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◇◆◇ 経営革新!50人のコンサルが語る事業成功の秘訣 ◇
◆◇ 第006号【02/04/03】 ◇◆
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<今週のコンテンツ>
1.『TOCによる収益体質の実現』 山中 宏
2.今週のコンサルタント山中氏・セミナーのお知らせ
「製造業を対象とした経営革新セミナー」in大阪
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<今週のコンサルタント>
山中 宏(やまなか ひろし)
経営・教育研究所 所長
中央大学理工学部卒業。大手精密機械メ−カ−15年、大手経営コ
ンサルタント会社11年の経験を経て、12年前経営・教育研究所設
立、現在に至る。ISO9000審査員補(JRCA)、IE・VE・QC等の
管理技術を駆使したコストリダクション活動に始まって、人材育成活
性化に力を注ぐ。現在では儲けるための経営ツ−ルとしてSCM・T
OC・ISO等を活かしたマネジメントシステム革新による収益体質実
現の実践指導に携わっている。
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<今週のテーマ>
『TOCによる収益体質の実現』
■もうける企業への変身を急げ!
今、儲かった時代の終焉を迎えて、勝負の時代の経営革新を素早く
着実に実現することが業種・業態を問わず緊急の課題となっており
ます。この難局を乗り越えるには、全社一丸となってナレッジを創
出し『儲ける企業に変身』しなければなりません。
■デフレスパイラルのこの厳しい経営環境を乗り越えるためには、
従来の仕組みや慣習を打破し、過去のしがらみを断ち切る覚悟と
『緻密な戦略』で働く人々の心と行動を束ね、アジアと競う経営を
目指して、活気ある元気な会社に生まれ変わる以外ありません。
■特に、製造業が儲ける企業に変身するには、受注から出荷までの
業務構造と価値を生む生産構造の在り方がポイントとなります。右肩
下がりの状況下で収益体質を実現するそのカギは、全体最適化を
目指した新たなマネジメントシステムをどう実現するかにあります。
■そのためには、
1)顧客重視によるコアコンピタンスの明確化とリ−ドタイム短縮
化による多種少ロット化・在庫ゼロ化への対応。
2)限界利益を高めるための意識の転換と数値管理の徹底。
従来の部分最適改善から全体最適改善を目指す生産革新への仕組み
作りにあるのです。
■従来のヒト・モノ・セツビの有効活用による改善活動では、どのよう
にグル−プワ−クの効率を上げ、組織全体の相乗効果を高めるかに
重点が置かれてきましたが、これからは少数精鋭の新たな価値を生
み出す「TOC(Theory of Constraints=制約条件の理論)」に基づく
生産革新に注力しなければなりません。
■TOCの考え方による「生産革新プログラム」のポイント
当り前のことで今更と思われるかも知れませんが、金を儲けるとい
うことは
(1)限界利益を増大させるか。 ※売上高−変動費=限界利益
(2)固定費を低減するか。 ※限界利益−固定費=営業利益
(3)総投資を低減するか。 ※投資利益率(ROI)の向上
の3つであり、中でも限界利益を増やすことが生産革新の上では最
も重要なことといえます。
この点に着眼して製品別の限界利益と工程別・人別の固定費を基準
化し各職場毎に日々の損益が見えるようにすれば、利益に直結する
収益管理が可能となることに気付かれるでしょう。
■ここでいう限界利益は、加工時間をどれだけ短縮するかではなく、
時間当りにどれだけ稼げば儲けられるかを重視するものです。
もちろん具体的には付加価値を高めるために、加工時間に含まれて
いるお金を生まないムダな時間をスケジュ−ル管理によって徹底的
に排除したり、制約条件となるボトルネック工程を集中的に改善しよ
うとするものです。このTOCの考え方に基づいて展開するものが生
産革新プログラムなのです。
■私自身、すでに建機、鉄骨、農機、工作機械メ−カ−等でコンサ
ルティングを行った実績があり、確実に成果を上げています。この
活動は、トップ方針を明示し推進体制を確立して各部門のコア人材
を選任して、ステップを踏んでプロジェクト活動として進めること
によって成果につなげることができます。
■導入企業例から見た問題点
まず最初に問題にされるのが「当社は製品・部品の種類が多くて、
そんな細かい数値まで掴めない!」また「人材がいない・・・」と
いった現状是認の泣き言を聞くことです。
確かに数値管理を目指すのですから多少のことは問題になっても、
要は過去にそのようなマネジメントをしなかったことに利益の源泉
(宝の山)があると思えばよいのです。
■もう1つは、基準作りに当って必要な損益および原価明細をどれ
だけ明示できるかの問題です。その数値の信頼性によっては努力
の度合いが変わってきますから、できるだけ正確なものがよいです。
■次に問題になるのが目標設定です。目標は各企業の事情によっ
て変わりますが営業利益で現状の損益トントンの場合、5〜7%に
設定しています。
また、管理基準を設定することはそんなに難しいことではありません
が、最も苦労するのは実施段階で現場主体のスケジュ−ル管理を
定着させることです。
俗にいう「小日程計画」で歯止めをかけムダを省くことに成否のカギ
あるからです。
■「現場をその気にさせれば必ず報われる」。そう信じて進めること
が最も重要です。
<私のお勧めビジネス書>
『TOC革命―制約条件の理論』
著者:
稲垣公夫 出版社:日本能率協会
本書は、TOCの提唱者であるゴ−ルドラット氏によって全米で大
ヒットした小説風のザ・ゴ−ルを日本流のシナリオにアレンジした
生産革新の新しい考え方を論理的に解説したものです。
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★★編集後記★★
今週は生産革新に関するテーマでしたが、いかがでしょうか?プロ
の経営コンサルタントにとって、生産マネジメントの考え方は基本
中の基本であり、サービス業などの新業態にも十分応用できます。
私自身は営業・マーケティング畑ですが、生産管理の考えを最初に
学んだ時は非常に新鮮で、影響を受けました。製造業でない方も
「自分には関係ない」と思わず関心をもって頂ければ、経営革新の
ツールとして非常に得るものが大きいと思います。
★★お知らせ★★
「生産革新」をテーマにしたセミナーを4/19(金)大阪天満橋・日刊
工業新聞社10Fで開催します。今回執筆の山中氏(1部:生産革新)、
北村氏(2部:在庫低減・リードタイム短縮)という実践的な内容です。
時間は1部13:15〜15:00、2部15:15〜17:00、会費は3000円です。
よろしかったらぜひご参加下さい(^_^)/(ひがさ)↓↓
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★★生産革新セミナーのお知らせ★★in大阪
【日時】
4月19日(金)第1部13:15〜15:00 第2部15:15〜17:00
【テーマ】
「儲かった」時代から「儲ける」時代への対応を急げ!
第1部 儲ける企業に変身する生産革新プログラム
講師 山中 宏(経営・教育研究所 所長)
(1)今、製造業が直面している問題点
(2)売上が減っても儲けるマネジメントシステムとは
(3)TOC(制約条件の理論)と金を儲ける仕組み
(4)生産革新の基本的な考え方・進め方 など
第2部 在庫低減とリードタイム短縮の具体的な進め方
講師 北村 和一(北村技術士事務所 所長)
(1)革新的生産管理の考え方・進め方
・経営環境変化の着眼点、機能革新の重要ポイント
(2)リードタイム短縮の立案と実践的進め方
・企業体質強化は在庫削減・リードタイム短縮から
【場所】
日刊工業新聞社10Fセミナー会場(大阪市中央区北浜東2-16)
京阪・地下鉄天満橋駅より土佐堀通りを西へ5分
【会費】
3000円(1部、2部、1‐2部両方参加とも同じ)
【お申し込み】
http://www.consulgent.co.jp/form03.html
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