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おはようございます。
今年はいつもの年より暑い夏だったのに、秋がいつもの年より寒いような気がする本多泰輔です。
朝鮮半島に軍事的緊張が高まっておりますけど、民間人に被害があったということはあったにせよ、事の重大性は核実験のときのほうがはるかに大きかったと思います。でも騒ぎの大きさは一緒ですね。
「週刊ポスト」など、今週号で「本当はこわくない北の核」という凄い記事が載せてましたけど、人は困難に遭遇すると過度に反応しパニックになるか、故意に目をそらしてしまうか、どちらかなのだなあと改めて思いました。
フジテレビの頭がキノコっぽい感じのするユニークな髪型のニュース解説員は、「北のミサイル基地を先制攻撃すべきだ」という一応フジサンケイグループらしい発言をしておられました。でも、どこにあるかさえわからない基地をどうやって攻撃するのでしょうか。
ひょっとして彼は極秘のその場所を知っているのでしょうか。もしそうならテレビなんか出てないで早急に身を隠すべきだと思います。
ところで、この騒動で「東アジア有事」で次々と本が出るかというと、多分出ません。出たとしても、そのころにはもうその話は人々の関心から遠ざかっているか、終っていると思います。時事のテーマは足が速いので、書籍としては非常に扱いにくいのです。
今回も、いくつかの出版社と何人かの編集者からそんな話が来ましたが、彼らも恐らく2〜3週間したら忘れてしまうでしょう。
■企画につまったときの隠れワザ
さて、個人的には関心の高い国際政治ですが、本としてはあんま売れるテーマではございません。
やはりちょっと重い、重いと読むほうも体力を使わなければならないので、くたびれちゃいます。また、くたびれるようなことは始めからやらないですから、くたびれそうな本には、あまり人々は手を伸ばそうとしません。だから売れないのです。
では、どんなテーマならいいのか、というのが今回のお話です。
そのキーワードはHDL。
HDLとは何か、というほど大層なものではありません。
なにしろさっき考えついたことですから。
Hは一人でできること。
Dはだれでもできること。
Lはライト、軽いこと。
最近の売れてる本の傾向から思いつきました。売れてる本といってもビジネス書だけですから、文芸書や一般書に当てはまるかどうかは未確認です。
最近、売れてる本が自己啓発の関係ばかりだから、こうなったともいえますが、読者について来てもらうには、
○やはり他人の協力を得なければできないという話では、それだけで困難ですから、自己完結できる、自分で何かをやれば何らかの成果が出る、というテーマでなければ読者を引き寄せられない。
だから一人でできることが大事。一人なのでイニシャルをとってH。
○特別な能力や経験がないとできないのでは、端からあきらめるしかありません。なので、だれでもできることに落とし込む必要があります。
著者のプロフィールも、普通の人があれこれ何とかしてできるようになった、というくらいのほうがいいのかもしれません。「わたしでもできたのだから、あなたにもできる。だからあなたもがんばって!」ということでしょうか。
まあ「わたしでもできたのだから、あなたにもできる」なら白鳳も69連勝したでしょうが、そういうことは措いといて、「だれでもできる」というアピールが大事なのです。これがD。
■手元の企画をHDLでブラッシュアップ
○最後はLですが、前述のように興味があっても、見るからに読むのが大変そうな本では、だれも寄ってきません。一人でできる、だれでもできると言われても、だれでも一日100キロは走れるとか、毎日4時に起きろとか言われると、ちょっとヘビーです。
『巻くだけダイエット』みたいに結果はともかく、なんか軽くできそうなほうが読むほうにすれば魅力的なのは言うまでもありません。
HDLとは、まあこういうことなのですが、これだけ書いただけは「それでどうしろと言うんだ」ということになります。ということで、次はHDLの使い方です。
いまご自分の手元に、ご自分で本にしたいと思っている企画があるとします。それは何でもいいのですが、とりあえず経営分析だったとしましょうか。近年、ほとんど単独のテーマではお目にかかることはなくなったビジネス書のテーマです。
あなたは、あえて売れないテーマの本に挑もうと、企画を練っている最中です。
さて、テーマはつまり「経営分析のやりかた」なわけです。しかし、いくらなんでもこのテーマでは、同友館でも書いてくださいとは思わないでしょう(思いますかね?)。もうすこし個性が必要です。
あなたは普段EXCELを使って経営分析をしています。そこで「EXCELで経営分析」ならどうかと考えます。しかし、これはすでに山ほど類書が出ていることに気づきます。
さらに工夫が必要です。しかし、あんまりアイデアはありません。
早くも煮詰まってしまいました。
そこでHDLを使います。EXCELで経営分析は一人できるか。
これは間違いなく一人でできる。問題なし。
だれでもできるか。EXCELが使える人ならだれでもできるが、EXCELをとことん使いこなしている人はそう多くはいない。
だれでもできるかどうかについては、条件付ということになります。ライトなことか。経営分析自体がライトなことかどうか。
多くの人にとって、そう軽い感じのすることではないでしょう。しかしライトを求めて経営分析というテーマを棄てては本末転倒です。
さて、どうしましょう。
■漢字と平仮名それに数字を使え
以上の検討によって、「EXCELで経営分析」はDとLでもう一工夫重ねることになります。
まずDから見直してみましょう。EXCELの表計算ソフトのうち、足し算と引き算だけなら、まあだれでもできるだろう。PCに触れたことさえないという人のことまで考えると、残るはそろばんか電卓しかないが、それでは30年ばかり時代を遡ってしまう。
この際この辺で手を打とう。
ということで、企画のテーマは「足し算と引き算だけでできる EXCEL経営分析」となりました。まだL、すなわちライトなテイストが足りません。
軽くするにはどうすればいいか。見た目の軽さは色でも表現できますが、センスが必要です。さて、どうしましょう。
よく見ると、このテーマは漢字と平仮名とアルファベットだけです。それなら数字も入れましょう。数字は当然一ケタでなくてはいけません。そして小さいほどいい。
その結果、『足し算と引き算だけでできる1分間EXCEL経営分析』となりました。さあ、あとはこのテーマに沿ったあらすじ、構成案をねるだけです。
HDLの使い方は、こんな具合ですね。
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《編集後記》 |
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出版相談会ですが、「けっこう会って話せば出版企画が出来ることが多い」という実体験から、試しに開催してみることになりました。必ず出版企画が出来るという保証はありませんが、少なくとも見込みがあるかどうかは分かるかも!?(発行者:樋笠)
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