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◇◆◇ 経営革新!100人のコンサルが語る事業成功の秘訣 ◇
◆◇ 第259号【05/11/01】 ◇◆
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《今回のCONTENTS》
1.『回避せよ!経営破綻』 堂元 政一
2.今週のコンサルタントインタビュー
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《今週のテーマ》
『回避せよ!経営破綻』
阪神淡路大震災の後、呆然と立ちつくす人々に向かって、心のケア
のために辻説法を行うお坊さんの姿をニュースで見た。
いわく「人生には、まさかという坂がある」。
平和な日常をあの大震災が襲うことを誰が予測しただろうか。一見、
順調な経営にもいつ「まさかという坂」が襲いかかるかも知れない。
<○○会社自己破産へ
負債総額は13億円 競争激化で売り上げ減少>
1999年12月15日(水)ある地方の地元紙朝刊トップを、地
元食品スーパー倒産の記事が飾った。約40年の歴史の幕を閉じた。
ピーク時には10店舗を構える規模。ところが資金的にも人的にも
戦線が伸びきったところへ、大型ショッピングセンターが地元へ進
出。
極端な売り上げ減少に見舞われ、借入金の返済のために借り入れが
始まった。店舗閉鎖・人員削減により立て直しを図るものの手遅れ
だった。
人口も少ないこんないなかに、大型ショッピングセンターが進出し
てくるなんて、予想もしなかった。「まさか」である。
私はひょんなきっかけから、当社の社長に資金繰りの相談を受け、
内情を知ることになった。表からは順調な経営状態に見えていたか
ら、びっくり仰天。
すでに社長自身の持ち金もすべて、親戚から借りられるだけ借りて、
会社につぎ込んでいる。その額2億円。
商工ローン、街金融、借りられるところからはすべて借りている。
社長は営業継続のために必死の形相で資金繰に奔走。午前中の店の
売り上げ金をかき集め、小切手の期日返済のために銀行に持ち込む
毎日。
私は自己破産を進言した。しかし、社長は頑として拒否。
頑張るの一点ばり。このまま行くと夜逃げしかなくなる。夜逃げの
先には不幸な結果しか待っていない。
私としても行きがかり上、そんな結末を見たくない。なんとかして
法的な処理を社長にさせ、社長一家を悲惨な結末から回避させなく
てはならないと思った。
会社の破綻処理など私も経験したことがない。関係書籍を買い込ん
で猛勉強。
社長を説得するために、最後の再建計画を作り、追加運転資金の借
入をメインバンクに申し込みに行くことにした。
「社長、これでメインバンクが融資を断ったら会社をつぶしまし
ょうね。いいですね」
と約束を取り付けて、メインバンクへ。
一応、話は受け付けてもらったものの、やはり結果はダメ。
参考までにそのときの支店長の融資断りの文言は、
「自主再建でお願いします」
であった。
自主再建できないから追加融資をお願いしたんだけどなと思った。
しかし、それでも社長はまだ決心しない。社長一家の毎日の食事は、
すでにスーパーの売れ残り商品になっているのにである。
私は見かねて、ついに弁護士のところへ首に縄をつけて引っ張って
いった。
もうひとつ問題があった。自己破産手続きをすれば、法的には債務
から全面的に解除される。しかし、社長一家の生活をどうするかだ。
家も担保にとられているから、住むところも無くなり、収入もゼロ
になる。これをどうするかが、社長の決心を鈍らせていたようだ。
これには私も困って、しばらくの間は東京にでも出て、住み込みの
仕事をするしかないですよとか言っていた。
しかしこれは社長にとっても奥さんにとってもプライドがおおいに
傷つく話だ。出来ない相談に近い。しかし、それしかないではない
か。
社長とぶつぶつ話をしている時に、ふと社長が、惣菜の製造工場
(といってもキッチンのおばけ程度のもの)の土地建物は、自社所
有ではなく、賃貸だという。
これだ。賃貸物件なら差し押さえられない。
私は提案した。自己破産後、現在の従業員を代表にして、現社長一
家を従業員にすれば、惣菜工場だけは営業でき、そこから収入を得
られる。
惣菜工場からは、近隣の店に外販も行っていたから、そこに納品継
続をお願いすれば、一定の売り上げは確保できる。
これで、話は決まった。後は弁護士の出番。
会社の破綻処理は、負債金額に応じて裁判所・弁護士費用が決まっ
ていて、その現金がないと、裁判所も弁護士も破綻処理は引き受け
てくれない。
負債13億ともなると何百万円と言う現金が必要だ。
この現金を準備できないと、夜逃げしか手がない。
食品スーパーという現金商売なのが幸いした。
売り上げ金からなんとか費用を捻出した。
Xデーが決まった。
当日まで、従業員には誰にも自己破産することは知らされていない。
12月14日(火)11:30に幹部が集められた。私も同席。
社長から自己破産手続きの報告。
沈黙の時間がしばらく続く。
法的手続きをとったので、未払い賃金と退職金の大部分は、国が代
わりに支払ってくれるので、その手続きについて説明。
心を立て直して、全店へ閉店作業の指示を出す。
こうして、約40年の歴史に幕を降ろした。
社長は、現在も惣菜工場を切り盛りして、生計を立てている。地元
に残ったわけだから、知り合いと顔を合わせるのが、まだつらいと
言っている。
社長の心中は、計り知れない。くやしい思いやツキのなさを嘆く気
持ちや無念の感情や、さまざまうずまいていると思う。
この話から導かれる教訓は、数多くあると思う。事業拡大の時、う
まく行けばいいが、「失敗のリスク」を取れるかどうか。
「まさかという坂」、経営用語で言えば「不測の事態」にどう対処
するか。はからずも経営破綻の道に入ったとき、どこでどのように
見極めるか。
今回の話は、経営学的には経営戦略論のテーマの話だったかも知れ
ません。私自身のPRをしておくと、得意分野は経営戦略論ではな
く、企業の収益改善。
企業活動の中に潜む「無駄」と「非効率」を見抜く力は抜群ですよ。
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《今週のコンサルタント》
堂元 政一(どうもと まさかず)
オフィス創業経営 代表
1954年鹿児島生まれ。東京外国語大学 外国語学部 インドネ
シア語学科卒業。日産自動車株式会社入社。海外営業部、海外企画
部を歴任。株式会社ジェムコ日本経営入社。経営コンサルタントと
して約20社の経営改善支援を行う。五所川原街づくり株式会社入
社。イトーヨーカードーを核店舗とし約60店舗の専門店からなる
「エルムの街ショッピングセンター」の開発・運営会社の初代事務
局長としてマネジメント業務全般に携わる。その後、経営コンサル
タントとして開業。
《私のお薦めビジネス書》
『ブレイクスルー思考』
編集:Harvard Business Review 出版社:タイヤモンド社
科学的、合理的であることが絶対であるとする考え方にまっこうか
ら対決した本。不可解な人間を相手にビジネスを戦っている経営者
にとって、「あっそうだよな」の本。
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《今週のコンサルタント・インタビュー》
●コンサルタントになったきっかけはなんですか?
35才のころ、日産自動車の経営に暗雲が立ちこめていて、将来の
破綻が予測できました。多くの同僚が会社を去っていきました。
将来の人生についていろいろ考えました。腕に自信があったことも
あり、一見はなやかな経営コンサルタントの会社に転職しました。
自信のある腕はまったく役に立たなかったですけどね。
日産のその後?今の日産の経営陣は、私のもと同僚だらけです。
●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか?
指導の段階で、すぐに「はい、分かりました。」という方がいます。
これではいけないと思っています。
質問があって、その次に「分かりました」ならいいのですが。
質問がないということは理解してもらっていないと思っています。
経営者にしても従業員にしても、質問を多く出してもらうように心
掛けています。議論になるのがベストだと思います。
●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを!
経営コンサルタントという肩書きは、非常に領域も広く、専門分野
も多いので、企業の抱える問題や課題にジャストフィットするコン
サルタントを選ぶことが失敗しないコツだと思います。
それと、コンサルティングに基づき実施に移されたことの結果は、
すべて企業が引き受けるということを自覚しておくことですね。
うまく行かなかったとき、その責任をコンサルタントに持っていく
ことはできませんから。
●PR
売上が伸び悩んだり、じり貧傾向になったときは、企業活動の内部
に潜んでいる「無駄」や「非効率」を排除して、利益に転換しなけ
ればなりません。
売上が順調に推移している企業にとっても、次の飛躍のための原資
を借入金にたよるのではなく、企業活動の内部から調達することが
できれば、事業展開のリスクを軽減することができます。
当事務所は、独自の切り口とノウハウで、企業活動の内部に潜む
「無駄」や「非効率」を排除し、企業の収益改善のお手伝いを致し
ます。
企業の活動導入リスクを軽減するために、コンサルタント報酬額の
ほとんどを成果報酬制にしています。契約前の費用も一切、必要あ
りません。双方が十分納得してから着手します。
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《編集後記》
今週のコンサルタント堂元氏は、独自の切り口と実行プログラムに
より収益改善を実現するという「企業の収益改善スペシャリスト」。
中でも間接費のコストダウンが得意で、パートアルバイトの多い小
売業など、シフトや業務内容を工夫して15%以上のコスト削減を
実現!他BPRにも対応可能。成功報酬を取り入れ、企業側のリス
クを少なく導入できるので、中小企業経営者には頼れる味方です♪
またジェムコご出身なので、プロとしての経験も安心感もあり、今
日も企業の抱える社内の「問題や課題」の解決支援を行っています。
御社内にて「なんとかならないのか…」という切実なお悩みがあり
ましたら、ご相談下さい。解決に導きましょう(o^-')b (にしだ)
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◆◇ 発行元:経営コンサルタントの購買代理エージェント ◆◇
〜御社の課題に最適な経営コンサルタントを無料でご紹介します!
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