廣川
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本日は診察の間にお時間を頂き、 誠に有難うございます。まず矯正専門歯科クリニックというのがあるんですね。私は正直、初めて知りました。すいません(苦笑)
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阿部
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ええ、そうなんです!ただ歯科医は開業医の数が本当に多くて(一説ではコンビニの数より多い)業界に居る私自身は、矯正歯科医さんが「あ、ここにも、あそこにもある」という感じですが(笑)
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廣川
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ところで阿部先生は九州大学の歯学部の医局にもおられたそうですが、何故研究の方向を目指さなかったんですか?
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阿部
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実は私自身、出身地の大分で高校生の時にかかりつけの歯科医院で歯並びについて指摘されて以来、ずっと歯並びにはコンプレックスを持っていました。
大学卒業後、大学の歯科矯正学講座在籍中に医局の先輩に治療してもらった経験があり、矯正治療後には機能的に咀嚼が楽になったこともありますが、矯正治療を乗り越え、きれいな歯並びを獲得してことで、歯に対する自信が自分の内面への自信につながったのです。
なので実際の治療現場で多くの人に同じような気持ちになって喜んで頂きたいと願って、独立に至りました。
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廣川
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なるほど。通常の歯科医は虫歯治療がメインで保険点数も当然ありますが、矯正歯科は保険がきかないそうですね。それでも専門の矯正歯科医になられたのは、そういった原点と思いからでしょうし、そのような経営者さんは良い事業をされることと思います。
ちなみに専門の矯正歯科に通うベネフィット(利点)はどういうものになりますでしょうか?
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阿部
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例えば3つの視点で見るならば、(1)審美的(2)機能的(3)予防的、これらのメリットがあると思います。
特に私は「審美的」については、単純に見た目の改善から歯並びの良さは客観的に判断出来ますので、自信に繋がりやすいと思っています。自信がついて外交的になって、そして良い人生に影響まで出たら良いな〜と考えています。
矯正は成人の場合、通常2〜3年かけて治療します。だんだんと明るくなってもらうようなコミュニケーションを取る事が矯正技術に加えて大事と思っています。
※良い結婚に向けてという思いからブライダル矯正も取り組んでいます
http://www.jun-oc.com/orth/2009/11/post-13.html
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廣川
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それからもちろん「機能的」「予防的」も大事なんでしょうね。
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阿部
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はい、「機能的」にかみ合わせや歯並びを良くすることは咀嚼効率アップや歯やアゴの骨を守ることに繋がります。最後に「予防的」ですが、日本では虫歯になったり歯が抜けたりという失って初めて治療というケースが殆どですが、実は将来に投資した方が特に健康で楽しい老年時代に繋がるのですよ。 |
廣川
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なるほど。医局でご経験を積まれているだけあって、そういう視点があるんですね。
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阿部
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えぇ、そうです。そういった視点からお話しすると「80・20運動」というのがあります。これは、80歳以上で20本以上の自分の歯を残しましょう!という運動なのですが、そういう方の健康は格段に良く、食事も楽しめるという事になります。
ですから、まだまだ私自身は力不足ですが、逆に将来に向けて取り組んでいけば費用対効果もあるという事を、もっと啓蒙的に伝えて行きたいと思っています。 |
廣川
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いえいえもう十分に技術の専門性と喜ばれるサービスをされている事とお見受けします。
それでは最後にお伺いします。阿部先生の夢や目標はございますでしょうか?
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阿部
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実は大きくしたいとか、多角化したいというのは無いんです。患者さんに本当に喜んでもらえるような専門矯正歯科医になっていたいです。例えば患者さんの結婚式に呼んでもらえるような、そんな良いコミュニケーションを取って行ける歯科医になりたいですね!
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廣川
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その光景が目に浮かぶような気がします。きっとこの夢・目標は確実に叶いますでしょうね(笑)。今日は楽しいお時間、本当に有難うございました。 |