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◇◆◇　経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　　第５８号【03/11/12】　　　　　　　　　　◇◆
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《PR》【ベンチャー・エキスポ２００３　ＫＡＮＳＡＩ】
〜コンサルジェントが、ブース出展（Ｎｏ．２７）いたします！〜

◎開催日：２００３年１１月２５日（火）・１１月２６日（水）
◎時間　：ＡＭ１０：００〜ＰＭ１７：００（２６日は１６時まで）
◎場所　：大阪国際会議所３Ｆ・イベントホール　◎入場料：無料
◎主催　：日本経済新聞社　⇒　http://www.nikkei.co.jp/v2003/

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《メニュー》

１．『グローバル化は宝の山』 青山　利幸

２．今週のおすすめメルマガ「人事制度は社員を成長させる仕組み」

３．ビジネス教育研修ガイド（中経出版）からのお知らせ

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《今週のテーマ》


『グローバル化は宝の山』


日本より約５時間、ここ香港で技術系のコンサルタントをしていま
す。対象は日系に限らず台湾系、香港系のエレクトロニクス企業も
含んでいます。

こうした中で日系は、一般的にグローバル化という視点では“どこ
か海外系と違って脱皮できていないな”という点が多々あります。

日本企業にとっては、グローバル化は世界市場に向けて宝の山と思
われます。その山に向かう一考になれば幸いです。

各国の企業は、中国を生産基地に世界の市場にむけて製品を販売す
る流れにあります。中国生産の現状は、


（１）安価で豊富、かつ勤勉な労働力
（２）殆どの種類の部材が安価で調達可能
（３）品質面でも国際的認知がされている
（４）税、施設面での優遇措置が受けられる
（５）インフラやロジステックスの充実


等であり、要はもはや普通の品質のものが安く作れ、スムーズに出
荷できるようになっています。

台湾、香港、韓国、そして欧米企業の多くの企業は大小を問わず、
このメリットを活用し世界を市場にしつつあるのです。

しかし、日本企業はどうでしょうか。

香港を中心とした華南地区には、三千社とも言われる日系企業があ
りますが、筆者が知る限り世界の市場（海外の企業や消費者）に製
品を販売しているところは、大企業の一部に過ぎません。

殆どの日系は日本向け、あるいは日系企業への販売です。では日系
と台湾・香港など海外の企業との大きな違いはなんでしょうか。

まずもっとも大きな違いは、彼らは最初から世界を市場にしている
ことです。

これは“市場戦略”といった大げさなものではなく、彼らにとって
は必然的なものです。しかし、日系の多くの企業は日本向けあるい
は日系企業向けのビジネスを行い、そこから脱皮できないでいます。

次はスピードです。日系企業は、日本の親会社の出先が多いせいか
独立性に乏しく、現地での迅速な決断に足かせがあるようです。

また、スタッフには日本人が多いのも特徴です。これは製品の出荷
先が日系であるのが最大の理由と思われます。

振り返って、日本企業の多くは今まで数多くの製品を出し、それら
が世界に認知されてきました。

何がよかったのでしょうか？

私は以下のようなキーワードの日本人の特質や日本文化に裏打ちさ
れていると思います。


（１）高いレベルの学習教育、探究心、高いレベルの満足度、継続
　　 継承

（２）オリジナリティのある製品、製品化への製造・生産技術

（３）感動を与える美的感覚


これらを再認識することが必要で、国内外を問わず日本企業、いや
日本全体が失ってはならないものと考えます。

では、海外進出企業に限らず、日本企業が世界に向けて現状から脱
皮するにはどうすればいいのでしょうか。

先ず国際化へのステップには世界への窓口を設けることです。マー
ケティングに外国人を雇用したり、海外代理店と契約するなどが比
較的時間をかけずに行えます。

人材育成も必要ですが、ヘッドハンティングが最も手っ取り早い方
法です。スピード経営には、経営の判断とくに計画段階の時間を短
縮すると効果があります。

リスクが多い昨今、細かい計画に時間をかけるよりも実行段階での
フレキシブル対応、つまり走りながらの管理に重点を移すことが重
要です。

海外進出企業は現地の人に任せることも重要です。中国で定着・成
功した製造業では、労働者４−５００人に外国人管理者一人が目安
といわれます。

台湾企業などはこの水準ですが、日本企業はそれぞれの部門長が日
本人という例も少なくありません。

アジアでの生産の本格化は、約１０年になろうとしています。

現地の品質や生産のレベルも上がり、日本への元留学生も社会に数
多くの人が出ています。日本の良い点を理解する管理者のヘッドハ
ンティングも可能となってきています。

世界への窓を広げようという企業にとっては、多くのビジネスチャ
ンスが転がっています。

海外展開の事例も数多く、また当社のごとくサポートするビジネス
の存在など情報の質や量も豊富になりました。

是非研究し、グローバル化に結び付けて欲しいと願うしだいです。

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《今週のコンサルタント》
青山　利幸（あおやま　としゆき）

青山科技發展有限公司、総経理
技術士（総合技術監理および経営工学部門）

１９４４年生まれ。’６７年室蘭工業大学・電気工学科卒業後、日
本電気株式会社入社。国内海外放送局設備、種子島宇宙センター設
備、自動車ナンバー自動読み取り装置、映像応用装置などの開発設
計、管理、海外生産、海外調達部材のための技術・品質評価、コス
トダウン等を指導、この間海外勤務・出張延べ７年。’０２年、同
社退社。’０３年、青山科技發展有限公司を香港に設立。香港在住。


《経営堂・詳細プロフィールはこちら》

《私のお勧めビジネス書》
『図解　国際標準プロジェクトマネジメント
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ―ＰＭＢＯＫとＥＶＭＳ』
著者：能澤　徹　　　　出版社：日科技連出版社

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体系化されたマネージメントが必要です。本書は、最近ＩＳＯ１０
００６の基礎となったマネージメント手法・ＰＭＢＯＫ（Project
Management Body of Knowledge）を紹介しています。マネージメン
トの体系化に一石を投じる書です。
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つの時代も同じです。社員を成長させて業績を向上させることです。
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《編集後記》
今週の青山氏は、弊社提携の中でも数少ない海外に拠点をおいて活
躍するコンサルタントの一人です。香港から１時間圏内の中国に行
く事が多いそうですが、先日もＪＥＴＲＯ主催の視察を２件も続け
て参加。出張に行かれても「やはり香港がなんといっても落ち着く
ので、なるべく泊まらないようにしています！」と、今ではすっか
り海外に根を張って大活躍！これから海外進出を！という企業にと
っては頼りになる存在ですね。…さぁ、もうあなたの目の前です！
始めましょう。“グローバル化に向けて step by step”♪(^-^)♪
（にしだ）

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