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◇◆◇　経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　　第１４号【03/04/04】　　　　　　　　　　◇◆
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１．『コンピテンシーを鍛える！』　　　　　　　　 　好川　哲人

２．「プロジェクトマネージャー養成塾」４月開講のお知らせ

３.．連載コラム＜粋なオトナが遊ぶ京都・参の段＞　　 西田　恵

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《今日のテーマ》

『コンピテンシーを鍛える！
〜行動できるプロジェクトマネージャーに必要なコンピテンシー』


私は、あるコラムで「プロジェクトマネジャーである前にマネージ
ャーであれ」と力説しました。（プロジェクトマネージャーへの道）
http://www.infoscape.jp/tms/pm/career/Career8.htm

今回は、この意味についてもう少し深く考えてみたいと思います。

今、ＩＴ化ですとか、グローバル化といった中で起こっている現象
として、「マネージャーにプロジェクトマネジメントの資質が求め
られている」ということがあります。

これはどうしてかというと、仕事の質が変わってきているからです。

一言で言えば、同じことを繰り返すことによって付加価値をつける
ことから、一つ一つの仕事に如何に付加価値をつけていくかが問題
になってきています。

例えば、モノを作ることを考えてみてください。今までは、大量に
モノを作り、大量に作ることによってコストを下げ、その分を付加
価値にしていくというのが基本でした。

しかし、今は、大量生産といえどもそんなに商品のライフサイクル
は長くなく、ロットでみれば、以前の半分とか三分の一などといっ
たものが増えています。また、ＩＴの普及の影響で一昔前なら、発
電プラントとか、ビルとか、大規模情報システムといったものの専
売特許だった「受注開発」があらゆるモノに広がってきています。

この中で、価格的に低レンジのものは「マスカスタマイゼーション」
ということで対応し、ミドルレンジのものは「プロジェクトマネジ
メント」で対応するというのが基本になろうとしています。

いずれにしても、仕事の時限性が高くなり、また、不確実性が高く
なっていることは確実で、これに対処しようと思えば、マスカスタ
マイゼーションのようにプロジェクト対応ではなくても、プロジェ
クトマネジメント発想が必要になるのです。

さて、では、プロジェクトマネジメント発想ができるマネージャー
にはどのようなコンピテンシーが必要なのでしょうか？

プロジェクトマネジメントＯＳ本舗では、７つの柱を考えています。

一つ目は、なにがなんでもプロジェクトをやり遂げるという強い意
志を常に持って行動することです。

このような「成果」を求めることに関連するのコンピテンシーが必
要になります。

二番目は、ゴールへの到達のために闇雲に走るのではなく、少し、
高い視線から、ゴールまでの道に横たわる障壁を見抜き、それをう
まく乗り越えていくことが必要になります。

このような行動のためには、計画クラスター、特に戦略に関する部
分のコンピテンシーが重要になります。

三番目は、プロジェクトがどのような状況になっても常に顧客のこ
とを第一に考え、顧客の満足なくしては目的の達成はありえないと
いう意識を持った行動が必要になります。

このためには「顧客クラスター」のコンピテンシーが重要です。
　
また、プロジェクトマネージャー一人でいくらがんばっても、必ず
しも顧客に高いレベルの満足を与えることは難しく、本当の意味で
顧客に満足を与えようとすれば、チームをまとめて、顧客に向き合
う必要があります。

このような行動を可能にするのが、チームクラスターのコンピテン
シーなのです。これが四番目になります。

さらに、精神論だけではどうしようもなく、プロジェクトマネージ
ャーはメンバーの持つ技術やスキルを、うまくサービスやプロダク
トに反映させていかなくてはなりません。

このようなマネジメント行動は、技術クラスターのコンピテンシー
により可能になります。　

また、このようにして生み出されるプロダクトやサービスの品質の
ことを考えておく必要があります。

このような行動は効率品質クラスターのコンピテンシーにより可能
になります。これが６番目です。
　
さて、このような一連のマネジメント行動を現実に行うためにもっ
とも重要なのは、プロジェクトマネージャー自身が自らを律するこ
とに他なりません。これが７番目のクラスターです。

以上のようなコンピテンシーはどのように実現されるのでしょうか？

マネジメント知識だめでもだめですし、人間性や、ヒューマンスキ
ルだけでもだめです。専門知識だけでもだめです。

例えば、プロジェクトを最後まであきらめずにやりきるには、あき
らめない、責任感があるといった人間性、実際に複雑なプロジェク
トをうまく動かすマネジメント知識、ぎりぎりの判断を可能にする
専門知識、リーダーシップやコミュニケーションなどのがバランス
よく、統合的に発揮される必要があります。

これは、今までは経験によってのみ統合されると考えられてきまし
たが、プロジェクトマネジメントＯＳ本舗の提案するプロジェクト
マネージャー養成塾は、その統合を研修を通して可能にします。

プロジェクトマネージャー養成塾では、上の７つのクラスターを、
１回１クラスターずつ取り上げ、それらを強化するために、講義、
グループ演習、ロールプレイ、エクスサイズなどを組み合わせたプ
ログラムになっています。

行動できるプロジェクトマネージャー、プロジェクトマネジメント
のセンスを持つマネージャーを目指す人にはお奨めです。

プログラムなど詳しくはこちらをどうぞ。

http://www.infoscape.jp/tms/pm/juku/index.htm

※今回の好川氏のコラムは弊社が企画しています「プロジェクトマ
ネージャー塾」のご案内も兼ねております。その為、プロジェクト
マネジメントＯＳ本舗の「プロジェクトマネージャー養成マガジン」
とリンクさせています。是非、合わせてご購読下さい。

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《今日のコンサルタント》
好川　哲人（よしかわ　てつと）
エム・アンド・ティ・コンサルティング　代表
プロジェクトマネジメントＯＳ本舗　主宰

神戸大学大学院修了（工学修士・経営学修士）、機戒メーカーでエ
ンジニアリングに従事。その後、京都市シンクタンクに在籍、ソフ
トウエアエンジニアリング研究室長を経て、技術士として独立。そ
の後、経営学大学院にて組織論、ＨＲＭを学び、コンサルティング
の対象を「技術から人に」移して、現在に至る。製造業、システム
インテグレータのエクセレントなマネジメントを、ピープルマネジ
メントの視点からコンサルティング。その一環として最近は、プロ
ジェクトマネジメントの導入コンサルティングにも力を入れている。


《経営堂・詳細プロフィールはこちら》



《私のお勧めビジネス書》
A Guide to the Project Management Body of Knowledge,
　　　　　　　　　　　　 2000: Official Japanese Translation
〜プロジェクトマネジメント知識体系ガイド〜

米国のプロジェクトマネジメントの業界標準手法ＰＭＢＯＫの２０
００年版の日本語版です。ＰＭＢＯＫは米国生まれの標準ですが、
いまや、全世界の標準になりつつあります。また、単に、一つの標
準というだけではなく、いまや「哲学」といってもよいと思います。
米国から遅れること、３年、やっと日本語版がでてきました。ぜひ、
お読みください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1930699204/consulgent-22

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《編集後記》
今日の好川氏は個性的でファンもたくさんいますし、ある意味カリ
スマ的コンサルタントです。その彼と「ＰＭ塾」を開講する事にな
りました。内容的には盛り沢山で絶対の自信があり、折紙付です。
ご興味がありましたら是非、サイトの方に遊びに来て下さいm(__)m
「行動できるプロジェクトマネージャー」目指してみませんか？
（にしだ）

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☆☆『プロジェクトマネージャー養成塾』開講のお知らせ☆☆

プロジェクトマネジメントＯＳ本舗の好川哲人氏による
『プロジェクトマネージャー養成塾』を開講いたします。

〜概要〜
ＰＭコンピテンシーに注目した実践的な「行動できるプロジェクト
マネージャー」の育成研修プログラムです。この研修プログラムで
はひとつのケースを使い、好川氏が提唱する７つのＰＭコンピテン
シーの一つ一つを、１回のセッションで、知識レベルから行動レベ
ルまでの研修の中で獲得できるようになっています。

〜プログラム〜
全１０回（１回１日）プログラムでは、最初にＰＭコンピテンシー
の診断を行った後に研修に入り、すべてケース研修になります。

初回は通しで使うケースのプロジェクト計画を作成して戴き、２〜
８回は７つのＰＭコンピテンシーの強化研修、最後の２日間は合宿
研修で、より大きなケースを使って、計画と、シュミレーションを
行います。

〜開講スケジュール〜
２００３年４月１４日（月）〜８月３１日（日）まで ＜全１０回＞

〜受講料〜
◎一括受講　２５０，０００円（税別）※分割ＯＫ・一括特典あり
◎部分受講　　３０，０００円／１セッション
◎ビデオ受講　８０，０００円

※詳細こちら⇒　http://www.infoscape.jp/tms/pm/juku/index.htm
※お問い合わせ⇒ pmos-honpo@infoscape.jp　好川 哲人・西田 恵

主催：プロジェクトマネジメントＯＳ本舗　運営：コンサルジェント

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《連載コラム「粋なオトナが遊ぶ京都・参の段」》


西田　恵（にしだ　めぐみ）
東京都生まれ。中学卒業と同時に単身で京都に乗りこみ、花街の置
屋さんの門をたたく。芸事の専門学校で学び、舞妓としてデビュー。
のちに芸妓となり１０年間修行の末、芸妓業（自営業）を廃業。そ
の後、東京、大阪でＯＬを経て現在(有)コンサルジェントに勤務。


〜リスクマネジメント〜壱の巻き〜


先日こんなご質問を受けました。「花街のリスクマネジメントにつ
いて詳しく教えて。一見さんお断りまでは分かるんだが、これだけ
でリスクが回避できるとは思えない。その奥を知りたい！」

みなさんは、“リスク”と聞くとどんな事を想像されますか？
「そりゃあ、会社や自分に不利益をもたらすことだよ！」

・・・そうですよね。未回収など起きてしまったら、たちまち明日
の資金繰りに困って、走り回らなくてはいけません。

では、お茶屋さんのどこもが（年配の女将さんも数多い）個人経営
の中小企業であるのにもかかわらず、なぜ廃業という事にならない
のでしょうか。

（もちろん、後継者不足で辞めざるを得ない所もあるというのも悲
しい現実ですが・・・）

実は花街という場所は「金銭面」だけに特化すれば、経営が行き詰
まるということが、まずないからです。

なぜそんな事が可能なのでしょうか？それが今回のキーワードでも
ある「一見さんお断り」という言葉が大きく関わってきます。

極端な例ですが以前、こんな事を仰った方がいました。

「じゃあ、誰もが知っている総理大臣が１０００万を鞄に詰めて持
ってくれば入れてくれるんじゃないのか？」・・・答えはＮoです。

ひとくちに一見さんお断りといっても、ただどこの誰だか分からな
いから入れられない、という単純なシステムでは決してないのです。

それをお話する前に、なぜそうなったのか考えてみましょう。

皆さんは、どうゆう時に「お茶屋さん」に行かれますか？（或いは
行くと思いますか？）

宴会で綺麗所で華を持たす、大事なお客様の接待、お気に入りの妓
に会いに。。。まあ、こんな所でしょうか。

しかし、お茶屋さんにわざわざ行ったり頼まなくてもいいような事
柄もありますよね。では、何故あえてそこに行くのでしょう・・？

答えは以外と簡単です。

「この中で起こったこと、喋ったことが、部外者には決して漏れな
い」からです。

お仕事の重要な打ち合わせをしようが、奥さんに内緒で彼女と秘密
旅行で立ち寄ろうが、関わったすべてのものが、決して他言するこ
とはありません。

「心から安心して遊べる、安全な場所と時間を提供してくれる」と
いうのが、お茶屋さんというところなのです。

それだけではありません。例えばあなたが遠方から「明日、６時に
３人で行くよ！」とお電話一本入れるだけで翌日の６時には、駅に
ハイヤーのお迎え、もちろん芸妓さん舞妓さん、お食事、それに泊
まれる宿まですべて用意されています。

お客様は、いろいろな事を仰います。それは、ちょっとねぇ、と思
うような事も断る事もなく、出来る限り女将さんは、してくれます。

それは、何故なのでしょう。　　　　　　　　　　・・・・つづく。


〜次回のお話〜
＜リスクマネジメント〜弐の巻き〜＞

紙面の都合上、本日はここまでとなりました(T_T)次回はいよいよ
核心に迫ります！！・・・前置きが長すぎてスイマセ〜ン(@_@;)

◎コラムを書かせて頂く上でのヒントにもなりますので、ご質問・
ご意見を受け付けています。※お名前とご連絡先もご記入下さい。


ほな、また次も、おたの申しますぅ(^_^)/~

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