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◆◇ 第256号【05/10/21】 ◇◆
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《今回のCONTENTS》
1.『熱海・鬼怒川温泉の再構築なるか』 池田 敏春
2.今週のコンサルタントインタビュー
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《今週のテーマ》
『熱海・鬼怒川温泉の再構築なるか』
〜旅館の現状〜
皆さんは、熱海温泉、鬼怒川温泉と言えば一度は宿泊したり名前だ
けでも聞いたことがおありかと思います。
そのほかにも日本には各地区をリードしてきた有名巨大温泉地が数
多くあります。
北海道登別、東北飯坂、関東草津、下呂有馬、別府・・・。
しかし、いずれもバブル後、大変な苦戦を強いられています。
熱海においては大型旅館の廃業、そして高層マンション郡の乱立、
商店街の相変わらずのサービスの悪さ、鬼怒川では産業再生機構に
よる再生、温泉未使用疑惑、温泉街の寂しさによるイメージダウン。
また、昨年度宿泊数はバブル期より4割減の200万人を割ったと
か。おそらく売り上げは半減以下になっていることでしょう。
このしわ寄せはほとんどが従業員にきているのでしょうね。リゾー
ト法施行後これまた全国に数多くのリゾート施設が建設されてまい
りました。
宮崎シーガイヤ、長崎ハウステンボス、日光江戸村・・・。巨大施
設であるが上、設備費維持費がかさみ甘い見通し計画の中で売り上
げ、利益が上がらず再建中の施設がたくさんあります。
これらの温泉地、リゾート施設は時々テレビ等で取り上げられてい
ますが、中には再建が成功したとか、順調であるかのごとき放送さ
れておりますが、私には眉唾物にしか見えてきません。
この業界には本当のプロがおりません。
いや失礼、数が少のうかと存じます。
一度落ち込んだ施設、温泉地を再建するのは大変なことであり、2
倍3倍の努力と資金が必要になります。
右肩上がりにするには一朝一夕ではできません。従業員を減らし低
賃金で雇用してサービスの向上などあり得ません。
そして安価販売、安かろう悪かろう方式では本当に今度は潰れてし
まいます。
〜熱海・鬼怒川温泉の共通点〜
東京、関東の奥座敷として昭和40年代の高度経済成長期と共に順
調に推移してきた両温泉地でありますが、衰退の原因として数多く
の共通点があります。
以下の項目は観光には欠かせない要因になりますが、関東からの近
距離であるが上、個人、グループで気軽に日帰りのできる位置にあ
ります。
実際この観光地周辺は休日ともなれば大変な渋滞となります。
<観光地の共通点>
1.四季の変化に富んでいる
2.周囲観光地に恵まれている
→箱根、芦ノ湖、小湧谷、日光、中禅寺湖
3.交通の至便良さ→高速道、鉄道の直結
4.首都圏に近い→1〜2時間で移動可能
5.借景に恵まれている
→箱根、芦ノ湖、海、中禅寺湖、いろは坂、金精峠
<旅館ホテルの共通点>
1.熱海地区旅館の宿泊料金に右倣いしてきた
→高単価低サービス
2.営業はしなかった
→熱海と同じことをやっていれば間違いないと勘違いして
しまった。
3.両地区とも温泉地のリーダー的存在であり自分たちの意見、
やり方が関東あるいは全国に影響力を与えると勘違いしてい
た
→人材教育は、はなから無かった。
上記のようにあらゆる面で恵まれすぎた環境であるため、あらゆる
努力を怠ってきました。
努力を怠った内容については後日、機会がありましたら述べる事に
しましょう。
〜日本の旅館業界をリードしてきた熱海〜
戦前戦後から熱海箱根地区の旅館ホテルは日本の今日に於ける旅館
システムの確立に寄与されてきたことは敬意を表さなければなりま
せん。
割り箸から料理メニュー、部屋のタイプ・・・その当時を思い起こ
せば大変なご苦労だったと推測されます。
この業界は模倣の世界です。隣の旅館がクラブにショーを入れたら
売り上がげ上がったらしいからうちもやってみよう、コーヒーは5
00円にしよう・・・一時が万時こんな調子なのです。
リスクを犯してまで業界の先頭を切って何か新しいものに挑戦しよ
うとか改善しようという経営者は少ないように感じられます。
誰がやるのかを見てからこちらもやろうという風潮の中で熱海は何
でも実行が早かったですね。
いま大手の旅館を先頭に夕食バイキングが人気を博しておりますが、
「ほかもバイキングだからうちも」という物真似だけではすぐにお
客様から嫌われてしまいます。
1990年頃にバイキングをスタートされた某旅館はお客様の意見
集約、メニュー、調理人の確保等で1年の歳月を要したと語ってお
られましたが、さて現在実施している旅館ではどのぐらいの月日を
要したのでしょうか?
非常に興味がありますね。食材原価も2割ほど下がったそうですよ。
これまでの模倣の業界から、独自の販売経営方法の確立に向けて社
員、経営者が一丸となって邁進していく旅館だけが生き残っていく
のでしょうね。
現在は熱海も鬼怒川も後追い企画ばかりで他の温泉地の方が数歩先
を進んでいる気がしてなりません。
〜キーポイントは人材教育〜
熱海・鬼怒川温泉以外にも苦慮されている旅館はたくさんあります。
全国8万件の旅館ホテルで昨年度利益の出た旅館は3割ほど。
金額の多少はどうあれ今旅館業界が危機にさらされていることは周
知の事実であり特に大型旅館ほど苦慮されています。
あと1年で人口のピークを迎えその後減少に向かう日本、3年後に
は団塊世代の定年のピーク、そして少子高齢化、業界関係者の小生
はこれを吉と捉えるか凶になるか、この施策はもうすぐ完結します。
いま関東周辺の温泉地、リゾート地には大手、中小の資本による経
営、営業形態の変更、通年同一料金、低料金。そして今後は高級高
料金少数宿泊型の施設に変えようとしています。それでは今後旅館
は何をすべきでなのでしょうか?
私はコンサルタントとして数多くの旅館、観光施設の再生に携わっ
ておりますが、根本的な原因は「人材」です。
「社員教育」に力を注いでいる旅館は徐々に売り上げを伸ばしてお
ります。また、それに携わっている小生も従業員の良い顔、レベル
アップを見るたびに微笑ましくもなり、楽しみでもあります。
>>人材は宝、社員教育は安定経営の礎である。
これが熱海鬼怒川温泉の経営者の皆様方、そして全国の旅館経営者、
観光業界関係者へ伝わらんことを願いまして、また紙上でお会いし
たいと思います。
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《今週のコンサルタント》
池田 敏春(いけだ としはる)
池田旅館総合研究所 所長
1953年福島県生まれ。1980年、地元アミューズメント、大
型ホテル入社。関東地区での営業活動15年。QC手法の習得によ
り効率的な集客営業を図り、多数の再生を成功させ多大な貢献をし
た。特に1995年より企画実施した高速バスプランは大ヒット商
品となり、現在でも集客の大きな柱となっている。1996年、損
保会社に入社。同時に仙台市秋保温泉Aホテルより乞われてコンサ
ル活動を実施。2005年2月、正式にコンサルタント業として独
立。現在はサービス業+QCの融合を図り人材の育成、経営改善と
利益の向上を目標としている。
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《今週のコンサルタント・インタビュー》
●コンサルタントになったきっかけはなんですか?
サラリーマンで定年を終えるつもりは全然無かったですね。
50歳をきっかけに自分の人生を見直したら、得意分野の旅館業、
関係業界のレベルアップを図り、社会に貢献したいと思いました。
●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか?
現場を知ること、現状を数値化で捉えること、議論を避けないこと、
押し付けはしないこと・・・。
やはりトップに意識改革をしてもらうことかな。
●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを!
現状に満足しないで常に改善改革そして人材教育に力を注いでいる
企業はもっと伸びますね。
●PR
旅館、ホテル、観光施設専門のコンサルタントは絶対数が少ないよ
うですね。
全国の観光業に携わっている皆さんに気軽にご連絡いただければ有
難いですね。きっとお役に立つ思います。
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《編集後記》
今週の池田氏はズバリ、旅館・ホテル専門のコンサルタント。私も
温泉は大好きですが、衰退していく温泉街を目にするのは哀しいも
のですね。先日、TVガイヤの夜明けで「旅館再生に挑む請負人た
ち」と題し、日本各地にある廃れゆく温泉観光地の再建の準備から
新規開業までを密着するというドキュメントが放送されていました。
番組によると去年までの5年間でおよそ8,300軒のホテルや旅
館が廃業したとのこと。しかしこの不況下でも利益を上げている旅
館があるということも事実ですよね。池田氏はその勝ち組の共通点
として料理、サービスが満点なのは勿論のこと「営業・改善・人材
教育」この3つが備わっていることが成功に導くカギだと唱えます。
そしてやはりどの再建請負人も「ハード重視」ではなく、あくまで
も“ソフトの開発”を優先するということ。「従業員の帰属意識が
無いとサービスは低下する」という言葉が鮮明に耳に残ります。し
かし意識改革を実現するには、まずは経営者から。この素晴らしい
日本の文化である温泉の火をいつまでも灯していてほしいものです。
…あなたの旅館には帰属意識を持った従業員がいますか?(にしだ)
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