経営コンサルタント探しの経営堂 お問い合わせ お気に入りに追加 HOME  経営コンサルタント探しの経営堂
経営コンサルタントをお探しの方はこちらからお入り下さい
コンサルタント検索
キャリア検索
エリア検索
コラム検索
コンサルタント登録はこちら
お問合せ・商談依頼
出版プロデュース
コンサル出版!メルマガ
ビジネス書の出版支援
当社主催セミナー情報
ビジネスセミナー(東京)
ビジネスセミナー(大阪)
メールマガジンご案内
広告のご案内
サイト広告(6000円より)
メルマガ広告(4000円より)
オファーメール(単価80円)
リンク
おすすめビジネス書
相互リンク
運営会社
会社概要
コンサルタント紹介実績
ポリシー&実績
過去のアップ情報
会員用ページ
Special Links
通販ガイド
美容・コスメ
GEO TRUST SSLサイト証明
天風「成功手帳」2019
中村天風「成功手帳」2019年版!!天風師の珠玉の金言・至言177語を365日持ち歩ける手帳に収録。感動の教えに触れながら、力強く、明るく充実した日々をみずから築く
伝説の新将命、登場
新将命,究極の「経営・リーダーシップ実学」
待望のリリース!
経営コンサルタント独立開業講座 講義DVD(全4巻)特別価格で販売中
広報ブログ広報ブログ
「経営堂」スタッフブログ「経営堂」スタッフブログ
社員研修は「研修堂」社員研修は「研修堂」
おすすめビジネス本コンサルタントおすすめビジネス本 書評レビュー
チャイナプロジェクト株式会社
運営:経営コンサルティングの紹介エージェントConsulgent
株式会社コンサルジェント




第161号 『民主党の破天荒』

たびたび失礼します。
本多泰輔です。

おっメルマガ復活か、というくらいの頻度で現われてますが、出来心です。復刊したというわけでもありません。選挙前に書いたので、選挙後にも書こうという程度のことでございます。

予想どおりとはいえ、本当に政権交代してしまいましたね。

結婚したいと思ってはいたものの、相手のOKがもらえると、「えっ本当に結婚してくれるの!そうか、うれしい、でもどうしよう」と、にわかにいろいろ不安になるという状況が、民主党と国民の大多数が、いま置かれているポジションでしょうかね。

期待は失望の母ですから、多大なる期待だけはするなよと周辺には警告しております。

破天荒、その意味するところは「いままでだれも成し得なかったことをやる」です。

日本ではじめて政権交代が起きた、とあちこちでいろんな人が言ってますから、これは民主党の破天荒なんだろうなと思ってました。

でもよく考えると、明治維新も政権交代だったわけですし、昭和20年代に選挙で社会党が第1党になって組閣したこともありますから、本当に破天荒かどうかはちょっと疑わしい気もいたします。

しかし、書店に民主党の本のコーナーができたのは、正しく破天荒で、いまだかつてなかった現象です。

あんまり売れているようには見えませんが、4年後には自民党の本が並ぶかもしれません。それもたぶん売れないでしょう。


■また倒産


総合出版社であるゴマブックスが、今月7日に民事再生を申請しました。倒産情報は、前の週には全国を駆け巡っていたようです。4日には、取次ぎからゴマブックスの本の取り扱いについて、全国書店に連絡があったので、その段階でほぼ公表されていたといえます。

あんまりおつき合いのある出版社ではなかったのですが、まったくなかったわけでもありません。
噂は前からいろいろと出ていました。

とにかく、やたらに「強気」な出版社という声はありましたし、個人的にもそう感じた経験があります。

出版業界紙「新文化」によると「負債額は現在約40億円で、出版社の倒産規模としては近年で最大級」ということだそうです。

負債額は、草思社より大きいようですが、衝撃は草思社のほうが大きかったですね。ゴマブックスは、ビジネス書も出してましたが、目立っていたのは携帯小説とかゲーム攻略本でしたから、「あっち側の会社」という意識でした。

いずれにせよ、草思社みたいにうまく支援企業がついて復活できるといいですが。
倒産の原因は、もちろん資金繰りの悪化ですが、その悪化の原因は返品の増加です。

なぜ返品が増えるのかというと、売れなかったからです。

返品分のお金はマイナスになりますから、その分を埋めるべく、新刊を大量にばら撒く、そうするとまた大量に返品をかぶる、その返品のマイナスを埋めるために、さらに大量の新刊をばら撒く、するとまたまた返品が増える・・・・、いわゆる自転車操業ですね。

それもどんどん荷物は増えるわ、坂道は険しくなるわ、という状況での自転車漕ぎです。

で、ついに息切れ、倒産という流れだったんでしょう。ミリオンセラーがあっても倒産する出版社の倒産パターンです。

返品急増でも新刊の大量出荷を受け入れてもらえたというところが、ゴマブックスのパワーであったといえます。そのために負債額は増えましたけれども。

ビジネス書の著者にとっては、印税が焦げ付くよりも、既刊本が消えてしまうほうが痛手でしょうね。

どこが危ない出版社で、どこが安全かはわかりませんが、基本的には印税をケチらないところは、とりあえず当面大丈夫なんでしょう。

広告の出稿量も一定の目安にはなります。しかし、断末魔で、とりあえず部数を伸ばすために無理な広告を打つところもありますから、その場その場の判断では間違うこともあります。

印税はジャブジャブ出すわ、広告費はバンバン使うわという出版社があったら、けっこうなんですが、そういうところは、案外裏でなんかやばいことやってるケースが多いです。

一番安全なのは、やはり本なんか出さないことでしょうね。


■文章も見た目が9割


以前に、ビジネス書の文章、文体について触れました。
もうすこし補足します。

最近の本文組版の傾向として、このメルマガでもそうですが、3行から5行くらいで1行空きのスペースをとる、そういう話を以前に書きました。

本によっては、さらに文中ところどころ『書体を変えている』ものもあります。強調しているわけですね。

『あたかもここが重要!』という感じに周りと区別しています。こういう表記は、PCのせいかと思っていたのですが、もうひとつ学習参考書でもよく目にします。

学習参考書では、書体を変えたり、網伏せしたり、いろいろと編集で工夫しているようです。なにしろ、どの本でも書いていることは同じなのですから、そこは見せ方で差別化していくしかありません。

なんとなくわかりやすそうで、実際ほんとうにわかりやすければなおいい、という方向で本づくりがなされているように見えます。

最近のビジネス書の本文組も、非常に学習参考書っぽくなっています。それはそれでいいのですが、出版者によって、あるいは著者によっては、そのへんをあまり意識していません。

なので、ちょっとその効果に触れます。

わざとスペースをとったり、文中の一部で書体を変えることには、好き嫌いはともかくも次の点で効果的です。


(1)3行、5行のブロックで独立した文章に見えるため、そこに
    強調した部分があれば、読者はそこだけ読めばOKという印
    象をもつ。

(2)3行、5行は集中して読んでも大した負担ではない。だから
    読者は、効率よく読めるという気になる。

(3)特にマークのない前後の行は、割合気楽に読み飛ばすことが
    できるので、結果、読者は全体もすらすらと読めそうに感ず
    る。


■形なのか中身なのか


本一冊読むという作業は、一冊の中のどこに重要なことが記してあるかを探す作業にほかなりません。

それが、あらかじめ大事な部分が標示されているならば、読書という作業はもう終ったようなものです。

いままでは、さんざんタイトルで「この一冊でOK」とか「この本が一番分かりやすい」とか、不当表示を続けてきましたが、いまや本文の見た目でわかりやすさを主張する段階に至ったということでしょうか。

いや、実はそうではなくて、タイトルで釣ったり、目次の見せ方で工夫したり、本文の組み方を変えたり、図表を加えたりは、昔からいろいろやっていました。

それが、今般、また新しい形を編み出したということなんでしょう。

改行でスペースをとるという組み方は、ひとつ間違えると、甚だしく素人っぽく見えてしまいます。だから、すべてのテーマで使える書き方ではありません。それでも今日ではずいぶん応用範囲はひろがったように見えます。

それでも例外はあります。

『日本で一番大切にしたい会社』という本が売れています。もう一年を超えるくらいの息の長いベストセラーですね。

こちらの本文の組み方は、昔ながらの本づくりにある形で、特に工夫があるわけではありません。

スペースも取らないし、書体に変化もつけません。見た目では何も変化がない、タイトルも優勝劣敗の新自由主義から思いもつかないものです。でも、まだ売れてます。

だから形がすべてというわけでもないのです。
では、なぜ売れているのか。

そこに読者がいるからという以上のことはわかりません。

会社をあてにできない時代、非正規労働者が社会のマジョリティーになる時代、いい会社に帰属したいというあこがれが刺激されるのか。

あるいは60歳以上人口が全体の3割を超えるいま、かつて帰属した会社組織へのノスタルジー、三丁目の夕日現象なのか。

背景はまったくわかりませんが、多くの人が読んでいるという事実は動きません。本のつくりかたからすれば、読者は後者だと思いますけど。

新自由主義に痛んだ、いまだからこそ売れている本なのかもしれません。



   《編集後記》
 
短い夏が終わって、もう秋。本文にもありましたように、また出版社の倒産もあって、出版企画の売り込みに対する出版社側の姿勢も、かなり厳しいように感じます。ただいくら本が売れない時代だからといって新刊の企画は求められますので、やはり編集者が欲しがる企画をタイムリーに提供することがますます重要になっている気がします(発行者:樋笠)





■バックナンバー 一覧にもどる









rWlXXLNAbv!! `p byTJqN E拌鶻/賃金制度の笹Eスターターキット
Copyright (C) 2001-2015 Consulgent All Rights Reserved