■コンビニ
おはようございます。
本多泰輔です。
先週号、自分の名前を間違えて本田と表記してしまいました。なっさけない!ただ、本メルマガでもっとも重要でない表記ですので、実害は少なかったかと思います。
文庫、軽装版がコンビニで売られるようになってから5年くらい経つでしょうか。近年は大型本も置かれるようになり、出版界へも強い影響を持つようにんっています。
コンビニルートが加わることにより、初版の部数も5万部を超えるものが出てきています。販売面の変化は、出版界全体をどう変えていくのでしょうか。
では本編、樋笠社長の登場です。
■そろそろ息切れか!?
おはようございます、発行者の樋笠です。
このメルマガも今年の1月31日に創刊して、もうすぐ年末シーズンを迎えようとしています。早いですね。
「読者数1000人!」を「とりあえず」の目標に始めたんですが、なかなか現実はキビシく、いま475名です。目標の半分以下で足踏みしています。やっぱりターゲットが狭すぎたのか、本多さんの毒舌が災いしたのか、いや、読者数は一度も減っていないので、うちの宣伝がまずいのか・・・と色々と思案しています。
そして・・・ふと気づけば、私の「出版に成功したコンサルタントインタビュー」の回がまわってきました。いま、金曜の夜に書いています。
いちおう、インタビューは予定していたのですが、次々と流れてしまって・・・と苦しい言い訳をしながら、今週はこれまでのインタビューを振り返ってみたいと思います。
ダイジェスト版です。
■これまで登場いただいた9名
途中から購読始めた方も多いと思いますので、ご紹介します。
1.マーケッター、の金森重樹さん
2.売れるツボ、の高橋剛さん
3.アジア株、の荒井裕之さん
4.ランチェスター、の福永雅文さん
5.斎藤一人さん、の池田光さん
6.売り場マーケティング、の新山勝利さん
7.道具としてのファイナンス、の石野雄一さん
8.感動のサービス、の田中司朗さん
9.もっと儲かりまっせ、の栗本唯さん
お察しのことと思いますが、ほとんどの方が「知り合い」といいますか仕事関係のお付き合いのあるパートナーの方々です。
自分の周りには本出している方もたくさんいるし、軽く3年は回るんじゃないか、と思って始めましたが、結構、きつい感じになってきました。
私はコンサルタントの紹介ビジネスが本業ですので、毎日、コンサルタントとのお付き合いや提案が仕事です。いちおうその道では見る眼?があるほうでしょうか。
そんな目で、この顔ぶれを見ますと、皆さんキャリアや個性は違いますが、間違いなく『一流』の方々です。
そうです。出版デビューという、低くないハードルをクリアした方々は、やっぱり皆さん、優秀な方なのです。本の執筆という荒行?を通じて、コンサルタントは一流になるのか。本を書いた自信が、一流にさせるのか。
私は、本を書いて、自分のブランドを創ろうという「考え方」が、その人を一流にすると感じています。
コンサルタントとして一流と思っている、まだ本を出していない、あなた!ぼんやりとしている場合ではありません。どんどん歳をとっていきますよ。仕事が忙しいなど当たり前の言い訳せず、1日も早く、出版デビューを実現させてください。
■インタビューで気づいたこと
これまでインタビューをしてきて、「なるほどなぁ〜」と思ったポイントを、まとめてお伝えしたいと思います。敢えてバックナンバーは一切読み返さず、心に残っていることを、出版デビューの手順を追って、おさらいしてみます。
○出版しようと決意しないと、永遠にチャンスは来ない!
だいたいの方が「絶対に本を出す」と思い込んでいらっしゃいます。ぼんやりした願望が、だんだんと強いイメージになって、自然に情報を集めて、行動していく・・・というパターンです。
このメルマガを読んでいらっしゃる皆さんは、かなり脈ありなのではないでしょうか。
○自分の経歴を棚卸ししてみよう
何のテーマで出すか、が大事です。自分が何を書けるのか。何を売りにしたいのか。その方向性によって、出版テーマも、出版社選びも変わってくると思います。
実は「経歴の棚卸し」というのは、新規創業、つまり会社を興すときにも大事な作業と言われています。
○コンサルタントとしてのブランディングと合致させよう
ブランディングといいますか、やはり看板が大事です。とくに著書のインパクトは他の要素よりもずっと強いので、あとあとついて回ります。自分の不本意な方向にならないよう、どういう専門家として他者から見られたいか、見せたいか、を研究する必要があると思います。
○日頃からメルマガなどで書く練習をしよう
シャドーボクシングではないですが、文章を書くことを、日常的に繰り返していけば、やはり上達するようです。スピードも速くなるようです。せっかくですから、業界誌などの連載や、自社のPRのためのメルマガやブログはお勧めです。
○企画書は簡潔に、読者層を想定し、章立てを作ってみよう
テーマが固まったら「とりあえず」でも、企画書をつくってみましょう。想定の読者ターゲットを決めて、自分の伝えたいテーマで、実際の本と同じく、章立て=目次をつくってみましょう。それから、誰が書いたか、という著者プロフィールも演出が重要です。話題になりそうに、自分のプロフィールを脚色してみましょう。
○だめもとで出版社に送りつけよう
作ってみた企画書は、自分で抱えていないで、ちゃんと出版社に見せましょう。確率論とタイミングです。自分がぜひ出したい出版社、出してくれそうな出版社、織り交ぜて。送りっぱなしでなく、勇気をだして、電話してみましょう。プライドが傷ついても・・・再度チャレンジです。
○協力出版・自費出版の誘惑に乗らない?
成功している方は、企画を認められて、通常の印税契約を交わして、出版されています。費用を伴う協力出版や自費出版はダメとはいいませんが、どうせなら売れる企画を認めてもらって、余計な出費がないに越したことはない、と思いませんか。
○編集の人に教えてもらおう
編集者に、いろんなことを教えてもらいましょう。企画について、執筆の方法について、それから業界のウラ話も。仲良くなって、編集者の方から学んだという著者は多かったです。もし本多氏のような辛辣なタイプの編集者に当たったら、それも運命だと思って受け入れてください。きっと学ぶことがありますよ。
○生みの苦しみを味わって、楽しもう
いざ、書くとなると、それなりに地獄を味わうようです。自分の発言が広く世の中に出て行く恐さ、自分のイメージ通りに表現できないつらさ、もどかしさ、そして時間との戦い・・・。ここは割り切って、楽しんでみるのがいいと思います。めったにできない経験ですし。
どうしても書くのはイヤという方は、ゴーストライターという、その道のプロもおりますので。
○タイトル・装丁にもこだわってみよう
書くことにばかり専念して、装丁やタイトル、帯などを安易に考えないほうがいいようです。やはり顔は大事ですね。それから最近はネット通販が普及していますので、どんなキーワードをタイトルや副題に入れるかも、ポイントのようです。
○積極的に販売努力をしてみよう
考えられる、あらゆる手段を駆使して、販売努力をしてみましょう。出版社任せでは、せっかくの経験も、面白くありません。今やネット社会ですし、知り合いで好意的にホームページやメルマガで宣伝に協力してくれる友人もたくさん出てくるはずです。
またアナログですが、書店周りもきっちり押さえている方も多かったです。
○編集者と仲良くなって、すかさず第二作を実現しよう
第一作目で満足しない、というのが、成功のステップです。1年と空けずに、第二作、第三作、とチャレンジしていきましょう。一度、出版社との関係ができると、次は、ぐっと企画が通りやすくなるようです。また違う出版社にも、売り込みがしやすくなります。
○コンサルタントの本業に活かそう
細かく、長々とプレゼンするよりも、一冊の本が雄弁、ということがあるようです。あなたに対する世間の見方も、ちょっと変わってくるかもしれません。昔の経営者には、本を書いててコンサルタントは一人前、と考える人もいらっしゃるようです。
過大に印税を期待するよりは、本業でどんどん稼いでいきましょう。
だって、それが目的だったんじゃないですか?
■さて。来月に登場するコンサルタントは・・・
今回は、これでなんとか、乗り切れたのでしょうか。もし、「樋笠の知り合いで本だしてるが、まったくインタビューに来ないぞ」という方。ぜひ、私に声を掛けてください。
たぶん、うっかり忘れているだけだと思います。
今月は無理やり「ダイジェスト」にしてみましたが、来月からは、また続々と、出版に成功したコンサルタントをお届けしていきます。
■まとめ
ふたたび本多です。本田ではなく本多です。どうでもいいですが。
ダイジェストとかあらすじというのは、連載が落ちたときの常套手段ですが、これまで書いてきたことが、一覧になっていますのでそれなりに参考になったと思います。
普通、一度くらいの「落ち」は、著者急病で、失踪してしばらく行方不明というときは、ダイジェストで間をつなごうとします。やっぱり見つからないというときは、長期療養ということで代わりの連載が始まります。
いろんな意味で次回インタビューが楽しみです。
来週は「ちいさな工夫で文章と企画書をブラッシュアップ!」です。
お楽しみに。