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◇◆◇ 経営革新!50人のコンサルが語る事業成功の秘訣 ◇
◆◇ 第034号【02/10/16】 ◇◆
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<今週のコンテンツ>
1.『IT時代の企業経営とプロジェクトマネジメント』 好川 哲人
2.今週のコンサルタントお薦めメルマガ
【@エンタープライズプロジェクトマネジメント@事始】
3.「食品業界リスク対策セミナー」in 大阪、最終告知!!
4.「プロジェクトマネジメントによる経営革新セミナー」in東京
5.今週のおすすめセミナー
【下請けや代理店では死ぬまで貧乏から抜け出せない!】
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<今週のコンサルタント>
好川 哲人(よしかわ てつと)
エム・アンド・ティ・コンサルティング 代表
プロジェクトマネジメントOS本舗 主宰
神戸大学大学院修了(工学修士・経営学修士)、機戒メーカーでエ
ンジニアリングに従事。その後、京都市シンクタンクに在籍、ソフ
トウエアエンジニアリング研究室長を経て、技術士として独立。そ
の後、経営学大学院にて組織論、HRMを学び、コンサルティング
の対象を「技術から人に」移して、現在に至る。
製造業、システムインテグレータのエクセレントなマネジメントを、
ピープルマネジメントの視点からコンサルティング。その一環とし
て、最近は、プロジェクトマネジメントの導入コンサルティングに
も力を入れている。
《経営堂・詳細プロフィールはこちら》
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<今週のテーマ>
『
IT時代の企業経営とプロジェクトマネジメント』
■IT時代の経営は顧客満足に向かう
IT時代の経営の向かうべき方向というと「顧客指向」というの
は異論のないところであろう。ITの普及とともに、「顧客満足」
も精神論ではなく、実態を伴う活動になってきた。企業活動のすべ
ては顧客を満足させるためにある時代になったといってもよい。顧
客を満足させることができなくなった瞬間に、オセロのように自社
の顧客が他社の顧客になっていく。これがITというツールの持つ
ポテンシャルであり、怖さである。
では、顧客満足を達成するためにはどうすればよいか。いうまで
もなく、品質、価格、サービスなどいろいろな要素がある。だが、
ここで、なによりも重要なことは絶対的な価値観がなくなってきた
ことである。顧客一人一人が重視するものが違うのは当たり前にな
ってきた。
従って、顧客から求められるものは実に多様である。顧客の持つ
価値観の数だけ、求められるものがあるからだ。
■「コントロールする」力が重要
このような状況の中で生き抜いていくには企業は何をすればよい
か?それは「価値をコントロールする能力」を身につけることであ
る。品質、価格、リードタイム(納期)など、どれを取ってみても、
一つ一つを見れば価値ははっきりしている。品質は高い方がよい、
価格は安い方がよい、納期は早い方がよい。これは当たり前である。
今までは、これを必死になって追い求めてきたし、その重要性はこ
れからも変わらない。
難しいのは、一つ一つの商品やサービスの価値はこれらの組み合
わせで決まり、そしてこれらの価値は相反する場合があることだ。
つまり、ある顧客にとっては品質と価格の重心は価格にあり、ある
顧客にとっては品質の方にあるといったことが起こる。そして、2
つ、あるいは複数を究極まで求めることは至難の業である。その意
味で、バランスが最も重要になってきたといえる。
■ポイントはモジュール化とエンパワメント
そうすると顧客満足を生み出すには、これらの要素を自由に「コ
ントロール」して提供できなくてはならない。この「コントロール」
を実現するには、2つのポイントがある。一つは経営活動の「モジ
ュール化」であり、もう一つが「エンパワメント」である。
■モジュール化でカスタマイゼーションを実現する
一つの目のモジュール化とは、製品やサービスの単位を極力小さ
くし、顧客のニーズに応じてそれを組み合わせることによって顧客
のほしいものを実現できるようにいくことである。カスタマイゼー
ションの前提になる。カスタマイゼーションといえば、かつてデル・
コンピュータが代表的であったが、今や、お弁当から車までいろい
ろな分野で普通に行われている。
カスタマイゼーションを実践していくには、モジュールごとに提
供する組織を設定し、各モジュールを熟知した人が集まり、顧客対
応のカスタム化をするような組織を作ってやる必要がある。このた
めには「プロジェクト」が最適である。
■エンパワメントで不確実性をマネジメントする
二つ目のエンパワメントとは「権限委譲」という意味である。カ
スタマイゼーションにおいてはどういうニーズが発生するか分から
ない。どのようなものが出てきても対応できるようにするには、不
確実性のマネジメントができていなくてはならない。例えば、顧客
の指定する仕様に作るとすれば、作り出していて突然、仕様が変わ
るかもしれない。このときにすばやく変化に対応し、何事もなかっ
たように進めて行きたい。そのためには、権限をできるだけ現場に
近いところに持つ必要がある。ここでもやはり、「プロジェクト」
が適している。
■キーワードは「プロジェクト」
このように、これからの経営スタイルを考えていくと、「プロジ
ェクト」というキーワードに行き当たる。もう少し、正確にいえば、
「プロジェクト組織/プロジェクト形式で経営活動をする」ことが
キーになってくる。
■プロジェクトマネジメントは十分か
経営活動をプロジェクトとして推進していく場合、マネジメント
を如何に行うかという問題に直面することになる。プロジェクトに
は「プロジェクトマネジメント」というマネジメント手法がある。
最近、米国のプロジェクトマネジメント協会(PMI:Project
Management Institute)が制定したPMBOK(Project Management
Body of Knowldge)という標準手法が注目されているがPMBOK
に限らず、さまざまな手法が考案されている。
プロジェクトマネジメントにより、プロジェクトによる経営マネ
ジメントが実現できるかというと心もとないものがある。プロジェ
クトマネジメントはもともと、大規模な地域開発や建築のために作
られてきたものである。日本の公共工事をみればよく分かるが、そ
のような大規模な開発は一旦計画するとなかなか変えない。これが
前提になっている。
■顧客が主導するプロジェクトマネジメント
ところが、上に述べた状況で発生するプロジェクトでは、顧客が
最初白がいいと言っていても、やっぱり黒がいいといえば対応しな
くてはならないことが多い。プロジェクトマネジメントの中に「変
更管理」という概念があるが、変更の中には顧客の要望による変更
と自らの都合による変更がある。今までのプロジェクトマネジメン
トの中では変更を否定的に扱ってきた。
つまり、できるだけ変更は発生してほしくないが発生すれば仕方
ないものとして扱ってきた。
自らの都合による変更は今後も否定的に扱われるべきであろうが、
顧客の変更については、肯定的にに扱う必要があるだろう。つまり、
如何に顧客の満足を引き出すものとして積極的に取り組む姿勢が求
められる。これが顧客主導型のプロジェクトマネジメントのイメー
ジである。上のプロジェクトで求められるプロジェクトマネジメン
トはそのようなものである。
■エンタープライズプロジェクトマネジメント
そのようなプロジェクトマネジメントを実現するためには、プロ
ジェクトの単位を細かく区切り、一つ一つの単位をプロジェクトと
して複数のプロジェクトを進行管理していくことにより、小回りの
きく計画を策定するプロジェクトマネジメントが求められる。これ
を実現するのがエンタープライズプロジェクトマネジメントである。
■新しいプロジェクトマネジメントで新しい経営スタイルを
これからの企業は、企業活動をモジュール化し、プロジェクトと
して扱い、それらのプロジェクトをエンタープライズプロジェクト
マネジメントの手法を適用することによって「価値をコントロール
する能力」を身につけ、顧客指向経営を実現していく必要がある。
<私のお薦めビジネス書>
『エンタープライズ・プロジェクト・マネジメント
― プロジェクト型組織による全社経営 』
著者:Paul C. Dinsmore 出版社:ダイヤモンド社(2002)
エンタープライズ・プロジェクト・マネジメントのバイブルです。
原書は1999年の出版ですが、日本でもやっと出版されました。
この本の半分はプロジェクトマネジメントの手法などについて書
いてありますので、まったく知識がない人にもお勧めできます。
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★★編集後記★★
好川氏はPMを専門とする京都在住のコンサルタントですが、仕
事はもっぱら全国を飛び回っているとの事。現在もIT系ベンチ
ャー企業や情報システム企業をはじめ、多数の企業でPMの実践
およびプロジェクトマネージャーの育成に活躍しています。
今月は10/30(水)に東京・渋谷にて好川氏の特別セミナーも開
催します。ご本人から直接詳しいレクチャーを受けるチャンスで
すのでお見逃しなく!また、ご自身が主催するメルマガでも活発
に活動されていますので、ご興味のある方はぜひご購読ください↓
(ひがさ)
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★★今週のコンサルタントよりお薦めメルマガのコーナー★★
本記事で議論しているエンタープライズプロジェクトマネジメン
トの戦略や方法論を中心にしたメールマガジン「@エンタープライ
ズプロジェクトマネジメント@事始」も発行しています。エム・ア
ンド・ティ・コンサルティングのホームページからお申し込みくだ
さい。 http://www.infoscape.jp/opc/pm/magazine.htm
また、著者が主宰するプロジェクトマネジメントOS本舗では、
顧客主導のプロジェクトマネジメントを実現するプロジェクトマネ
ージャー養成にために、プロジェクトマネジメント養成マガジンメ
ールマガジンを発行しています。以下のURLからお申し込みくだ
さい。 http://www.infoscape.jp/opc/pm/magazine.htm
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★★「食品業界リスク対策セミナー」in 大阪、最終告知!!★★
【日時】
2002年10月22日(火)第1部:13:20〜14:50
第2部:15:05〜16:35 16:50終了
※居酒屋で懇親会あります
【会場】
日刊工業新聞社ビル(大阪・天満橋) 10階セミナー会場にて
【テーマ】
第一部 『食品工場の実践的リスク管理と現場教育の構築』
〜食品工場の製造責任者としての立場からみた工場管理〜
講師:峯岸 裕(みねぎし ゆたか)
有限会社 峯岸マイツ研究所代表
第二部 『HACCPの前提条件となるサポートプログラム』
〜コストを掛けずに食品安全を確保する方法〜
講師:相良 浩彰(さがら ひろあき)
有限会社 フーズサポート代表取締役
【会費】5,000円(税込) 事前振込→4,000円(税込)
【定員】24名(先着順。定員になり次第、締め切ります)
【お申し込み・詳細】下記の専用フォームよりお申し込み下さい
http://www.consulgent.co.jp/form021022.htm
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★★「プロジェクトマネジメントによる経営革新セミナー」in東京★★
【日時】
2002年10月30日(水) 前半:13:20〜14:50
後半:15:05〜16:35 16:50終了
※居酒屋で懇親会(オフ会)あります
【会場】
グローバルステージ7階 会議室D室にて(渋谷区渋谷1-13-5)
【テーマ】
「プロジェクトマネジメントによる経営革新!」
【内容】
◇前半◇ プロジェクト経営に変えることで経営革新をしよう
◇後半◇ プロジェクト制を具体的にどのように導入していくか
【講師】 好川 哲人 (技術経営コンサルタント)
【定員】45名 ※先着順です。定員に達し次第、締め切ります。
【会費】5、000円(税込) 事前振込→4、000円(税込)
【お申し込み・詳細情報】下記の専用フォームよりお申し込み下さい
http://www.consulgent.co.jp/form021030.htm
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★★今週のおすすめセミナー★★
〜『下請け』や『代理店』では死ぬまで貧乏から抜け出せない!〜
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詳しくはこちら→ http://www.shizen-net.co.jp/biz/seminar.htm
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