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◇◆◇ 経営革新!100人のコンサルが語る事業成功の秘訣 ◇
◆◇ 第527号【10/03/03】 ◇◆
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《今日のCONTENTS》
1.『成果主義とは何だったのか、
そしてこれからどこへ行くのか?』 永井 隆雄
2.編集後記
3.今週のおすすめ講座/独立開業者向け
「経営コンサルタント独立開業講座」
4.新サイト開設のお知らせ「厳選ビジネス書!」サイト
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『成果主義とは何だったのか、そしてこれからどこへ行くのか?』
富士通の「人事改革」が失敗だったことを解説した元人事マンの城
繁幸氏の本が大ヒットし、学界のほうでも随分取り上げられた。
<内側から見た富士通「成果主義」の崩壊>
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城氏によれば、当時、富士通は経営危機を打開するために、米国の
IT業界などを参考にして報酬制度を導入したという。端的には、
富士通の人事改革は成果主義によるもので、各人の生み出す成果を
測り、それに基づいて処遇するものと言われていた。
この場合の処遇も、かつては温もりを感じさせる語感があったが、
時には氷のように冷たく切られることもあるという語感に変わった。
日本経団連は日経連を吸収したので、人事労政にも発言をするよう
になった。キヤノンは終身雇用だが、年功賃金ではないという新し
い人事基準を発表した。正社員については雇用を維持することが必
要と強調した。
しかし、一方で、派遣社員を業務請負とする偽装請負の問題を引き
起こし、労務管理におけるコンプライアンスを疑わせる大問題が起
こった。
キャノンにおいても正社員で成果主義が採用され、非正規雇用につ
いては生活保証すら棚に上げて市場原理に任せるという改革を行な
った。
トヨタはつい最近まで高業績をほしいままにし、国家予算の1%以
上に相当する経常利益を上げる巨大怪獣のような企業になった。し
かし、愛知県や静岡県西部に大量に働く南米出身の日系人が最低賃
金以下で働くことによって競争力を維持しているという問題も抱え
ていることが雑誌に特集されたこともある。
日本IBMでは、コントラクター社員制度ができ、契約で働く制度
ができた。できる社員を外部化し、また給与分稼がない社員も外部
に置いた。これによって劇的な人事改革を行なった。
富士通、キヤノン、トヨタ、IBMとそれぞれ様相が異なるが、成
果主義は必ずしも、モチベーションを上げたり、社員を幸福にする
考え方ではなかった。端的には株主目線で企業価値を高める試みで
あった。成果主義は迷走している、間違いだったと反省の目が向け
られている。
また、自民党の党大会で総理総裁と並んでいた日本経団連のトップ
も、政権交代で表舞台には出なくなったし、かといって、労組団体
のトップが民主党の上層部と並ぶという光景もない。
そこで、今後、成果主義がどうなっていくのか、気になるところだ。
意外に原点回帰だと考えている。しかし、過渡的な問題がある。
組織にはこの先、年功処遇を約束されてきた世代が残っている。彼
らの多くにハルマゲドンがやってくる。雇用か解雇になるというこ
とだ。今の40−50歳代は組織の7割程度に相当するが、3−5
割は報酬削減または外部化するほかない。過渡的には大幅リストラ
がある。これは社会的な問題で、企業だけで解決できない。
また、賃金に関するデフレである。右肩上がりの時代は終わってい
るが、定昇とベアのある仕組みが見直しされていく。
それと、個人単位での業績を問題にすることはなくなっていくべき
だ。あくまでもチーム単位で業績を考え、それに基づいて報酬を考
える。
既存の企業では京セラのアメーバ方式、佐川急便のチーム制、アイ
フルの共同責任性などが参考になるかもしれない。チーム力を高め
る人材を登用し、そうでない人材を外部化しないといけない時代に
なった。そのサポートが求められている。
人事コンサルタントも淘汰の時代である。能力主義の時代、楠田式
の賃金制度を作っていればコンサルタントはよかった。第1世代で
ある。出来上がったマニュアルに社名を一括変換して多少アレンジ
すれば、かなりの料金がもらえた。
その後、株主価値を最大化する成果主義、それに基づく制度である
目標管理やcompetencyを導入すればよかった。第2世代である。こ
の時代は人事コンサル、バブルの時代である。7割方が人事コンサ
ルティングの素人が罫線だけの目標管理のシートを相手に埋めさせ
るだけで法外な大金をかき集めていた。
これから、第3世代として生き残れるコンサルタントは、人材の発
見、選別、育成、計画化などを通じて企業価値を高めていくハイブ
リッド志向でないと、生き残れないだろう。
そのためには、assessmentが必要であるし、問題行動(derailment)
をなくす心理学の知識や技術も求められるだろう。
従来の発想で企業を説諭、鼓舞するだけのコンサルタントはこの2
年でいなくなってしまう。米国の進んだ組織人事システムをきちん
と学んで日本企業を再生させる本物の時代になったと言えるかもし
れない。
個人的にはようやく靄(もや)が晴れたと感じている。企業の多く
も、今年からは将来への人事組織戦略を本気で考えないといけない
局面で、横並びでは乗り切れない時代になってきた。
第3世代のコンサルタントとして、ブログなどで情報発信していき
たい。
<今年のキーワード>
いらない人材 正社員切り 非正規雇用の見直し チーム方式
問題行動/問題上司
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《今週のコンサルタント》
永井 隆雄(ながい たかお)
ISRI 相談センター・イグサ 所長
「日本を代表するHRコンサルとしてHR.com(北米)で紹介されています」
1963年生まれ。慶応義塾大学卒。同大学院博士課程で社会心理
学、労働経済学などを専攻。日本総合研究所、アーサーアンダーセ
ン(現KPMG)、大学教員などを経てHRシステム及びトレーニ
ングの専門家に。企業の裏側で起こているおびただしい労使紛争や
職場問題を踏まえた個人向けサービス機関、相談センターイグサを
創設。NHKやラジオ放送などに出演。雑誌記事、著書も多数。株
式会社JEXS専属コンサルタント。人材育成学会理事。
《経営堂・詳細プロフィールはこちら》
《私のお薦めビジネス書》
(1)『最新目標による管理─その考え方進め方』
著者:幸田 一男 出版社:産能大学出版部
この本は日本における目標管理の導入の経緯や、もともとの考え方
を解説していますが、度重なる理論の紹介にもかかわらず、日本で
は不況になるとノルマ管理が強化されてきたことが示されています。
今回の場合は大胆な雇用調整をしているわけです。原点のわかる本
です。
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(2)『雇用融解─これが新しい「日本型雇用」なのか』
著者:風間 直樹 出版社:東洋経済新報社
現在の労働雇用問題を鋭く取材しています。非正規雇用問題をどう
ブレークスルーするかは大きな組織の問題です。
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《今週のコンサルタント・インタビュー》
●思い出に残る仕事はありますか?
27歳の時に初めて1つの企業を単独で担当した際で、家電量販
でした。その後、10年以上関与しました。
また、アセスメントのまとめ役を34歳で初めてやったことです
ね。NHKに出た時、緊張しました。
●注目する経営者(または企業)はいますか?
京セラの稲盛和夫さん。
企業ではいろいろな意味でトヨタやキヤノン、パナソニック。
●情報源としてお勧めのサイトを教えて下さい。
私は海外サイトをよく見ますので、「HR.com」です。投稿したこ
ともあります。
それと日本語のサイトで、「cinii」です。論文が無料で入手で
きます。
<HR.com>
http://www.hr.com/
<CiNii−NII論文情報ナビゲータ>
http://ci.nii.ac.jp/
●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか?
機密保持を仕組みとして行うことです。データを持ち帰られない
こと。最終成果物はクライアントのものなので、私が転用するこ
とはありません。
それと、この先も続けたいので、誠実であることです。
悪い評判はすぐに出回りますからね。
●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを!
期限のある人事改革、人材開発、組織変革にはコンサルタントは
必須です。まずは専門家との接点を持ちましょう。
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計量的な組織調査が得意です。アンケート調査を通じて、貴社の
患部がどこにあるのか、明らかにすることができます。
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《編集後記》
今週のコンサルタント永井隆雄さんは、ヒューマンリソースの専門
家。組織・人事コンサルタントとして、NHKの番組出演など幅広
い分野で活躍されています。永井さんと当社とは、私が入社前から
のお付き合いになります。入社直後に自社セミナーの講師をお願い
していた関係で当日お会いしたのですが、ヒヨコは初めて見たもの
を親だと思いこむように、私も「ほぇ〜“コンサルタント”とは、
こうゆう人の事をいうんだ〜!」と刷り込みを受けちゃいました。
(時期を同じくして金森重樹サンにも講師をお願いしたのですが、
このお2人にキョーレツな印象を植えつけられた事を思い出します)
現在は西日本の大手企業で圧倒的なシェアがあるというコンサルテ
ィングファームに所属し活動する傍ら、相談センター・イグザを開
設。働く人の立場に立ち、長年のコンサルティング経験と科学的な
調査方法、法律、医療等の専門知識に基づいての悩み相談やサポー
トを行う専門家組織の所長を担っています。特にリストラに伴う債
務整理やパワハラ・セクハラにおける法的措置についての助言、労
働組合加入方法、休職期間から復職への支援などメンタルヘルスに
伴う一般のご相談を広くカバー。明日自分にも起こりうるかもしれ
ない事柄に対して各専門家がいらっしゃいますので、心強いですね。
最後に。今回は成果主義がテーマでしたが、コンサル選びに参考に
なる内容で「なぜ変人が活躍することがあるか?」という、斬新な
切り口でのコラムを温めて頂いています♪最近は心理学で実証され
ているそうですので、とても興味深いですよね〜。コンサル選びを
絶対に失敗されたくない方は、是非、ご一報を(⌒0⌒)/(にしだ)
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