企業というのは一言でいえば「市場の創造」活動をし続ける宿命をもっています。すなわち、お客様の顕在的又は潜在的に求めるものを具体的な商品やサービスという形にして提供し、それがお客様に支持(選択)されることによって業績をあげ、成長していっているのです。
問題は「過去に作り上げた事業の構造=C−V−CC」(ビジネスモデルといってもいいかも知れません)にのみ依存して「新しい市場の創造」を忘れている企業の経営者が実は多いのです。
例え忘れてはいなくでも「従来の事業」にのみどっぷり漬かって「新しい事業の設計図を描き、未来投資をする」ことに積極的でない経営者が殆どなのです。
その結果多くの企業は20億円とか30億円とか50億円とかいう規模で「ライフサイクル」(事業の寿命)に遭遇して100億円という事業を創り出す前に成長が止まってしまうのです。
今回は事業の構造を変える「事業戦略」の重要性を強調するにとどまりましたが、後日機会がありましたら「成長軌道に乗った事業の再構築と事業開発の事例」というテーマでも考えてみたいと思います。
■バックナンバー
第1回 「何故100億円企業なのか?」
第2回 「企業を100億円企業に導く“事業戦略”とは?」
第3回 「100億円企業になるための“インフラ”とは?」
第4回 「中堅企業に変身するための“組織”を考える」
第5回 「経営システムは人を育てる環境だ」
第6回 「人材を育てる企業文化のルーツとは?」
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