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◇◆◇　経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　第６５０号【14/07/09】　　　　　　　　　　◇◆
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　　　　　今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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《今日のCONTENTS》

１．『コンサルタントに戻ったきっかけは一人のコンサルタントとの出会い』
笹嶋 政昭

２．今週のおすすめビジネス書
『男一匹、負けたらあかん』 タビオ会長 越智直正著

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『コンサルタントに戻ったきっかけは一人のコンサルタントとの出会い』


私がコンサルタントとして戻ってきたきっかけは、業務で知り合った一人の
海外の専門コンサルタントとの出会いです。

つい最近まで続いていた企業勤務時代には、会社の経営陣の一員として、ま
たマーケティング、事業開発、研究開発などの各部門長としての活動を行っ
ていたのですが、経営課題や事業推進上の課題、はたまた研究テーマの探索
にかかる課題設定と問題解決の指揮を執りつつ、一方で自分の後継者養成な
ども大事な業務でした。

当時の私にとってのコンサルタントは、どちらかといえば「単機能の問題解
決を行ってくれる一種のお助けマン」のような存在でした。

「課題はこちらが出すので、答えをすぐに探してほしい」、そんなやりとり
がコンサルタントのやりとりの連続です。

ところが欧米で出会った、それなりに著名な（高額なコンサルタント料を請
求してくる、しかし大手のファームではない、いわゆる専門領域が明確で実
績豊富な）コンサルタントに仕事を依頼した時に、ある種の違和感を感じた
のです。

それまで、大手のファームは幾度も使ったことがありましたが、成長の物語
を頂戴すると考えればそれなりに満足度は高く、経営会議などでの話もやり
やすいわけですが、しかし、現場組織でプラン実行となった場合に「現実と
のギャップ」に苦しむことが多かったのです。理想と現実のギャップが十分
に埋まっていない事例が多かったですね。

さて、海外でお目にかかった、この専門コンサルタントは、課題設定が大変
上手だったこと。何よりクライアントからの事実確認の引き出しが絶妙であ
ったことでしょうか。そして短時間のうちに本質的な課題（もしくは本当に
必要な答え）を明示してくれたことです。これだけでも数百万円払っても惜
しくないと思ったほどです。

課題解決がコンサルタントの本務という概念もよく考えれば、的確な課題設
定があっての課題解決こそ意味のあるものです。彼は当たり前の仕事をして
いるだけです。

しかし、この当たり前の仕事をするには、経営視点、事業視点は当然として、
技術者視点や生産や販売などの現場視点、顧客視点まで複眼的な視点が必要
であって、それは単なる経験の積み重ねではなく、オリジナルな複合視野と
発見方法が必要です。

そして、ここからが感心した部分ですが、一度すべてを白紙化して業界の常
識なども忘れての設計図（事業であれば事業の筋書きから）書き直しの作業
です。ともすれば、同じ業界の中での解決方法探し、技術探索であれば類縁
技術の探索に陥りそうですが、そうではないのです。これをクライアントと
一緒にやっていくわけですが、実に滑らかに話が進むのです。

そう、「謎解きゲームを楽しんでいる面白さ」と同時に、自分が抱えている
課題が晴れていく爽快さがあったのです。

ある意味、これが本当のオープンイノベーションの出発点なのでしょう。自
分も過去30年の間に業界を越えた、もしくは学際的な業績をそれなりに上げ
てきた自負がありますが、「オープン」のスケールがまるで違うのですね。
そして「楽しい」。

しかし、そこには巧みなパズルの組み上げの理屈があって、一見すると白紙
書き直し作業なのですが、（お客様ありきではない）エンドユーザー創造と
いう目でゴールまでの見えざる道をクライアントと共にトレースしているの
です。ある意味、クライアントと共に考えながら、課題解決の方法まで教え
ているわけです。最後に出てきた答えをみると、ちょうど問題集を解いた感
じで、「次は自分でもできるかな」という学習効果付きです。

そのコンサルタントの先生の「コンサルタントがいない世界が理想だよ」と
いう言葉は重いものです。そして、そのコンサルタントの先生から、「あな
たの発想は新たなニーズをも創造する力がある。ヘルスケアだけに留まる必
要すらない。ましてや、企業の中だけで使うのはもったいない。世の中を革
新する力になるべきだ」という話を頂戴したことがきっかけで、もう一度、
コンサルタントの世界に戻ってもいいのかと考えるようになり、取締役の任
期が満了する時期も近かったことも幸いして、結果的にコンサルタントに戻
ってきたというようなものです。「豚もおだてりゃ木に登る状態」かもしれ
ませんが。

幸い、その先生とはパートナーとしての関係を構築することになりましたが、
私はまだまだ駆け出しです。過去に3年間コンサルタント業を営んでは来まし
たが、これからはヘルスケアを中心には据えるものの、ITや材料、その他ヘ
ルスケア＝人類福祉向上に使えそうなものは何でも使っていく、そのための
イノベーションの触媒になれるように研鑽を積み上げていきたいと考えてお
ります。

そしてクライアント様との仕事のプロセスも結果も、そこに感動があるとい
うものに仕上げていきたいですね。


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《今週のコンサルタント》
笹嶋　政昭
笹嶋グローバルコンサルティング　代表

『オープンイノベーションと日本語による海外展開と新規事業』

ヘルスケア業界で30年。多種多様な企業経験、経営経験と、国内外の有力なフ
ァームとの組織連携をベースにしたグローバル視点での真のハンズオン支援を
行うための「事業と技術の革新」のためのコンサルティングサービス・プロバ
イダーです。優れた日本企業の技術とサービスにさらに磨きをかけるオープン
イノベーションの触媒として、さらには海外に事業展開する支援をクライアン
ト様に“外国”を感じさせることなく「日本語で支援」致します。世界では
「ヘルスケアの革新はヘルスケアの外から」起きています。業界の壁を取り払
い世界に向けて日本企業の底力をもって、共に行動してヘルスケアの革新を起
こしていければと考えております。


《経営堂・詳細プロフィールはこちら》



《私のお勧めビジネス書》

残念ながら最近「これは参考になる」というビジネス書に出会っておりません。

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《今週のコンサルタント・インタビュー》


●コンサルタントになったきっかけはなんですか？

⇒海外の専門コンサルタントとの出会いと助言です。


●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか？

⇒クライアント様の本質的な課題を早い段階で正確に掴み取ること。そして既
成概念にとらわれない発想をクライアント様と共有することで、共に考え、行
動することです。

私は「仕事は楽しく、面白く」がモットーです。共に考える中で、「クライア
ント様自身の可能性が見えてくる面白さや楽しさ」を共有しつつ、将来の展望
が「面白い」と思えるような感動的な仕事をする環境を整えることが、コンサ
ルティングの重要なスタンスだと思っています。

この感動の共有は、同時に「コンサルタントが要らなくなる企業」への成長の
ための人材育成にも生かされます。


●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを！

⇒ヘルスケアの世界はそもそも異業種の技術がその革新を牽引してきました。
今はIT技術や先端材料技術などがヘルスケアの世界に革新をもたらそうとして
います。ご自身の企業が保有する技術やサービスがヘルスケアの革新に役に立
つか否か、迷った時にはぜひともご相談頂ければと思います。またヘルスケア
以外の領域を狙っているクライアント様で、「この技術は一体どういう形で育
成すべきか」とお悩みの節にも、「可能性」を一緒に考える機会を頂戴できれ
ば、必ず「納得できる解」を見出します。


●ＰＲなど

⇒国内外の企業との連携により、先進国のみならず海外約60カ国とのネットワ
ークがあります。このネットワークを使う海外事業拡大の取り組みに関する料
金体系は、当事務所単独による取り組みとは異なりますが、ヘルスケアから材
料まで幅広く取り扱う、機動的なネットワークです。ぜひともご活用頂ければ
幸いです。その際にも、できるだけ「外国」を意識しない支援を当事務所が責
任をもって行います。


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☆☆今週のおすすめビジネス書☆☆

『男一匹、負けたらあかん』 タビオ会長 越智直正著

「靴下の神様」の異名をもつ著者は、日本の靴下産業が縮小する中で、
タビオを一大ブランドに育て上げた経営者。本書は、15歳で丁稚奉公に出た
著者の波瀾万丈の生き様を通して《商いの原点》《経営者の生き方》を浮き
ぼりにする、涙あり笑いあり異色の書。

●特別割引価格はこちら⇒　https://secure.jmca.jp/sale/1176?id=106


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《編集後記》
笹嶋さんは弊社が創業当初に提携コンサルタントとしてご登録いただいて以来の
お付き合いです。一時期はコンサルタントを離れていらっしゃいましたが、今回、
再びご登録いただけてとても嬉しく思っています。コンサルタントプロフィール
の番号（ID）は、基本的に退会されると欠番になりますので、笹嶋さんの90番は
当時のままで復活という形になりました。今後も10年後をイメージしながら、パ
ートナーの皆さんと長いお付き合いができればと思います（ひがさ）

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