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第002号 『現役ビジネス書編集長が本音を語る
                  〜いま版元が求めている著者』


■編集長Sさん、そこまで言っちゃっていいの!?


こんにちは。
本多泰輔(ほんだ たいすけ)です。

今回は、創刊号の予告どおりに現役ビジネス書編集長に版元が求めている著者とはどういう人物像なのかを語っていただきます。

Sさんは、ビジネス書一筋25年のベテラン編集者。秀才にして見識高く、人柄温厚、人脈豊富、先見力のある企画で会社を業界上位の位置に押し上げた立役者でもあります。

あえて匿名としたのはメルマガの性格上、率直な意見を聞きたかったからですが、ここまで話してくれるとは思いませんでした。

私のSさんを見る目がこの日を境に大きく変わりました。あの温顔の下には般若がかくれていたのですね。出世するはずだわ。

インタビューの場所は都内シティホテル喫茶ラウンジ、時刻は黄昏時、ちらほらと同伴出勤の待ち合わせと思しき美女がそぞろに人待ち顔で逍遥するそんな頃です。



■出版社に持ち込まれる原稿の運命


本多:初めて著作を出す場合、出版社に原稿を持ち込むケースが多いわけですけど、持ち込み原稿についておうかがいします。Sさんは今はもういちいち持ち込み原稿は見ないでしょうけど、若いころはずいぶん読んだでしょう。その経験からなにか助言を。


S:「いまは原則、持ち込み原稿は受け付けていないんですよ」


本多:えっ!!このメルマガの趣旨は、どうやって持ち込みを通すかが柱なのに。いきなり廃刊っすか!


S:「まあまあ泣きそうな顔しないで。あいかわらずですね。まず、持ち込みを積極的に呼びかける出版社もあります。うちも昔はそうでした。ただ、ビジネス書大手版元は基本的に持ち込みは受け付けていないところが多いです」


本多:じゃあ大手から出そうと思っても門前払いですか。


S:「人聞きが悪いね。でも表向きはそう。このインタビューは匿名だから言うけど、受け付けないといいながら、僕は昨年持ち込み原稿で一本出してますよ」


本多:つまり?


S:「どういうわけか編集部員のところに持ち込み原稿があってね、企画会議にそれが上がってきたの。わりと良さそうな話だったんで読んでみたらけっこういけそうだと。それでGOしたわけ」


本多:その“どういうわけか”についてくわしく聞きたいですね。


S:「いいけど、その前に多くの持ち込み原稿がどうなっているのか話しとかないとメルマガの読者はわけわからないですよ」


本多:おお!そのとおり。さすが編集長、ではお願いします。


S:「いきなり惨い話をするけど、持ち込み原稿が出版される割合って、うちが持ち込み受け付けていたころですら1%なかったですよ。100本持ち込まれて1本・・・ないですね。

どうしてかというと、まず全て読むことができない。見栄ではなく本当に忙しいですからね。200枚〜300枚もある原稿ですから、執筆者のために出来るだけ読もうと努力はしていたんですけど、いかんせん余裕がない。

このまま毎月持ち込み原稿を読み続けるんだったらもう会社辞めようと思ってました。著者ご本人からも電話が来ても、大抵は読んでないから、なにかあればこちらからご連絡しますとしか言いようがなかった。しんどかったですよ。

程度の差はあっても持ち込み原稿に対する扱いの実態はみんな同じようなことなんじゃないですか」


本多:つまり狭き門だと。


S:「われわれはどこで著者を探してるかといえば、市販本の著者を注意して見てるわけですよね。書店で探してるわけですよ。実績がない人が原稿を持ち込んでも、やはり不利であることは否めない事実です。

一方で、同じ畑からは巨大な実りは期待できない。新しいジャンルの開拓、フレッシュな人材を見つけたい要求もあります。

現在、読者に持ち込みを呼びかけている版元はかなりありますよね。

それはやはり新しい人材の発掘のためなんでしょう。それだけじゃないかもしれませんけど・・・。ただ、大手版元は持ち込みよりも出版市場で著者を探しているということです」


■編集者に読ませるためには


本多:それじゃあこれから本を出そうと考えている人はどうしたらよいのでしょう?


S:「それがあなたの仕事でしょ(嫌味な笑い)。まあいいでしょう。昔のよしみで少しだけお答えしましょうか。書店で著者を探しているといいましたが、年間7万点ちかい新刊本が出る中で探すということは、持ち込み原稿を読む以上に大変なんです。

もちろんわれわれの場合ジャンルは限られていますが、それでも大変なことです。したがって紹介というのは大きなファクターなんです。本多さんに期待するものそのへんですね」


本多:エールをありがとうございます。


S:「うちの場合、紹介者というのは、うちから出してる著者が多いです。特にベストセラーを出している貢献度の高い人からの紹介は大事にします。

義理で会うというよりも、紹介してもらう人は、たいてい同じジャンルの同じレベルの人ですから、実績に結びつくケースが多いんです」


本多:例えば私のような知り合いが原稿預かってきた場合はどうでしょう?


S:「その知り合いとの人間関係が悪くなりますよ(毒のある笑い)。やはり200ページの大作を持ち込まれるのはつらいですよ。本多さんだって素人じゃないんだからわかるでしょう」


本多:わかります。紹介だけにとどめます。


S:「そうですね。本当に一枚の企画書があればそれでいいんですよ」


本多:新しいジャンルの巨大な実りのほうはどうするんですか?


S:「ねらって当たるわけじゃなし。そんなことどうしようか考えたってしようがないじゃないですか。それこそ人脈の上に咲くひらめきの花一輪ですよ」


■本音で言う!求める著者とは


本多:知らぬ間に悟りを開いたんですね。それでは、いま求めている著者とはどういう人ですか?


S:「またつまんないこと聞きますねえ。売れる人に決まってんじゃない」


本多:いきなりみもふたもないことを・・・。酔っ払ったんですか?コーヒーしか飲んでないのに。


S:「いや、本多さん、なんでさっきからわかりきったことを聞くの?痛いほどわかってんでしょ自分で」


本多:だって現役編集長が語るだもん。僕が言ったって記事になんないじゃない。


S:「わかった。コーヒーもういっぱい頼んでもいい?それじゃあ、あなたにかわってもう少し解説いたしましょう。版元にとっては、販売部数が見込める人が望ましい著者ですよね。

大手版元が有名人の本ばかり出すのは、その人の販売力に期待しているからですし、売れっ子作家というのは出す本が売れるから、版元も三顧の礼で出版を拝み倒すわけです。

つまり販売数を示せる著者なら企画が公序良俗に反しない限り、あるいは版元によっては反することも恐れずに出すんです。ビジネス書では、例えば年間にセミナーを100回くらいやるから5000部は売れるという著者ならばとてもありがたいですね。

あるいはファンクラブのような会員組織があって、そこに一万人いるから半分は買うだろうとか。実はそういう著者は多いんですよ。この話は架空じゃない」


本多:お金がすべて?


S:「そういうことを本多さんに言われるのは心外だなあ。販売力は大事だけど、もちろんそれだけじゃないよ」


本多:他になにがあるってんですか?


S:「読者のために全力をつくす人。著者が自分の下心を出したり、自分の都合で原稿のさじ加減をしたら、読者は敏感に察します。自分のことはさておき読者に良くなって欲しいと一生懸命やさしく書いてくれいる著者の本は、やはり分かりやすいし、
読みやすい。

そして読者も心を動かされます。本多さんは信じないかもしれないけど、ビジネス書だって感動する本はあるんだよ」


本多:下心はダメ?


S:「ダメじゃないけど、書いてるときは本気で読者のためを思ってないとダメですよね。それに下心丸出しではきっと読者に見透かされますから、出版の意味がないですよ」


本多:サプリ系の本なんかもPRっぽいけど、実際に生き残っているものは内容的にも一定の水準に達してますよね。


S:「そう。製品の効果について書いてあるものも情報にはちがいないんだから本にならないことはない。目的がPRだったとしても、要するにどこまで読者のことを考えてつくっているかだよね。

著者の販売力といったって、買うのは読者なんだから。少なくともビジネス書においては、読者のためにならないものが売れるわけがない。売れないものは版元も出さないということですよ。お互いにマイナスなんですよ。わかっていただけましたか」


■秘策公開!持ち込みの必殺技


本多:では最後に、持ち込み企画を通すためのうまい手をひとつ。


S:「まだ聞くの。しぶといね。しゃべらないと本当に家までついてきそうだから、2〜3手の内を明かしましょ」


本多:やあ、あいかわらずいい人ですねえ。


S:「企画書が魅力的であること。原稿はあっても1章分ていどで、なくてもよい。企画書が魅力的ということは、テーマもさることながら、企画書自体がわかりやすくなければならない。

わかりやすい企画書がつくれないのに分かりやすい原稿が書けるはずがないので、よって企画書に魅力がなければ原稿を読むまでには至らない。

ふたつめ、版元編集部、または業界にコネのある人間に紹介を頼むこと。みっつめ、打合せの際は、自分の欲得や思い込みを抑え、心底読者のためを考えていることを示すこと。

それに加えてセミナーや講演の回数など、販売力をちらりとさせれば、なおGood。そんなとこですか」


本多:魅力的な企画というのはどんな?


S:「版元によって違いますね。ビジネス書だったら、その出版社の目録を見てみたらいいですよ。そこにヒントがあります。

例えば営業系のテーマが目録に少ないとすれば、営業系のテーマは売れないから抜いているのか、たまたま抜けてしまっていて補充に迫られているのか、どちらかですよね。後者の確率は50%。50%もあるんだったら提案してみるべきでしょう。

あとビジネス系の雑誌には専門誌も多いから、そういうところからアプローチするのもいいですね。雑誌は常に企画も原稿も逼迫してますから、単行本よりチャンスは多いですよ」


本多:Sさんはかつて雑誌もやってましたけど、雑誌に掲載する場合のコツは


S:「やっぱり企画ですよ。ただ雑誌の場合、単発でもらってもあまりありがたくないんで、月刊誌だったら一応一年12か月分のまとまった企画じゃないと魅力ないですね。
  
12か月分もらっても実際は3回しかやれないかもしれないけど、その場合でも12ヶ月のなかから選べるしね。」


本多:Sさん、きょうは本当にありがとうございました。このメルマガは、これから本格的に出版社と著者とのマッチングをやっていきます。

メンバーオンリーの「編集部企画会議室」というコーナーもつくり、そこには出版社が現実に求めている「このテーマを書ける著書」を募集するボードも備え付けますので、ご利用ください。

また魅力的な企画書の書き方、サンプルも掲示したいと思います。またご協力ください。


S:「それは僕に言ってんじゃなくて、読者に向けて言ってるみたいね」


■まとめ「明日(の出版)のために」・・・その1.


1.持ち込みは出版社にコネのある人物を通すこと
2.よい原稿の前によい企画書ありき
3.出版社の目録をマークせよ
4.自分の販売力を示すべし
5.原稿書くときはあくまで読者のためをつらぬくこと
6.雑誌の企画は12ヵ月分のテーマを書くこと


PR:本メルマガでは、これからもSさんほか業界のエキスパートに数多く登場していただきます。無料版では匿名とせざるを得ませんが、役立つ本音を聞かせてもらいますのでご期待ください。

来週は現役大手老舗版元営業マンに聞く、販売現場から見た「こんな著者の本を売りたい」です。

お楽しみに。



《編集後記》 

創刊第2号、いかがでしたでしょうか?これからも他では聞けないビジネス出版業界のウラ事情をお伝えしていきますので、ご期待ください。もっと多くの方に読んでいただきたいので、ぜひ、周りの方にもお勧めしてくださると嬉しいです・・・!(発行者:樋笠)


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出版プロデューサー/本多 泰輔(ほんだ たいすけ)

プロデューサー・本多泰輔氏は、ビジネス出版社(版元)で20数年の経験をもつベテラン編集者から、出版支援プロデューサーに転身した人物です。その考え方について詳しく知りたい方は、本多氏編集のメールマガジン『コンサル出版フォーラム!本はあなたをメジャーにする』のバックナンバーをご一読下さい。








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