前回は「企業が中小企業から中堅企業の体質に変革するには「組織とシステム」の確立が大前提である。しかし実際には「役割分担の体系」(責任と権限の体系)になっていなくて「人の体系」、特に権威の体系である場合が少なくない。
また、社長に権限が集中した「集権体制」であることも多い。それぞれの責任者に適切な「責任と権限」を付与して独立採算制で実行する「分権体制とシステム」に切り替えることが必要だ。それが「個性と能力を発揮する」ことにつながる」といったことを述べて参りました。
企業が年商30億円前後になると、とかく伸びが停滞したり利益が出なくなったりしがちです。
トップ一人で全ての業務を掌握して全ての判断を行うということの限界にぶつかるからです。
そのまま無理に拡大しようとするといよいよ停滞が起こりひいては生産性が低下してきます。
この段階での最大の課題は「組織の確立」なのです。
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