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◇◆◇ 経営革新!100人のコンサルが語る事業成功の秘訣 ◇
◆◇ 第138号【04/08/18】 ◇◆
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が提供。中小企業向け新卒採用の実務コラムです。執筆は同社コン
サルティング部長の綿貫哲也氏。第1回は「採用業務はハードルの
低い仕事?」です。毎月、連載しますので、お楽しみに!
★コラムはこちら→ http://www.keieido.net/column/14.html
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《メニュー》
1.『東洋医学と人事制度』 中野 泰
2.今週のおすすめメルマガ「ISO現場の実話と感想」
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《今週のテーマ》
『東洋医学と人事制度』
私がコンサルタントとして駆け出しの頃、ある会社(従業員:数十
名規模)の依頼を受け、人事制度を作りました。
その会社とは今でも親しくお付き合いさせていただいておりますが、
当時私が提案した人事制度は、残念ながら「お蔵入り」となってし
まいました。
それは、「仕組みに人や会社を合わせようとしたこと」による使い
勝手の悪さから来るものでした。
例えば、「この点についても評価したい」と社長が思った時には、
それを評価する項目がなく、この従業員は特別に○○円昇給させた
い、と思っても、「S評価なら△△円」と決まっており、制度があ
ることがかえって重荷になっていたのです。
更に言えば、その会社の社長やマネジャーは従業員の働き振りを普
段からよく見ている人達でしたので、仕組みからはじき出される評
価結果と評価者の思いの間に乖離が生じていました。
その後、その会社は独自の人事制度を編み出し、現在、うまく回っ
ているとのことです。
具体的には、まず従業員が「この半年間に行ったこと」というテー
マで、A4・1枚の紙に記述します。
そして、評価会議を主要なメンバーで開き、その作文を元に、一人
ひとりの社員の貢献について、さまざまな観点から議論を行った上、
現況の給与額一覧を見つつ、新たな給与額を決めるというものです。
「仕組み」という観点では、全くの荒削りですが、アナログ的なコ
ミュニケーションが威力を発揮し、その会社ならではの規模と実情
にマッチした人事のあり方ができたようです。
今、世の中に紹介されているほとんどの人事制度の仕組みは、
「細分化」「数値化」に傾きすぎています。
業績を個人業績と部門業績と会社業績の3つに分け、それぞれ、各
社員区分で何%ずつ反映させるべきかとか、目標については「重要
度」「困難度」のウェイトをかけた上で最終的な達成度を数値化し
ようとか・・・。
もちろん、このような考え方や手法を全面的に否定するつもりはあ
りませんし、私も会社によってはそれらの考え方を取り入れること
もあります。
とは言っても、社員全員に目が行き届くような規模の会社で、無理
やり従業員の仕事ぶりを一定の枠にはめ、数値化することで客観性
を高めなくてもよいのではないでしょうか?
医学にも人間の肉体を細分化して、その部分を徹底的に治そうとす
る西洋医学と、人間を全体として捉え、体のバランスを考えながら、
体質そのものを変えていこうとする東洋医学の2つの考え方があり
ます。
もちろん、どちらにも一長一短があります。
人事制度は昨今、成果主義の導入により、だいぶ西洋医学的な考え
方に偏っています。そのためか、最近成果主義の弊害も取り沙汰さ
れています。
会社の組織を全体として捉え、根本的な解決の道筋を探るようなア
プローチ手法。上記の会社が独自に編み出した人事制度は、その解
答の一つでした。
人事制度の世界も、新たな局面を迎えています。
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《今週のコンサルタント》
中野 泰(なかの やすし)
中野社会保険労務士事務所 所長
1970年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、野村證券株式会
社に勤務。その後、ベンチャー企業2社で人事全般の実務を6年半
経験した後、2000年5月、国内系の人事コンサルティング会社
に転職。業種・規模を問わず、企業理念の構築や人事制度の構築、
採用や研修に関するコンサルティング等を行う。2003年11月、
中野社会保険労務士事務所を開設。「組織の活性化」「労使トラブ
ルのリスクマネジメント」「業務の効率化」という3つの強みを活
かしたサービス展開を行っている。最近はフルマラソンを走破する
等、新しい事にチャレンジすることが根っから好きな人物でもある。
《私のお勧めビジネス書》
『ビジョナリーカンパニー ―時代を超える生存の原則』
著作者:ジェームズ・C・コリンズ 出版社:日経BP出版センター
長期的に反映している会社を取材し、他社とは違う共通点を体系的
にまとめています。「よい会社とは、斬新な商品やサービスを生み
出す会社ではなく、斬新な商品やサービスを生み出し続けられる組
織を持っている会社である」等実に示唆に富んだ指摘が多い本です。
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《編集後記》
今週のコラムテーマは“東洋医学と人事制度”。なるほど目の付け
所が違うな…と中野氏にお聞きしたら「具体的なお話で、かつ興味
を引くお話をとのことでしたので、リスキーながら私の失敗談を載
せることにしました…」との事。でも、その企業様とも疎遠になら
ずに現在も親しくお付き合いされているそうですので、彼の人望を
窺い知る事ができます。必ずしも成功ばかりではない実践の最前線
で「失敗」も経験し、“何か”を掴み取ったコンサルタントの方が
御社にとって本当に頼れる存在になりえるのではないでしょうか?
またそんな中野氏から、現在の人事制度や就業規則について課題を
抱えている経営者の皆さまのご相談・ご提案をして頂ける事になり
ました!詳細は土曜日版でお知らせしますので、お楽しみに(^.^)
(にしだ)
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