※『コンサルタント紹介業』という少し変わったビジネスの話を毎月1回 お届けしていきます |
《今回のテーマ》 『事業を経営しているコンサルタント』
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こんにちは!エージェント事業責任者のこばやしです。
皆様、年末年始はゆっくりできましたでしょうか?
毎年のことですが、いろいろゆっくり考えられる時間がある・・と油断していると、時間はあっという間に過ぎてしまいますね。。。
そして暴飲暴食が祟ったのか、いきなり体調を崩すという最悪のスタートとなってしまいました(泣)
では気を取り直して、2010年最初のコラムにいきます!
独立系のコンサルタントには「専業」と「兼業」の2パターンがあります。
前者は良いとして、後者は他のビジネスを行っている人で、会社勤めの場合もあれば自分で事業(コンサル会社以外)を行っている方もいます。
私はこの“自分で事業を行っている方”がとても好きなのですが、その理由は
・経営者&現場感覚
・価格の安さ
・理屈よりまず実践
という傾向があるからです。
では、これらについてもう少し詳しく書いていきます。
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■経営者&現場感覚 |
弊社のお客様は大半が中小零細企業の社長です。社長業というのはひとつの課題だけを考えるのではなく事業全体を見ます。
その視点を持てるかどうか、これはコンサルタントとして非常に重要です。
例えば、
「店舗に集客したのはいいが、現場が混乱し、売上が下がった(そして資金繰りが悪化した、退職者が増えた・・・等々)」
というように、部分だけ変えてもかえって状況が悪くなるなんてことはよくあります。どこまで見通した上で手を打てるか、これはやはり事業経験のある、その中でも今事業をやっている人の方が感度は鋭いでしょう。
現場感覚も同じで、中小零細企業だと社長も現場に関わりますので、その感覚で支援ができるかどうかがカギです。
その点、事業経営のコンサルタントは自社の現場と接する方法について試行錯誤を繰り返していますので、活きたノウハウが日々蓄えられていきます。
正解のない世界では、こういった経験を買えるのはとてもメリットがあると思います。
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■価格の安さ |
商売をやっていると粗利が気になります。特に中小企業にとっては売上よりも粗利がどのくらい残るのかが大切です。
自分で事業をやっているコンサルタントからしてみると本業の粗利率よりコンサルティングの粗利率の方が高い(100%粗利)ですので、たとえフィーがコンサル業界の平均よりも低くても「割が良い」と考えられるのです。
そしてもう一つ、自分の事業からの収入があるので、コンサルティング料だけで食べている人よりも余裕があるという点も大きいでしょう。
このような理由により、けっこうリーズナブルな値段で依頼を引き受けてくれたりします。
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■理屈より実践 |
私は事業を起こせる人とそうでない人の間には大きな壁があると思っています。就業人口の構造からしても、起業家はその他と比べて圧倒的に少数です。
その資質を持つコンサルタントはやってみることに重きを置くので行動が早く、結果(成功・失敗両方)も早く出ますし、もしお客様の方が動かなければ自分で動いたりします。
また事業領域が近いような場合ですと、一緒にビジネスなんて展開も稀にあります。
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■旬を考える |
コンサルタントは基本的に過去を売り物にしています。
その過去が10年前と半年では大違いです。
旬を過ぎれば、そのノウハウも通用しなくなります。
事業経営のコンサルタントは過去+現在、しかも社長業という視点になりますので、間違いなく旬です。
コンサルタント専業の人よりもコンサルタントとしての活動時間は少なくなりますので、ノウハウの深堀という点では劣るかもしれません。
が、中小零細企業の経営者にとっては非常にありがたい存在になってくれると思います。
それではまた来月にお会いしましょう。
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■関連情報
コンサルジェントが書籍で紹介されました!
『起業家を続々と輩出するリクルート式仕事術』
著者:荒井 裕之 出版社:ぱる出版(2005/12発行)
過去にコンサルタントに関するコラムを寄稿しています。よろしかったらこちらもご覧下さい。
「失敗しないコンサルタント利用の秘訣」@IT
情報マネジメント
「コンサルタント業を目指すには」All
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