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◇◆◇　経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　　第２３号【03/05/06】　　　　　　　　　　◇◆
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１．『人財教育のススメ〜超入門編』　　　　　　福原　誠

２．就業規則無料診断のお知らせ

３．おすすめメルマガ　「とある会社のとある思い」

４．おすすめ情報　「企業移転、企業立地をお探しの企業様へ」

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《今日のテーマ》


『人財教育のススメ〜超入門編』


「人材」と「人財」とは、あくまで別物です。

終身雇用制が崩れ去った今日、いつ転職してもらっても構わない、
という雇用体制を敷いているうちは、戦力計算として成り立つ層の
「人材」は育ちます。

しかし、組織内の宝となりうる「人財候補」が「人財」に育つこと
は決してありません。

潜在能力を発揮することができないまま年齢を重ねてきた「人財候
補」はあらゆる場所に存在します。

そして、どんな「人財候補」も、職場の水が合っていなければせっ
かくの潜在能力はそうそう花開くことはありません。

優秀な人物をなかなか採用できないという思いばかりに固執せず、
経営者はむしろ「人財教育」で能力の開花を図っていることへの熱
意を伝え、出る杭を打つなどといった悪習を封じ込めるムードを高
めていくことが必要になってきます。

少し前、韓国で起った地下鉄放火事件はまだまだ記憶に新しいとこ
ろです。あの時期は乗り物関連で興味深いニュースが続きました。

関西の主要都市のある市営バスでは、運行中に急病を起こした乗客
に対し、運転手はこの事態を無視して終点まで運行を続けました。

その結果、当の乗客が心筋梗塞で死亡してしまう痛ましい事件があ
りました。

またＪＲ京葉線では、高校受験に臨む中学生が電車を乗り間違えて
憔悴状態に陥り、事情を察した乗客が超満員の車内を移動して車掌
に通報。

そして、この車掌から無線で連絡を受けた司令室は直ちに運転士に
該当駅への臨時停車を指示、中学生は受験校に遅れず到着できたと
いう美談がありました。

これら３件に共通するのは、社会的な「人財」が居合わせたかどう
かが、事態をそれぞれ極限の結末に導いてしまっていることです。

韓国地下鉄の事件では、亡くなった方々には申し訳ないながらも、
あえて記せば、その場に居合わせた誰かが未遂で終わらせるべき事
件でした。

市営バスの件では運転手の判断は論外ながら、居合わせた乗客が、
誰か一人運転手の判断を質せなかったものか、疑問が残ります。

これに対してＪＲ京葉線では、事態を把握したそれぞれの立場の人
達がとっさの機転と好判断で、電車乗り間違えによる受験放棄とい
うごく当たり前の結末を回避させたのです。

確かに、一般的な人材教育を「人財教育」レベルに高めておくと、
職場環境の改善、労使の円満強調化を引き出し、しいてはこれが売
上増や利益増といった業績向上を側面から支える基盤となります。

しかし、組織内では「人財」と呼ぶにふさわしい社員を育て上げる
ことができても、当該人物が社会に適合せず「人財」とは呼べない
人物でしかなければどうでしょう。

これを「人財教育」の成功と呼んでいいものかどうか。経営の革新
が図れたと喜んでいいものかどうか。

元来自由競争とは人間同士の磨き合いであり高め合いであって、規
制の緩和でもなく、勝ち組と負け組の選別化でもありません。

まして競争相手の撲滅さえ遂げてしまえばそれでいいものでもあり
ません。

企業エゴむきだしの自由競争が人財教育の方向性を決定づけてしま
いますと、その結果はかえって市場全体に不良化をもたらすので、
市場規模は狭まり縮まり、最後には行き詰ってしまいましょう。

いかがでしょうか。

人財教育には社会全体に役立ち、なおかつ組織内にも有意義な人物
を育成するというスタンスが極めて有効です。

難しいことですが、社外では役に立たない「人財」を育成する手間
と何も差はありません。

そして、育成を果たしえた歓びは組織の業績向上などがどうでもよ
くなる無上のものとなります。

一見本末転倒の印象ですが、その実感は実行しないうちは絶対に分
かることがないものなのです。

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《今日のコンサルタント》
福原　誠（ふくはら　まこと）
福原社会保険労務士事務所代表

１９５８年生まれ。大学卒業後、一部上場製造業→小規模小売業→
一部上場製造業(当時は店頭公開企業)→小規模小売業→親会社が大
銀行の中規模不動産企業を主に営業等で渡り歩き、最後に務めた銀
行店内警備がＦＰや社会保険労務士の資格を取得する契機に。さま
ざまな事業規模の企業と職務を転職した経験から、自分にしか分か
らない経営者、労働者、顧客の思惑を見極めるべく「天職」を開業。
それぞれの立場の身近なお悩みごとに接しつつ、人事面の充実こそ
が企業に一番の経営革新−業績の向上策をもたらすことへの想いを
募らせる日々。


《私のお勧めビジネス書》

『ＯＪＴで部下が面白いほど育つ本』
著者：小山 俊　　出版社：中経出版

一般的な人材教育は社内教育（ＯＪＴ）と社外教育（ＯＦＦ−ＪＴ）
の組み合わせで進めますが、人材教育自体は「人財教育」にレベル
アップが可能ですから、一気に人材の人財化を図るには、短時間で
一通りのＯＪＴをマスターできる本書が最適の一冊です。 　　
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《編集後記》
ポカポカと暖かい日差しが心地いいですネ。楽しい連休も終わり、
今日からまた戦いが始まります。今日の福原氏は『梅田朝飯会』と
いう会のメンバーです。毎週木曜日朝７時半から各界の方を招いて
それぞれの知見を平等に提供し、切磋琢磨し合い、自身向上を目指
すそうです。実は先日、私にも講義のオファーが来てしまいました。
（理由はアレでしょうか？）今は、ただの会社員なのですケド(^^ゞ
寒い時はツライですが、暖かくなってきたし、早起きしてみるのも、
嬉しい発見があるかもしれないですネ。一緒にいかがですか(^-^)？
（にしだ）

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《就業規則無料診断のお知らせ》

今日のコンサルタント福原氏による『就業規則無料診断』を事業主
様直のお申し込みに限り、先着５社様に実施させて頂きます。

※人事労務関係のご相談には、予備作業として就業規則を見直すだ
けでも改善の効果が挙がることが多くあります。コンサルご依頼の
前段階としてぜひ一度無料診断をお試し下さい（福原氏）

※事業主様のお申し込みに限ります。

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☆☆今日のおすすめメルマガ☆☆

＜ニードフォーチェンジ＞　〜とある会社のとある思い〜

学生社長から普通の社会人社長になっても
今までの思いで毎週ポエムをつづります。

こちらより⇒　http://www.nfc.jp/mailmagazine.html

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《おすすめ情報》

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