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◇◆◇ 経営革新!50人のコンサルが語る事業成功の秘訣 ◇
◆◇ 第002号【02/03/06】 ◇◆
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<今週のコンテンツ>
1.『狼少年の効用』 門脇 竜一
2.今週のおすすめメルマガ
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<今週のコンサルタント>
門脇 竜一(かどわき りゅういち)
かどわき人事総務事務所 所長
人事・キャリアコンサルタント
関西大学経済学部卒業。大手自動車メーカー・機械・サービス・
化学業界で情報システム・営業・総務・労務・人事企画を経験後、
かどわき人事総務事務所を設立。行政書士。第一種衛生管理者。
大阪府行政書士会会員。(社)日本産業カウンセラー協会会員。
LEC東京リーガルマインド講師。主な著書:「採用マンが教え
る転職成功指南塾」(エール出版)「なりたい自分をさがす本あ
なたのためのライフプラン(執筆協力)」(家の光協会)他
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<今週のテーマ>
『狼少年の効用』
■人事総務関係、中でも労務リスクについての話をしていると、よ
くクライアントからこう言われる。
「そらぁ、先生そんなことありまへんわ」
「そんなこと、ほんまにあるんですか」
そして、こう来る。
「うちは大丈夫ですわ」
キッパリと言われるとこちらも思わず、「はぁ、それは良かったで
すね」と言いかけるのだが、どっこい、現場はそれを許さない。
労務トラブルというのは案外、忍び足でひたひたとやって来るもの
なのである。
■実際、まさに「晴天の霹靂」ということが実に多い。不思議なも
ので、誰が見ても「ちょっと、あいつは・・・」という社員は、案外
大きな問題を起こさない。
いや、もっと正確に言うと問題を起こしたときの対処を無意識の
うちに想定しているのだ。被害を蒙りそうな人間は、無意識のう
ちにこうした備えをしているのである。
謂わば、ごくごく自然なうちにリスクを想定し、リスクマネジメント
をしているのである。
■物騒な一例だが、ある日突然、電話が鳴るか、文書が送られ
て来る。
「えらいこっちゃ!労基署から呼び出しや!」トラブル発生!
嫌なものである。会社としては身に覚えがないことだ。
それでも行かねばならぬと出向く。
「○○さんという方を知ってらっしゃいますね?」
監督官は丁寧な口調だが、
「ぬぁに!!」
「えっ、あいつがか!(まさか)」
聞いた方の驚きたるやそれは大変なものである。
■無理に辞めさせられた、残業手当未払い、退職金がもらえな
い、いろいろなパターンがある。ともかく、まさかの社員が会社
に宣戦布告なのである。
「おかしい。あの時、あいつは何も言ってなかったじゃないか」
頭が真っ白になる。でも、人間をなめてはいけない。
窮鼠猫を噛む。
会社が無意識のうちに社員に施している所作が、知らぬうちに
火種をこしらえていることがあるのである。
■物語では”狼少年”というのは、嘘つきのうるさい役立たずと
描かれているのだが、ご承知のとおり、”狼”は結局はやって
来た。
表現が悪かっただけで、実は狼少年の存在意義は十分あった
のである。
リスクマネジメント的な視点でクライアントに話をしていると、い
つの間にか、私を見る目が”狼少年”を見るかのようになって
いることが、ままある。
「そら、心配しすぎちゃいますか」なんて言われると如実だ。
確かに杞憂という喩えもある。一理あるかも知れない。
■ただ、見逃してはいけないのは、リスクが発生するという想
定のもと、対処準備をしておくということは、仕事の質を飛躍
的に高めることでもあるのである。
上記の場合は「就業規則」である。
あれを、単なる規則として適当な文面を並べてつくるのと、会
社組織の内部統制のための会社デフェンスの一部としてつく
るのは、質において雲泥の差なのである。
監督官:「おたくの規則では、本人さんの言うように退職金は払
うになっていますよ」
社長:「でも、彼は不始末をしでかしたんですよ。その上、退職
金までどうして」
監督官:「でも、支給すると読み取れますよ」
社長:「ううう・・・」
労基署はニュートラルで冷静だ。問題社員を問題と社外に分か
らせるには、客観性が必要なのだ。
感情論に陥った時点で、相手に技ありをとられている。
■不意打ちの労務トラブルが会社体力を大きく疲弊させることが
お分かりいただけるであろうか。社員100人の会社の社長さん
が、一人の問題で悩み続ける。その問題は考えれば考えるほど
根深い。
このような場合、経営に割く社長の時間は限りなく、この労務トラ
ブルの件に傾いてゆく。社長には彼しか決し得ない課題が他に
も山ほどあるのである。課題解決の遅滞発生である。
そして決して利益を生み出すことのない、この不毛の時間を社長
は費やすことになる。これは会社の一大事である。
■経営者は「カネ」に劣らずこの「ヒト」の問題に悩んでいる。
「ほんまにそんなことあるんですか・・・」
こうした目を向けられようと私は今日も、お話をする。
「あるんです。うちの会社はこういう会社だよという宣言が就業
規則なのです。きっちり明記して周知させないと社員さんは何
が悪いか分かりません。これがすなわち、社内罪刑法定主義
です」。
■こんなこと言うとちょっと理屈っぽくなっていけないが、見ず知
らずの第三者でも「この人、困った社員ですねん」と説明できる
材料をつくっておくことが労働法務リスクマネジメントの真髄な
のである。
だから社内に”狼少年”は絶対必要なのであり、こうしてその効
用を認めている次第なのである。経営の最大課題は会社のゴ
ーイングコンサーンなのだから、リスクの水先案内人は不可欠
である。
<私のお薦めビジネス書>
『働くひとのためのキャリア・デザイン』
著者:金井 壽宏 出版社:PHP新書
著者は神戸大学大学院教授の所謂学者さんですが、なかなか
ビジネスマンの機微に通じておいでです。「俺、何のために働い
ているんだろう・・・?」心身ともちょっと疲れた日曜の昼下がり
にでも、いかがでしょうか。新たな視点の発見です。
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★★編集後記★★
先週、創刊号を配信したあと大手電機メーカー(パソコン大手)の
経営企画部の方から感想メールを頂戴しました。社内でも転送した
いとの申し出に大変感激しました(T_T) ・・・・・。皆さんもご感想や
つまらなかった!というクレームなど(笑)どんどんお寄せ下さい。
◎次週は「顧客の常識に立ち返ろう」。一部上場企業の経営企画部
を経て独立したコンサルタントのコラムです。また来週〜!!!
(ひがさ)
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★★今週のおすすめメルマガ★★
当社提携コンサルタントの金森さんがほぼ同時期にメルマガを創
刊されました。六本木で事務所を開設しているFaxマーケティング
に精通したコンサルタントの方です。ご興味のある方はご購読下
さい。
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