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◇◆◇　経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　第４２２号【08/02/13】　　　　　　　　　　◇◆
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《PR》　　　　　　『現場主導の業務改善』

どんな規模・業種の業務改善でも基本的な考え方は同じです。
業務プロセスを「見ること」と「計ること」によって現状を正確に
把握し、正しい「業務改善プロセス」に則り進めることが肝心。

従来の「５Ｓ（整理、整頓、清掃、清潔、しつけ）活動」、「時間
管理」などをベースにした一般論としての業務改善手法ではなく、
具体的な業務課題への対応にすぐに使える「方法論」と、現場の社
員の動機付け方法について学習していただきます。

【日　時】2008年2月22日（金）14:00〜16:00 in 東京・虎ノ門
【参加費】10,000円（税込）【主　催】株式会社プロセス・ラボ
【詳　細】 http://www.pro-lab.jp/pay_seminar.html

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《今回のCONTENTS》

１．『食品メーカー、小売は新しい仕組みでの商品作り、販売を』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 中村　徹

２．今週のおすすめ書籍【ソニーをダメにした「普通」という病】

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『食品メーカー、小売は新しい仕組みでの商品作り、販売を』


昨年後半より顕著になってきましたが、原油の値上がり、とうもろ
こし、大豆、小麦粉などの穀物の値上がりなどが新聞紙上などを賑
わしています。

また、あまり一般には知られていない事ですが、一部の商品が異常
に価格高騰していたり、品薄だったりする現象が起きています。

先日もこんな事がありました。

デザートを製造しているＡ社で、商品に使うタイ産マンゴーが手に
入らなくなってしまったというのです。

よくよく聞いてみると、以前からの取引先である日本の大手缶詰メ
ーカーが０７年産のマンゴー缶詰を品切れさせたとのこと。

早速知り合いの大手商社に取り次ぎ、数百ケースを手配し、何とか
危機を乗り越えることはできました。

しかし、それはＡ社が必要としていた量の約半分でしかなく、商社
の担当者からは、実際のところかなり需給が逼迫している状態を知
らされました。

また、別の大手乳製品メーカーＢ社では特売用のバターがまったく
足らないとのこと。こんな現象があちらこちらで起きています。

これらが過去のものと異なるのは、単純に天候不順だったとか減産
したとかいう理由ではないことです。

多くは新たな需要ができた事による供給不足が原因になっています。

つまり過去何十年かじわじわと起こっていたことが大波となり、極
端に言えばプラットホームそのものが変わる時代になったと言える
と思います。

こういった中で食品メーカーや小売が行わなければならないのは、


１．今までと仕組みを大きく変える
２．新しいプラットホーム上での新商品をどんどん出す


大きくこの二つだと思います。

まだまだどこの会社でも無駄はあります。
多くは人件費であったり、さまざまな資産であったりします。

このコストを切り詰める仕組みを作ることが必要になってきます。

また、高騰する原材料でも仕入れる取引先を変更したり、契約の仕
方を変えたりすることによって今までより値下げできる場合もあり
ます。

こういった過去のなんとなく利益が出ていた時代からの仕組みをひ
とつひとつ見直していくことで、今後の原料インフレ時代を乗り越
えられるのではないでしょうか。

もうひとつは、まず「もうプラットホームは変わった」と認識する
ことです。

牛乳は過去３０年間乳価が同じでしたがようやく値上げになりそう
です。今後も毎年とは言わずとも短い周期で価格上昇するでしょう。

食品にはこういうカテゴリーが多くあります。

しかし過去の常識はもう通用しません。
既存で持っている商品はもう値上げするしかないのです。

しかし「単純に値上げしてそれで売れるか？」といえば、それは難
しいのが現状です。

そこで今後は既存の商品を見直し、どんどん新商品を世に出してい
くことが必要になるのではないでしょうか。


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《今週のコンサルタント》
中村　徹（なかむら　とおる）
有限会社トルティーノ　代表取締役

１９６０年名古屋市生まれ。１９８６年、岐阜大学農学専攻科家禽
畜産学大学院修了。同年ジャスコ株式会社（現イオン）入社。食品
バイヤー経験１３年（本社バイヤー８年）。現行の発注システム開
発や全国各地の鶏舎を結ぶweb-EDI開発などシステム開発にも参加。
ブライアンハリス氏とのカテゴリーマネジメントも３年間実務で経
験。この間数々の商品開発を行うとともにイオンビジネススクール
などでの講師を務める。２００５年、有限会社トルティーノ設立、
代表取締役就任。


《経営堂・詳細プロフィールはこちら》


《私のお薦めビジネス書》
『プロフェッショナルマネージャー』
著者：ハロルド・ジェニーン　出版社：プレジデント社

前職時代に管理職セミナーの課題として読まされた本ですが、独立
してから読み直すと経営者としての自分とお客様としての経営者の
方のひとつの指標になることが多く述べられているような気がしま
す。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/483345002X/consulgent-22/ref=nosim


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《今週のコンサルタント・インタビュー》


●コンサルタントになったきっかけはなんですか？


　 会社員時代にヘッドハンティング会社からスカウトを受け、自分
　 のノウハウを必要とする会社が他にもあるんだなあと感じたこと
　 と、広く多くの世界で人脈や情報を得られる立場になりたかった
　 ためです。


●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか？


　 「現場、現物、現実」です。

　トップダウンで行う社内改革のようなものは時間的には短くてす
　 むような気がしますが、会社の血や肉にはなりません。

　現場で働く社員さんやパートタイマーさんと現実を見据え、現物
　 を前にして行う改革は、会社全体として大きな「力」になってい
　 くと思います。


●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを！


　 何をコンサルタントに求めるのか明確にすべきです。

　「何とかしなければならないが、どうしていいかわからない」で
　 は受けるほうも困りますし費用もかかります。

　基本的にコンサルタントは能力の切り売りなのですから、必要な
　 部分だけを低コストで買うことをお勧めします。


●ＰＲ

　（１）執筆
　 株式会社商業界　月刊食品商業短期連載中／2008年1月号〜3月号
　 テーマ「仕入れと調達の戦略と戦術」
　 http://www.shogyokai.co.jp/food/back_num/index.php

　（２）講演
　 商工会連合会・株式会社商業界共催
　 「ニッポンいいもの再発見」セミナー＆展示商談会

　・講演テーマ：「バイヤー必勝!選りすぐり商工会の日配商品」
　　商品化と売切る販促法セミナー

　 【会場】ホテルグリーンタワー　京葉線「海浜幕張」駅徒歩5分
　 【日程】2008年3月11日（火）・12日（水）講演12：00〜13：00
　 【詳細】http://www.tortino.biz/sub7.html


　 （３）コンサルティング
　 メール相談初回無料で実施しています。お気軽にどうぞ↓
　　　　http://www.keieido.net/business-request.html

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☆☆今週のおすすめビジネス書☆☆

『ソニーをダメにした「普通」という病』
著者：横田　宏信　　出版社：ゴマブックス　　価格：￥1,365

ソニー出身の現役コンサルが語る「最も普通じゃない企業」が「普
通の企業」に転落した過程を追う。部品検査員から始まった末端ソ
ニーマンとしての１３年という「内」、コンサルとしてソニーに関
わってきた１２年の「外」、二つの視点からソニーの凋落の原因を
浮び上らせる。出井体制１０年間でソニーから輝きが失せたのはな
ぜか？「普通病」をキーワードに企業再生へのヒントを提案する書。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4777108635/consulgent-22/ref=nosim

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《編集後記》
今週登場された中村徹さんは、スーパー最大手のイオン出身で０５
年に独立された食品業界に明るいコンサルタントです。主に食品メ
ーカーに対する支援（仕組みづくり、量販店バイヤー対策など）を
得意とされています。お人柄はとても誠実とお見受けしますし、勝
ち組であるイオンでつい最近まで活躍されていましたので、お持ち
の情報も新しく、小売業の経営者様にはとても頼りになる存在にな
る一方で、商業界の月刊誌に連載を持つなどお忙しくされています。

またイオン時代には、現行の発注システム開発に携わった際に社長
から表彰されたり、あの雪印や鳥インフルエンザなど多くの食品事
件に遭遇し、現場での危機管理統括の経験がありますので、食品メ
ーカーでの製造から受注、物流、販売、社員教育など隅々までトー
タルなご支援が可能なことが、十分にお分かり頂けると思います！

最後に彼のコンサルティングの考え方として「会社の改革は現場か
ら」ということ。現場で考え、現実を直視し、現物を手にして考え
る。どうやら現場を第一に考えることにこそ勝ち組への第一歩が潜
んでいるようです。さぁ一緒に踏み出しましょ(^▽＾)♪（にしだ）


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