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◇◆◇ 経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣 ◇
◆◇ 第３５１号【06/10/10】 ◇◆
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《今回のCONTENTS》
１．『あなたが業務改革リーダーに任命されたら』 光本 茂樹
２．今週のコンサルタント光本氏による無料セミナーご案内（東京）
【“強い会社”をつくる業務改革のアプローチ】
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『あなたが業務改革リーダーに任命されたら』
業務改革という領域は幅広い。
コストの削減、品質管理の徹底、セキュリティーの強化、最近では
内部統制に取り組みたいなど様々である。
重点をおくテーマによって解決策は変わってくるが、アプローチは
それほど大きく違わないので、業務改革の前半フェーズにおける原
理原則を３点ほど挙げてみたい。
（１）業務改革の前に経営の視点
もし、あなたが上司から「Ａ工場のコスト削減」というテーマを与
えられて業務改革リーダーに任命されたなら、あなたは対象業務範
囲とテーマの中で業務改革を推進しようとするだろう。
でも、ちょっと考えてみてほしい。その取組みは本当に会社を良く
する取組みだろうか？皆さんにはまず以下の２点を点検してほしい。
１．その事業にユーザ(顧客)はいるのか、その市場は伸びるのか、
衰退するのか
２．競争に勝てるのか、勝つためには何が重要なのか、品質管理
なのか、工程管理なのか、原価管理なのか、もっと別の何か
が必要なのか
その答えによっては、与えられたテーマが正しくないこともあり得
る。ユーザがいなくなっているのに(市場がないのに)コスト削減に
だけ取り組んでも意味がない。
対象範囲を拡大するか変更すべきだろうし、テーマを変えるべきと
進言しなければならない。
（２）まず仮説から
さて、テーマが経営戦略的にふさわしいものだったとして、すぐに
現状の業務調査を始めてはいけない。
業務調査は大変地道な作業で、調査する方もされる方も相当な負担
がかかるものである。
とりあえず現状をおさえようとすると、あれも調査しておいた方が
良いな、これも調べておけば多分役に立つだろうとか、範囲も広く
やっておいた方が後々失敗がないだろうなどという発想になってし
まう。
業務改革だけに言えることではないが、まずは達成目標、そして、
その目標に到達できるレベルの改革とは、どのような切り口で、ど
のような範囲、深さが必要なのか仮説を立てなければならない。
その場合、仮説が間違っていることも考慮して、いくつかの仮説を
立てて欲しい。
その仮説にもとづいて必要な調査の計画を立案することで、効率的
で、目標ありきの現状調査と分析が可能となるのである。
また、実行する際のポイントとしては、調査だけで３ヶ月以上かか
ってしまうような範囲、深さの場合は、もう少し対象を絞り込んで、
ステップ１、ステップ２とフェーズを分けたほうがよい。
半年以内にメンバーが成果を確認し合えるように工夫することが、
プロジェクトメンバーのモチベーションを維持し、さらにレベルア
ップしていこうという意欲を高揚するのである。
（３）やはり業務の可視化（見える化）
今更「見える化」を挙げるのも気が引けるが、これなくして業務改
革を成し遂げることはできない。
業務の可視化とは、
「改革に関わる各メンバーのあいまいな状況把握や感覚的な理解
で議論を進めない」
ということである。
つまり、メンバーの誰がみても同じように理解できる「共通の基盤
や拠り所となる客観的な事実」が必要なのであり、部門間で利害が
対立するような場合は、客観的事実について全員が共通認識を持て
るように議論を重ねなければならない。
よって調査結果の信憑性が重要となる。
業務の可視化を行う代表的な方法として、
・業務アクティビティ一覧や業務フロー
・ワークサンプリング
・調査票による業務量調査
などがある。
ただこれらを作れば可視化ができるかというとそうではなく、自分
の業務量を大きく見せたい心理、逆に小さく見せたい心理、自分の
ノウハウを見せたくない心理など、様々な心理が働くことで調査結
果が変わってしまう。
調査される人の心理によって正確性を欠いてしまうことが多いとい
うことだ。
調査結果の信憑性を確保するためには、徹底した「調査対象者への
事前説明、啓蒙」を行い、客観的な業務の棚卸がなされるよう十分
すぎるくらいの配慮が必要なのである。
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《今週のコンサルタント》
光本 茂樹（みつもと しげき）
株式会社インターメッセ 代表取締役
１９６７年生まれ。株式会社野村総合研究所にてシステム企画・設
計業務に従事した後、株式会社日本ＬＣＡにて経営コンサルティン
グを行う。その後独立し、業務改革支援、ＥＲＰ（基幹業務統合パッ
ケージ）導入支援、各種情報システムデザイン等の分野を中心に活
動。２００２年、株式会社インターメッセ代表取締役就任。アプリ
ケーションエンジニア・中小企業診断士。
《経営堂・詳細プロフィールはこちら》
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今週のコラムに登場した光本氏によるセミナーです！！
【“強い会社”をつくる業務改革のアプローチ】
■セミナーのねらい
『現場での些細なミスが重なってお客様からのクレームが続いてい
る。現場でその都度改善に取り組んでいるようだがいっこうにトラ
ブルが減らなくて困り果てている』
『トップから業務効率化、コスト削減の指示があり、社内プロジェ
クトを立ち上げたが早くも頓挫してしまいそう。どのような手順で
何に気をつけて実行すればいいのか教えて欲しい』
などなど業務改革に関する様々なご相談を頂きます。
実際に多くの企業様をご支援させて頂く中で、業務改革の実行が進
まない企業には「ある共通の課題」があることが分かってきました。
本セミナーでは、業務改革プロジェクト成功の秘訣やどのような視
点で業務改革に取り組めば良いのかを具体的な事例も交えながらご
紹介致します。
■セミナー内容
（１）企業を取り巻く環境と業務改革テーマの変遷
「強い会社」をつくるには、内外の環境に合せ、柔軟かつ継続的
に業務改革に取り組む必要があります。トピックスを交えながら
「業務改革」という取組みそのものを考えます。
（２）業務改革のステップとプロジェクト推進方法
弊社の業務改革メソッド【i-REvo】をご紹介します。業務改革の
基本的な考え方と皆さんがご自身で簡単に業務改革プロジェクト
を推進できるようアドバイス致します。
（３）業務改革事例とポイントの解説
多数の業務改革の経験とノウハウのエッセンスを詰め込んだ事例
をケーススタディ形式でお話し致します。
（４）総括：悩める企業の共通課題と課題解決に必要なこと
まとめとして、どんな企業でも陥りやすい共通の課題とその解決
方法、「強い会社」にするためのヒントをコンサルタントの視点
からお話し致します。
■対象者：経営者、経営幹部、部門責任者
※経営革新！メルマガの読者に限り無料でご招待いたします！！
■講 師：光本 茂樹（株式会社インターメッセ 代表取締役）
■開催日：２００６年１０月２５日（水）９：５０〜１１：５０
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《編集後記》
光本さんは弊社代表が「注目コンサルタント」としてご紹介したり、
私が担当した企業様の「コンサルタントを導入した企業の声」
にも登場するなど、弊社と関係の深いコンサルタントのひとりです。
派手というよりはどちらかというと「堅実」で、システム構築の経
歴からもわかるとおり、論理的かつ効率的に仕事を進めていくとい
うのが私の印象です。使用する手法もしっかりしてますね。
私の立場で申し上げるのもなんですが、お客様の評価が読めるので
（もちろん高いほうです！）安心してご紹介できるコンサルタント
です。２５日のセミナーで、体感してください！！（こばやし）
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