企業が成長する過程でぶつかる壁が「それまでは社長一人だけで出来たことが組織としてやらなければ間に合わなくなる」ということです。すなわち、全てのことを社長が判断し決済し実行することの限界点に達するのです。
商品が増え、客先が増え、人員が増えてくればいよいよ「一人の社長と多くの指示待ち人間」では対処できなくなってきます。そのような状態を我慢して無理に継続していると「納期遅れ」「クレーム増加」「現場とズレた判断」などが横行することになります。
そのような、社長に権限が集中した「集権体制」からそれぞれの責任者に適切な「責任と権限」を付与して独立採算制で実行する「分権体制とシステム」に切り替えることにより、人材も育ち、業績もあがり、何よりも社員が競争意識をもち「個性と能力を発揮する」ことにつながります。
私のこれまでの企業支援の経験では、管理会計システムを構築・活用して年度計画を通じて業績管理システムを確立することにより、社員の意識と成長が図れると同時に驚く程の業績向上につながります。
業績向上を目指し、成長企業への脱皮を目指す企業には是非取り組んで欲しいテーマであり、成長のための必須科目です。
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