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◇◆◇　経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　第３０６号【06/04/18】　　　　　　　　　　◇◆
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《今回のCONTENTS》

１．『問題解決能力を身につけるための質問』　　　　門田　良明

２．今週のコンサルタントインタビュー

３．今週のおすすめメルマガ
　　　　　　　　　　 【ＩＴ化今やらないともう間に合わない】

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《今週のテーマ》

『問題解決能力を身につけるための質問』


企業によっては新人従業員の受け入れや研修が一段落した時期でし
ょうか。

１９８０年代後半、ちょうど私たちが社会に出るころ「新人類世代」
と呼ばれたことを思い出します。

上の方たちから見ると「何を考えているのか皆目見当がつかない若
者たち」ということから「新人類世代」と名付けられました。

そうした私たち「新人類世代」もそろそろ４０歳にさしかかり、社
会の中堅を担うところとなりました。そして最近、同級生たちは皆
一様に口をそろえて言っております。


「今の若者たちは何を考えているのかわかならい」


聞くところによると「今の若者はわからない」とか「礼儀がなって
ない」とかいったような内容の落書きはエジプト文明の遺跡にもあ
るそうです。

結局、世代間のコミュニケーションギャップは何千年も昔から変わ
らない、もしかすると人類創世以来続いているのかもしれません。

さて、最近の企業では、社会スキルとして「コミュニケーション能
力」と同様に「問題解決能力」を身につけているかどうかを重要視
するという話をよく耳にします。

話が飛びますが、先日わが家で小学生の息子と妻との間にこのよう
なやり取りがありました。


　 息子：「黒いのがない！」

　 妻　：「黒いのって何？」

　 息子：「黒いの探して！」

　 妻　：「やけん、黒いのっちゃ何ね！」
　　　 （「だから、黒いのって何なのよ？」博多弁）

　 息子：「やけん、黒いって言いよろうが！」
　　　 （「だから、黒いのって言っているじゃない！」博多弁）


息子は自分が大切にしている“黒い”おもちゃがなくなってパニッ
ク状態。その状況の中で自分の頭にイメージしている“黒い”何か
を妻に説明できずにイライラ。

とうとう妻に怒られ、泣きながら「黒いの！」を連呼するだけでし
た。そして、その夜私と息子は一緒に入ったお風呂の中で「説明遊
び」をしました。

例えば

　 「お父さんは“お豆腐”ってものを知らないからどんなものか説
　 明してくれないか？」

これを繰り返します。
わからないところはこちらからどんどん質問します。

説明する作業を繰り返すことで頭の中に何となく描いているイメー
ジを概念としてまとめる能力を養うのです。

大人の社会でもこのような説明不足から起こる問題が多く見受けら
れるものです。

例えば、会議で自分の頭の中に描いているイメージをきちんと説明
できていないのにもかかわらず、他の人に伝わっていると勘違い。

そのまま会議は進行して最後に「あれれ、何か違うぞ？」となるよ
うなケースです。

「問題解決」の初期段階では問題の漠然としたイメージをきちんと
した概念として把握することが大切です。

問題の流れがボトムアップであれトップダウンであれ、わからない
ことは質問し、問題をしっかりと概念として把握し、共有するとい
う基本を組織に定着させましょう。

実は、質問の方法によっては問題報告の時点でそのまま解決に向か
うケースは結構多いのです。

質問する時にちょっとしたコツを三つ覚えておくと問題解決能力は
格段に上がります。


（１）「私はあなたよりもよくわかっている、よく知っている」と
　　　 いう価値観は捨てましょう。

　　　「私は知らない、よくわからないから教えて欲しい」という
　　　 謙虚な立場に立ってみましょう。


（２）同じ質問は一度でなく三回以上は続けてみましょう。

　　　人や組織の問題は数学の問題と違って「解」は一つではあり
　　　 ません。

　　　「それ以外にはないですか？」「他にはもうないかな？」と
　　　 何度か問い掛けてみましょう。


（３）意識が過去へと戻るような質問は繰り返しても意味がありま
　　　 せん。

　　　例えば何か失敗した場合「なぜ、失敗したのか？」という質
　　　 問の繰り返しでは問題の本質には近づきません。

　　　本当に知りたいのは「どうしたら、成功するのか」というこ
　　　 とですね。意識を前に向かわせる質問をしましょう。


さて、今回は「問題解決能力を身につけるための質問」のコツにつ
いて書いてみました。ぜひ新人従業員の「問題解決能力」向上に役
立ててください。

ただし、決して好奇心旺盛な子どものような質問攻めにならないよ
うに。人は詰問されると逆に自分の枠内に逃げ込もうとします。

上司、経営者は「コミュニケーション能力」を磨いて、人類創世以
来続いていると思われる世代間のコミュニケーションギャップを埋
める努力をしてみましょう。

問題は必ず解決できます！

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《今週のコンサルタント》
門田　良明（かどた　よしあき）
Ｇ＆Ｂヒューマンキャピタル代表

１９６６年生まれ。関西学院大学商学部で「消費者行動学」を専攻。
マーケティングリサーチ手法および統計・分析、そして人間行動学
における消費者行動、消費者心理を学ぶ。卒業後に家業の酒屋を継
ぎ４年間で年商を１５倍に急成長させ、同時に料飲店経営も行う。
学生アルバイト及びフリーターを多数採用した経験より、キャリア
や人間開発に関して興味を持ち、心理学およびカウンセリング、コ
ーチングを学ぶ。現在は福岡市にて組織のカウンセリング制度に関
するコンサルティング、経営者や起業家のメンタルサポート、企業
のマーケティング・アドバイザーとして活躍中。


《私のお薦めビジネス書》

『キャパのある人が、成功する。』
著者：中谷　彰宏　　著者：ダイヤモンド社

「自分のことで、精いっぱい」と言う人はリーダーになってはいけ
ない。中谷氏の本は柔らかい。移動中のバスや列車の中で読んでい
ると脳が沸々と活性してくる。年間７０冊ほどの著書を出すらしい
ので今回は最も新しい（２００６年４月現在）１冊を紹介してみま
した。

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《今週のコンサルタント・インタビュー》


●コンサルタントになったきっかけはなんですか？


　 学生時代から企業の人たちに「消費者行動」や「マーケティング」
　 に関するアドバイスをしていたんですね。

　 大学卒業後に家業を継いだんですけど、その副業がいつのまにか
　 生業になってしまったって感じでしょうか。


●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか？


　 最近の起業家に多いのですが、テクニックで全てを乗り越えよう
　 とする傾向が強いようですね。しかし、テクニックだけで問題を
　 解決しようとするとどうしても近視眼的で対症療法的になってし
　 まいます。

　 だから、私はテクニカルな部分と同じくらいハートフルな部分を
　 伝えること心掛けてます。

　 当然ですが、クライエントさんとの心の交流ができることが必須
　 条件ですね。


●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを！


　 実は日本では毎年３万人の方が自殺しているんですよ。
　 交通事故死者でも毎年７０００人程度ですよ。

　 だから、現代の組織においてはメンタル的なサポートやケアを怠
　 っていると、大変な状況を引き起こしかねない大問題なんですよ
　 ね。

　 にもかかわらず、「うちはカウンセラーが毎月来ているから大丈
　 夫」と高をくくっている経営者が多いですね。

　 目的は「カウンセラーが来る」ことではなく「カウンセリング制
　 度が機能する」ことです。

　 このあたりの問題を経営者としてぜひとも今一度見直しを行い、
　 その際に私ども専門のコンサルタントに相談していただくのが良
　 いでしょう。


●ＰＲ


　 カウンセリング制度に関して言えば、その組織に必要なカウンセ
　 ラーのマッチングってあるんですよね。例えば、キャリア問題が
　 多い組織に臨床心理士を配置しても効果は低いとか。

　 組織とのマッチングをうまくコンサルティングしていくのが私の
　 仕事です。

　 人間開発やメンタルサポートのお仕事に関してですが、実際に中
　 小零細企業の経営者として経営全般で養った経験やマーケティン
　 グ的な発想によって、他とは違って、楽しくヤル気や元気が沸々
　 と沸いてくるセミナーや個人メンタルサポートが大好評です。


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☆☆今週のおすすめメルマガ☆☆

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《編集後記》
今週は人間開発と組織のカウンセリング制度に関する支援がご専門
福岡在住の門田氏の登場です。先日、九州在住のコンサルタントで
「Ｎｏ．１コンサルティングファーム」という任意協会を立ち上げ
られました。これはコンサル同士の知識の分かち合いの場でもあり、
情報発信の場でもあるとのこと。また小さな会社単位でなく、企業
や行政から大きなプロジェクトを受ける体制を整えているそうです。

当社は全国から案件の引き合いを頂きますが、実は九州地区での提
携コンサルは圧倒的に数が少ないのです。今は昔と違い交通機関が
発達していますし、コンサルタント自身が何処に住んでいても全国
パッパと移動できますが、地域性を理解しているという事で地元在
住の方を希望されるお客様が多いのも現実です。彼の活動のように
優秀な方が集結し、積極的に活躍される事はいざという時、とって
も頼りになりますね〜。今、九州が熱い〜ヾ（≧▽≦）〃（にしだ）


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