※『コンサルタント紹介業』という少し変わったビジネスの話を毎月1回 お届けしていきます |
《今回のテーマ》 『経営コンサルタントって?』
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こんにちは。コンサルジェントの小林です。
以前に代表の樋笠も書いていましたが、自分の仕事を他の人に説明するのが非常に難しくて困っています(泣)父親からは「よくそんな商売が成り立つなぁ」と変に感心されたこともあります。
当社の仕事は「経営コンサルタントの紹介業」ですので、2つに分けて考えると【経営コンサルタント】+【紹介】となります。
この2つうち、どちらがわかりづらい原因かといえば、断然「経営コンサルタント」です(笑)
ということで、経営コンサルタントとは?ということについて少し考えてみました。
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■ネットで調べてみると |
まずネット検索で調べてみると、以下のように説明されていました。
顧客企業や経営者から依頼を受けて、経営上の問題を解決するための支援を行う。 経営コンサルティングは、個人が行うこともあれば、法人組織が行うこともある。
一般的には、観察・整理・構成・分析・指導・プレゼンテーションに関する高い能力が必要、とされる。特定の業界において豊富な経験を持つに至った人物が、プレーヤーの側からアドヴァイスを提供する側へと移り、無難な肩書きとして「経営コンサルタント」を名乗るケースもある。(ウィキペディア「経営コンサルタント」概説)
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ここでのポイントは1行目にある「解決のための支援」になります。
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■基本的な役割 |
ポイントというのは「解決する」のではなく「解決のための支援をする」というところ。
つまりコンサルタントが解決するわけでもなく、あくまでもクライアントが主体者として問題を解決することになります。従ってコンサルタントの基本的な役割は「アドバイザー」です。
もちろん実務が伴うケースもあります。一例を挙げるとこのようなものです。
◆銀行との交渉を行う
◆商品の陳列を行う
◆ITのシステムを設計する
特に小規模事業者がクライアントの時は、どうしてもマンパワーが足りませんので、お手伝いしなければならない状況が発生してしまいます。
しかしそれはあくまで副次的なもので、本来の役割は「そのやり方を教えること」になります。
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■コンサルタントは責任を負うべきか |
前述の通り、コンサルタントは支援者ですので、結果について責任を負うことはできません。もちろんクライアントの了解を取らずに勝手にやったことや法律に触れるようなことをした場合は別ですが。
ここは依頼主側からするとイマイチ納得しづらい部分で、「言うだけかよ!」というご意見があるのも事実です。実務を依頼するのであれば、コンサルティングではなく業務委託(アウトソーシング)の方が適しています。
例えば、実際に営業もして欲しいと考えるなら、コンサルタントを雇うのではなく営業代行会社に依頼するのが正解です。コンサルティングとの比較で考えると
1)コストが高い(少なくとも個人コンサルよりは)
2)ノウハウが残らない
3)結果に対する責任を取ってもらえる(かも?)
となります。
この場合の責任もフィーのディスカウントや成功報酬ナシというくらいで、多少の固定費は発生するのが一般的だと思います。
我々はコンサル活用推進派という事情はありますが、自社でノウハウを持った上でのアウトソーシング以外はコンサルタントを使う方が費用対効果は高いと思っています。
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■依頼するときの心構え |
これまでの事をまとめると、経営コンサルタントとは
●基本業務はアドバイス
●一部、実務を手伝うこともある
●結果責任は負わない
という存在ということになります。
結果が出なければ契約解除される点を考えると、全く責任を負っていないというわけでもない気もします。これらを踏まえて、依頼する時は以下のような心構えをしておくことが大切だと思います。
★あくまで主体者は自社
★ノウハウの受け皿を用意する
★リスクもリターンも自社が取る
これらを前提として、あとは交渉で実務の一部を手伝ってもらう、という依頼の仕方が巧いやり方です。
それではまた来月!
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■関連情報
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『起業家を続々と輩出するリクルート式仕事術』
著者:荒井 裕之 出版社:ぱる出版(2005/12発行)
過去にコンサルタントに関するコラムを寄稿しています。よろしかったらこちらもご覧下さい。
「失敗しないコンサルタント利用の秘訣」@IT
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