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◇◆◇ 経営革新!100人のコンサルが語る事業成功の秘訣 ◇
◆◇ 第628号【13/08/21】 ◇◆
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《今日のCONTENTS》
1.『中国人幹部の活用とリスク』 渡辺 博司
2. 今週のおすすめビジネス書
『人生も仕事も愉しくできる人に成長しよう』東川広伸
3.編集後記
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『中国人幹部の活用とリスク』 渡辺 博司
こんにちは、ブランディングおよび経営コンサルタントの渡辺です。
今日は、私の業務の一つである中国進出サービスに関わる話をしたい
と思います。
私は以前、大手ファッション企業に勤務していた際、中国でアパレル
会社を設立から運営まで責任者として関わる機会がありました。
1995年から約10年間携わってきたのですが、多くの日系アパレ
ルが現在でも中国市場で苦戦する中で、お陰さまで中国全土に150
以上の店舗網、売上30億円を築くことができました。その過程で経
験してきた多くの「中国進出で得た知見とは?」の中から「中国人幹
部の活用とリスク」についてお話をします。
言うまでもなく、現在においても中国進出において現地中国人の最大
活用が人事政策の中心です。その理由は、中国市場のより精度の高い
情報を得られることはもちろんのこと、日本と大きく異なる商習慣や
目まぐるしく変わる法規制などへの事前対応力の高さなど、多くの面
でメリットがあるからです。
当時は日本人駐在員の人件費は中国人幹部のそれの約10倍でした!
なんと10人分の中国人幹部を日本人駐在員1人分で採用可能になる
のです。本社として意志の疎通がはかりやすい日本人を利用するのか、
経験は少ないが有能な中国人を育成するのか。事業の成長性や継続性
からの視点だけでなく、最も大切な現地のモチベーションという観点
からも、この10倍の持つ意味はとても大切です。
一方で、リスクへの対処も必要です。私がいくつか経験した中で最も
苦労した出来事があります。
それが中国人副総経理(副社長)の解任にまつわる事件です。この副
総経理は創業時に特にお世話になった方で、元々は日本本社の知人関
係から紹介していただいた、元中国外務省通訳の方です。前職の関係
から人的ネットワークを期待して採用し、当初は会社設立から事業創
設にかけて活躍をしてもらいました。
しかし高齢であったことに加え、若い中国人幹部が育成されるに伴い、
様々な不明朗な取引が発覚してきたことから退職をお願いすることと
なりました。我々としては当初の貢献も加味しての退職金を提示し退
職いただいたのですが、本人は内心不満を抱えることとなり、それが
契機となって半年後に突然、地元税務署から査察が入るという事件が
発生しました。しかし、中国では以前合弁会社を設立していた経験か
ら内部管理体制を設立時より整備してきたことから、査察による調査
で問題点を指摘されることがありませんでした。
ところが、その後より上位管轄の税務当局からの査察が再度あり、そ
の時点でも問題点が指摘されないことから、最後には日本の国税庁に
該当する国家税務総局が担当となり査察が行われる事態になったので
す。しかもこの時の発令者名は時の首相名でした。それもあり、面子
を重んじる中国にとってこの時点では査察で問題なしとはいかず、一
部書類不備の名目で最低限の数十万元程度の罰金を支払うこととなり
ました。
ここで皆さんは、不思議に思うかもしれません。なぜ、この事件の背
後に退職させた副総経理がいることがわかったのか、またなぜこれほ
ど大掛かりな査察であっても数十万元の罰金で収まったのか。
紙幅のかげんで詳細は省きますが、その理由のひとつは、広大な中国
では商習慣の地域差も多いために不明瞭な取引伝票があったりするの
ですが、常に内部管理体制を整備してリスクを最小限に留めるよう幹
部を指導していたことですが、それに加え、中国人管理責任者の助言
に従い、継続的に地元税務当局などとの関係構築に努めてきたからで
す。
我々日系進出企業として中国で事業を行うことについての本気度や中
国人雇用への貢献などをきちっと理解してもらうよう友好な関係作り
に努めてきましたが、これが功を奏して、この査察事件が発生した際
にも、地元税務担当者からの協力体制を得ることができたからです。
もちろん担当者への金品の授受もなく関係構築を行うことができまし
た。弊社の窓口であった中国人管理責任者が中心となってネットワー
ク作りを行うことで、より当局担当者も理解を深めてくれたのだと思
います。
同種のトラブルを、多くの皆さんもおそらく聞かれたことがあるかも
しれません。そしてそれによる中国進出に対するネガティブなイメー
ジを持つこともあると思います。しかし、私が中国で10年間事業経
験をしてきた中で学んだことは、個人主義が強い中国人であれ、幹部
が会社を信頼し愛着を持つ企業文化を醸成する努力を経営者が怠らな
ければ、彼ら自身が様々なリスクに対して能動的な対応を行い企業運
営に貢献するということです。
そのためには現地事情に沿った社員育成が必要です。この育成に関し
ての経験はまた機会があればお話したいと思います。
今回少しでも皆さんのご参考になりましたら幸いです。
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《今週のコンサルタント》
渡辺 博司
株式会社ダブルアクシスアンドコー 代表取締役
「商品を軸にした経営ならお任せ下さい!アパレル関連業界に精通」
1981年 京都大学経済学部卒業
同年 株式会社ワールド入社 生産部門から商品企画部門、上場準備
室、経営企画室を担当
2000年 取締役執行役員海外関連会社統括部長
2003年 取締役常務執行役員海外本部長
2006年 株式会社エクセル代表取締役社長
2007年 同社退職 株式会社アシックス入社
2008年 株式会社アシックス執行役員プロダクトマーケティング
統括部長兼デザインセンター長
2012年12月 同社退職
2013年 株式会社ダブルアクシスアンドコー設立
《経営堂・詳細プロフィールはこちら》
《私のお勧めビジネス書》
『新版・敬天愛人 ゼロからの挑戦』
稲盛和夫著 (PHPビジネス新書)
本書は、著者の「敬天愛人」と題して発行された著作の新装版です。
本編では、前作発刊後に著者が携わったKDDI設立や旧三田工業の救済、
さらについ先頃まで関わっていた日本航空再建について加筆されたも
のです。本書を推薦するのは、広く知れ渡っている稲盛氏の経営哲学
に触れることはもちろんのこと、京セラ以外の、異文化を持つ企業に
参画する際に、一貫した経営姿勢を持ちながら再興に導く経営手法に
コンサルタントとして多くの学びがあるからです。
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《今週のコンサルタント・インタビュー》
●コンサルタントになったきっかけはなんですか?
これまでSPA型企業から小売、製造卸企業などの異なる流通形態の企
業においてブランディングや商品企画に携り、また経営者として日本
およびアジア地域での経営実務を行ってきたなど幅広い実務経験をし
てきました。
幸い多面的な経験をしてきたことから、これらの経験を中小企業の経
営強化に役立てることで、日本の素晴らしい製品やサービスの国際競
争力を高めることに少しでも貢献できるのではないかと思い起業を決
意しました。またそれが自分自身のキャリアとしてのやりがいを感じ
られるからと思ったからです。
●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか?
クライアントとの信頼関係作りです。クライアントの話を傾聴し、安
心して本音で相談していただける関係を作ることが、最終的には価値
あるサービスが提供できると考えるからです。
●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを!
一般的には中小企業には企業活動のすべてを専門的に担える人材を抱
えていることはありません。一方で海外市場だけでなく日本市場にお
いても中小企業が生き残るためには経営者としてあらゆる事業活動を
強化する必要があります。自社にとって不得手な機能は外部を上手に
活用することで、質とスピードを高めることができます。上手にコン
サルタントを利用してください。
●PRなど
ブランディングを中心とした商品戦略を得意とするコンサルティング
が特徴です。また、アジア市場進出におけるサポートも強みです。そ
の上で最大の強みはコンサルティング内容がどのように財務視点で関
係性があるのかを常に基軸としたサービス提供を行うことです。
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☆☆今週のおすすめビジネス書☆☆
仕事で成長し自分の夢をかなえる「自創式チャレンジシステム」
【人生も仕事も愉しくできる人に成長しよう】著者:東川広伸
本当に仕事ができる人とはどういう人か?仕事で成長するには具体
的にどうすればいいか?本書は350社に導入され、確実に実績を
上げている「自創式チャレンジシステム」を初めて社員向けに説い
た待望の書。延べ数万人の人が仕事で使い、その成果が実証されて
いるランクUPノートを解説しながら、本当に仕事ができる人へと
育つ方法を提示。経営者の方には、社員がワクワクして仕事をする
仕組みである自創経営の入門書としてお読みいただければ幸いです。
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《編集後記》
中国でのマネジメントは予想もしないことが起こると言われていま
すが、今回のコラムもまさにそういった事件について生々しく描か
れていましたね。ひとつ対応を間違えば大変な事態に発展しかねま
せん。渡辺さんのような社外ブレーンを活用するのが、事業成功に
もリスク管理にも必要ではないかと実感します。(発行者:ひがさ)
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