないでしょう。
現実的には追い込まれてからのご相談が多いのですが・・・。
|
■2010年は |
楽観論・悲観論の両方がありますが、今の状況を見れば悲観路線で考えていた方が安全ですね。
少なくとも2010年の前半はまだまだ悪くなるような気がします。
「不況期には新しいサービスが生まれる」とよく言われますが、私はこの調整期間が終わるとコンサルタントに求められる役割にさらなる変化が出てくると考えているので、年末年始はいくつかの視点で来年の打ち手をじっくり考えてみたいと思います。
コンサル業界に限らず、全ての業界において「慣習だけれどもおかしなこと」はまだまだたくさんあると思いますので、それを洗い出してみるのも良いかもしれません。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください!
また来年1月にお会いしましょう。
|
■関連情報
コンサルジェントが書籍で紹介されました!
『起業家を続々と輩出するリクルート式仕事術』
著者:荒井 裕之 出版社:ぱる出版(2005/12発行)
過去にコンサルタントに関するコラムを寄稿しています。よろしかったらこちらもご覧下さい。
「失敗しないコンサルタント利用の秘訣」@IT
情報マネジメント
「コンサルタント業を目指すには」All
about Japan フリーランス
|
■バックナンバー 一覧に戻る |