(1)「団塊の世代の人口構成面での特徴」
今後のシニアマーケットを考えていく上で避けて通れないのが、いわゆる『団塊の世代』への対応です。しかしながらこの団塊の世代とは本当はどのような世代なのかについて、多くは曖昧なイメージでしか捉えられていません。
また、何故この団塊の世代に着目しなければならないのかについてもステレオタイプの捉え方が大多数です。
このような捉え方のままでは80年代後半から90年代前半における『シルバービジネス』あるいは『熟年世代』と同じような対応となり、個々の企業が事業展開していく上で必要な、ターゲット・セグメンテーションに基づく顧客への着実な対応を阻害することとなります。
このような観点から今回は団塊の世代とはいったいどのような世代なのか、この団塊の世代が何故シニアマーケティングで重要なのかを再確認していきます。
さて、団塊の世代をマーケティングの観点から捉える観点としては、大きく次の3つが考えられます。
(1)人口構成上の観点
(2) コーホート(世代)の共通体験上の観点
(3) 現在のライフステージ上の観点
今回から3回にわたり、上記の観点から団塊の世代を検討していきます。
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