■好評!YES,NOクイズ:第2弾
おはようございます。
本多泰輔です。
ただいま「読書週間」中です。
日本人の読書量は、単行本毎月0.7冊程度。
ほぼ20年近くあまり変化ありません。
毎日新聞のアンケート調査によれば、ネットや携帯小説が注目されていますが、110万部のベストセラー「電車男」を除くと、実は、ネットから本になったものが売れているわけではないんですね。
韓流ブームも多くはテレビや映画であって、本で売れているのは、皮肉なことに『嫌韓流』だったりします。
つまり、単行本の読者は意外にベーシックな傾向を堅持しているということのようです。案外、流行りやムードに流されない。
流行りで売れるのは全体のほんの一部、トップの数冊だけ。
あとの多数は惨敗。そういえば確かにそうです。
さて、今回は第1号以来の「出版適性検査YES,NOクイズ」その第2回、どんな出版社があなたの来社を待っているか、その傾向を測ります。
ま、余興と思ってやってみてください。
実際余興ですけど。
■YES,NOクイズ
≫スタート
≫≫これまでに出版したことがある
→YESならVへ
→NOならAへ
A.どうして出版社からオファーが来ないのか不思議だ
→YESならBへ
→NOならDへ
B.ローンを印税で払おうと思ったことがある
→YESならCへ
→NOならFへ
C.自分の理論や手法は他に抜きん出ている
→YESならGへ
→NOならHへ
D.本を書くのはカンタンだと思っている
→YESならKへ
→NOならEへ
E.自分はいずれ世に出る人材だ
→YESならNへ
→NOならHへ
F.とにかく年内に1冊つくりたい
→YESならIへ
→NOならJへ
G.文章には自信がある
→YESならOへ
→NOならNへ
H.マニュアル・フォーマット類など実務資料を豊富に持っている
→YESならRへ
→NOならGoal!
⇒出版塾か出版プロデューサーに相談したほうがよいかも
I.もう原稿はできている
→YESならLへ
→NOならPへ
J.ベストセラーより堅実な実務の本が大切だ
→YESならNへ
→NOならOへ
K.自分の企画には類書がない
→YESならMへ
→NOならHへ
M.自分にはツキがある
→YESならGoal!⇒(4)大手ビジネス書出版社
→NOならPへ
N.過去に大事件や大功績の経験がある
→YESならTへ
→NOならMへ
L.人を信じやすいタイプだ
→YESならGoal!
⇒(1)著者から売上を上げている出版社、自費出版・協力出版
→NOならGoal!
⇒出版塾か出版プロデューサーに相談したほうがよいかも
O.ビジネス書はつまらない
→YESならGoal!
⇒(2)文芸書出版社、作家となって文豪を目指そう
→NOならPへ
P.自分のセミナー等で年間1,000冊以上は売れる
→YESならUへ
→NOならSへ
Q.失敗すると傷つくほう
→YESならGoal!⇒(5)新興ビジネス出版社
→NOならTへ
R.流通・飲食・サービス業界の出身だ
→YESならGoal!⇒(7)業界専門出版社
→NOならQへ
S.学問的成果が大事だ
→YESならGoal!⇒(3)学問的実績にカウントされる出版社
→NOならHへ
T.印税は気にしない
→YESならGoal!⇒(6)中堅ビジネス出版社
→NOならGoal!⇒(4)大手ビジネス出版社
U.忙しくて集中して原稿が書けない
→YESならGoal!⇒(4)大手ビジネス書出版社
→NOならGoal!⇒(6)中堅ビジネス書出版社
V.前著は5万部以上売れた
→YESならGoal!
⇒すべてのビジネス書出版社があなたをお待ちしています!
→NOならDへ
■お待ちの出版社は
さて、いずれのGoalに行き着かれましたでしょうか。不本意なところへ行ってしまったかた、あくまで戯れ事ですからお気になさらず。
前回では何人かのかたからクレームが来ました。
当時は、始まったばかりなので、真面目に捉えられていたのですね。
もったいないことです。
もはやこのメルマガの性格も十分見極められていると思います。改めていうまでもなく、情報にウソはありませんが、著者の人格には問題があります。
さて、各Goalについてもう少し見てみましょう。
(1)著者から売上を上げている出版社
自費出版、協力出版などを中心にやっている出版社です。「うちから本を出しませんか?」と電話で営業して来ます。
そうはいいましても、本として市場に出れば、あにはからんや、予想外のベストセラーになることは否定できません。
先日ニュースになりました『いい家に住みたい』(三省堂)は、正しく自費出版だったのですが、自費出版じゃなくても1万部売れれば奇跡のベストセラーといわれる住宅本のなかで、驚天動地の30万部、神がかり的大ヒットです。
自費出版といえども、なかなか捨てたもんではありません。ただ、ニュースになった理由が、スポンサーの住宅ビルダーがちょっと問題を起こしたということで、残念なことです。
どうしても早急に著書が必要という事情のあるかたは、手っ取り早くこの線に乗っかってという選択もあります。
近年は講談社でも自費出版専門の会社を持っていますので、どんなに急いでいても版元はあわてず選んだほうが賢明です。
(2)文芸書出版社
ビジネス書を書いてた経営評論家が、小説を書いたらいきなり大ヒットということも今年の夏ありました。幸運の女神はどこにいるかわかりません。
そして作家として生きるなら、やはり文芸書が王道です。ビジネス書にはいまいち飽き足りないかたは、いっそ文学に身を投じ人生の深遠に迫ってみてはいかがでしょう。
また、現在のところ、ビジネス界を舞台にして小説を書いても、ビジネス書にはなりません。しかし、小説でしか表せないビジネスの機微というものもあると思います。
新しいジャンルのビジネス書の境地を開くのは、あなたかもしれません。
(3)学問的実績にカウントされる出版社
世間的には目立たなくても、その世界、すなわちアカデミズムの世界ではしっかり注目されている出版社です。学会から評価されるためには、このへんの地味な出版社からの著書が必要なのです。
いくらベストセラーになろうとも、ビジネス書の出版社の多くは、学会からは無視されています。いつかは大学教授と、将来設計しているかたは、このへんに留意しておきましょう。概して、出版のハードルは低いですが、惜しむらくは一般読者が少ないきらいがありますので、ここは実より名です。
(4)ビジネス書大手出版社
このメルマガではおなじみグループAですね。大きいからいいってもんじゃないんですが、やはり何かと恵まれた条件の下で商売をやっていますから、著者にとっても有利な点が多々あります。
持ち込みを受け付けないとか、狭き門ではありますが、扱うテーマも広いですし、新人にもチャンスを与えます。きっかけさえあれば広がりは期待できます。
ユニークさやオリジナルなものが好まれる傾向にありますので、失敗を恐れずきっかけづくりに励みましょう。
(5)新興ビジネス書出版社
グループE、Fの各社のことです。小さくても勢いがありますし、年間の発行点数が少ない分、一冊の本を長くケアしてくれます。
また、新人著者にも親切に応対してくれる傾向がありますから、「冷たくされるのが怖い」というかたは、このグループからデビューを試みてはいかがでしょう。
(6)中堅ビジネス書出版社
多分、著者にとって最も出版のチャンスが大きいのがここ。ただし、競争も一番激しいですから、この中堅出版社で実績を残せるようになれば、実力はつきますし、確実にステップアップできます。経験と実力に自信のあるかたは、ここでしっかり力を貯えてください。
(7)業界専門出版社
飲食業界や流通業界など、特定業界向けの本を出している出版社です。特定業界向けですから、その業界の出身者にとっては大きなアドバンテージがあります。
あまりベストセラーが出て来ることはありませんが、サービス業界の出身者にとっては、着実なデビューが期待できる出版社です。まずは、このあたりから腕試し!
■まとめ
一見いい加減な設問のようですが、実際どこまで的をはずしているのか見当もつきません。まあ、たまにはこういう息抜きもいいのではないかと。
企画がまとまったとき、あるいは原稿をつくり始めたときは、すべての出版社が自分を待っているような気がしますが、実際接触してみると、意外に冷たかったりします。
最初の出版社でショックを受けると、もう次の会社へ足を向ける気力も萎えてしまいますので、そんなときはこのメルマガを思い出して、YES,NOクイズで行く先の方向を決めてください。
鉛筆倒して占うよりは、ほんの少しだけマシです。
では、また来週
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