いつもご購読ありがとうございます。コンサルジェントの樋笠です。
最近、人材育成に関する著書の企画を進めておりまして、これから5年、10年先を見据えた人材育成は、どうなっていくのだろうか、と考えることが多くなりました。
今年は、久しぶりに「求人難」という言葉が良く聞かれており、採用が難しいときには、なおさら、人材育成の重要性が高まることが容易に予測できます。今後、東京オリンピック開催の2020年ごろまで、
・おもてなし
・日本らしさの強み
・異文化間コミュニケーション
などの人材育成テーマが盛り上がっていくような予感がしています。
さらに6年先を考えるにあたって、6年前(2008年)を振りかえってみますと、ちょうどリーマンショックの起こった年で、この翌年からとくに首都圏では外資系企業の撤退・縮小が進み、研修やコンサルティング業界もどんどん縮小路線が進んでいき、2011年の大震災で大きな停滞に入ったという流れになっていました。
昨年の2013年あたりが転換点で、今年の2014年から2020年ごろまでは、何事も一筋縄ではいかないでしょうが、基本的にはフォローの風に乗っていく感じを抱いています。
ちょうどこの春、入社した2014年の新入社員の特徴は、『自動ブレーキ型』という記事を読みました(以下、日本生産性本部より)
“知識豊富で敏感。就職活動も手堅く進め、そこそこの内定を得ると、壁にぶつかる前に活動を終了。何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転ができるようになるには高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要。”
http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001406/attached.pdf
とのことでした。私は周りに新卒社員がいないので、実感として分からないのですが、どうなんでしょうね。
個人的には、バブル時代に無茶苦茶をやっていた人たちを知っていますので、安全運転でいいんじゃない?無理に突っ走らなくても、という気がします。
少なくとも、これからの前途ある才能を過去の“がむしゃらが良い”という価値観で縛ろうとすべきではないでしょう。早く権限移譲して、数多くの現場を経験させて、判断力を高めていくのが、本物に育ってもらうための最短距離ではないかと思っています。
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