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(2)「コーホートとしての団塊の世代」
前回は団塊の世代の人口構成面での特徴と、今後考えられる影響面を検討しました。今回は彼らのコーホート(世代)としての共通体験を通じた特徴を検討していきます。
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豊富な共通体験を有する団塊の世代 |
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団塊の世代のコーホートとしての特徴は、彼らが初めての戦争体験を持たない世代であり、彼らの歩みがそのまま戦後の歩みとして捉えられる、つまり戦後の社会的ムーブメントや社会環境変化を全て体験してきている特異な世代であるということです。
戦争体験を持たないということは、それ以前の世代のような戦前の教育や価値観の影響を直接的には受けず、戦後の価値観の中で育ってきた世代であるということであり、このことはとりもなおさず彼ら以前の世代と価値観上の対立構造の図式を描きやすい世代であるということです。
この年代上の対立構造を背景として理解した上で、彼らがそれぞれの年齢のときに呼ばれた「○○世代」という言葉を理解していくと、彼らがそれぞれの年齢で何に対して興味を持ち、どのような共通体験をすごしてきたかが理解しやすくなります。
◇10代中盤:グループサウンズ世代(文化)
◇10代後半:全共闘世代(政治、社旗構造)
◇10代後半〜20代前半:フォーク世代(心理的安定)
◇20代後半〜30代中盤:ニューファミリー、ニューサーティ(生活、文化)
これらの代表的な呼称以外にも、女性の場合の「アンノン族」「クロワッサン世代」「一卵性母娘」「金妻」や、サラリーマンとしての「企業戦士」、夫婦関係を示すものとして「友達夫婦」などがあります。
団塊の世代の特徴的な傾向として、個々の人間としては「個性的でありたい」と強く望みながらも、他のどの世代よりもこのような「集団としての称号」を与えられてしまうという点があります。
これは彼らが常にそれ以前の世代と異なる「新しいこと」を始めようとするためですが、もうひとつの側面として自分たちの世代が後に続く世代のロールモデル(役割モデル)となろうとする傾向が強いためであるとも考えられます。彼らは常に時代を切り拓いてきたトップランナーでいるという意識が強いのです。
一方、この世代における特徴的な共通項としては(意外なようですが)、その出身地は地方が多く、10代後半から20代前半にかけて東京や大阪などの大都市圏に移動し、そのまま定着しているという点です。
つまり、都市で社会生活を営みながら、それ以前の世代も以降の世代も持ち得ないような、美しい自然風景の中での幼少時代の思い出を多くの人間が保有している唯一の世代でもあるということです。
そして、都市生活の中での公害・環境問題についてレイチェル・カーソンの著書「沈黙の春」などの影響を最も受けた世代でもあります。
このような世代体験の影響か、団塊の世代には都市生活と自然の中での生活を対立的に捉え、都市生活は仕事や教育上やむを得ないが、老後や余暇は自然と触れ合いたいという傾向を持つ人々が多いようです。
事実、「定年帰農(定年後は出身地に戻って農業を営む)」と呼ばれる現象や「アウトドア志向」あるいは「都市生活者の田舎暮らし」などの自然回帰に対して、他の世代よりも強い関心を寄せているようです(注:例えばこの2つ上の世代である昭和ヒト桁世代などは、むしろ機械化や都市生活に強い共感を保有する傾向にあります)。
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■バックナンバー
第1回 「シニア・マーケットはこう考える」
第2回 団塊の世代を再確認する(1)「団塊の世代の人口構成面での特徴」
第3回 団塊の世代を再確認する(2)「コーホートとしての団塊の世代」
第4回 団塊の世代を再確認する(3)「団塊の世代のライフステージ」
第5回 「団塊・シニアの購買基準を検討する」
第6回 「団塊・シニアに対するコミュニケーション戦略」
第7回 「あらたなタイプの生活者〜団塊を中心とするシニア前期世代」
第8回 「団塊・シニア市場の4つのファクター」 |
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