いつもご購読ありがとうございます。コンサルジェントの樋笠です。
先日たまたまテレビ番組で「WEB集客コンサルタント」のドキュメンタリーを見ました。
20代で独立する夢を見ながら、社長と2人だけの五反田にあるWEB集客コンサル会社(士業が対象)に勤務。奥さんの出産を控えたいま、子供が生まれたあとの家計予測では赤字となり、起業のための貯金ができない現実を知る。
そんな悩みを抱えながら、給料を上げるために何が必要なのかと社長に相談。「自分だけの力でセミナーの企画から講師までをやってみたら」と言われて、何度もビデオカメラの前で練習して、本番の日を迎える。
緊張しながらも無事に大役を務めて、セミナー終了後に11人の参加者のうち6人から個別面談希望(見込客)のアンケート回答を獲得。出産で里帰りしている奥さんに電話でセミナーの成功を報告。
最後には、独立のための貯金は当面あきらめて、子育てが一段落してから独立時期を考え直そうと決意した、というあらすじでした。
この番組はいまの20代の若者のキャリアについて、等身大の姿を描こうという趣旨でしたが、観ていて「なるほど。こんな感じでネット企業で勤めているのが今どきの典型なんだなぁ」と思いました。
私がいまの会社を創業した2001年は、楽天、サイバーエージェント、オンザエッヂ(ライブドア)などの企業がベンチャー企業として注目を集めていた時でした。しかし事業規模はまだ比較的小さく、新興上場市場のインターネット銘柄企業には危うい会社も多く、世間的な認知もまだ不十分だったように思います。
しかしその後、インターネット関連業界では、ミクシィ、グリー、DeNAをはじめ時代を代表するような企業が急成長を果たし、さらにネット関連サービス企業が毎年のようにマザーズのような新興市場に上場をするようになりました。
この10年でインターネットに関わる業界は「日本有数の成長産業」となったことに、疑いの余地はなくなったと思います。
つい先週、アフィリエイトの分野で年商数十億円を稼ぎ「ネオヒルズ族」と呼ばれたフリーエージェントスタイルの与沢翼氏が、2億5000万円の国税が払えずに資金ショートを宣言したというニュースが大きな話題になりました。
ネットビジネスの裾野はいっそう広がり、世の中の注目度を集め、影響力を増していると実感させる出来事でした。
いま、ビジネスの世界で中核人材となっている20代〜40代は、まさにインターネット世代で、仕事も私生活も、ネットなしには成り立たないと言えるでしょう。
そして、前述の大成功したネット企業の周辺には、それこそ無数のネット系サービス企業が存在しており、ウェブ制作から、システム開発、ネットショップ、ウェブサービス、ゲーム、電子決済、SEO、アフィリエイト、そしてWEBコンサルティングなど、だいたい創業10年未満の若い会社や個人起業家が日々活動し
ています。
本当に、さまざまな新しいウェブサービスを行う会社が、たくさんあります。私自身、つくづく、インターネットが産業の中心になっている、とくに資金と人材と顧客がここに集まっていると実感しています。
ところが、マーケティングが得意な急成長中のネット企業であっても、さきほどの資金ショートの事例でもわかるように、管理面(税務・財務・法務)や組織面に課題を抱えている企業も少なくありません。
また、事業に必要な専門分野の経験・技術に秀でたスペシャリストが不足している企業もあると聞きます。
このような分野には、社外から適材適所のコンサルタントを投入して、必要な知識や経験・ノウハウを補うことも、今まで以上に重要になってくるのではないでしょうか。
成長の可能性が大きいインターネット関連企業にこそ、これからコンサルタントの利用価値がますます高まってくるのではないかと感じています。
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