3回目のお話は、【会話術】・・・身だしなみをちゃんとしても、ニッコリ笑顔を作っても、続いてお話の内容がきっちりしていないと、その人の価値は半減どころか、まったくゼロに近い物になってしまします。
素敵に見える話し方・気配り最高の会話術・「また逢いたい」と思わせる別れ際の言葉、会話のテクニックを 身につけるかつけないかで、大きく差が出ます。
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■ビジネストークの4つのテクニック |
(1)クッション言葉を使いこなす |
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例えば、貴方が訪ねていった相手が留守だとした時に「○○はいません」と言われるのと「申し訳ございませんが、○○は席をはずしております」といわれるのではどちらが感じがいいでしょうか?
ダイレクトに言葉を発する前に"クッション言葉"を付けることを心がけてください。
クッション言葉=マジックフレーズとも言われています。まさに相手の心の衝撃を和らげる役目のある素晴らしい魔法の言葉です。
例:「恐れ入りますが」「ご迷惑かと存じますが」「さしつかえなければ」「お手数をおかけしますが」「失礼ですが」「今、お電話よろしいですか?」・・・など。
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(2)否定形を肯定的に"いたしかねます" |
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「無理です」「駄目です」「出来ません」「わかりません」「ありません」−これらはすべて否定的な言葉です。そこで、簡単にやる気のある前向きな言葉に変身させてみましょう。
「わかりかねますが・・・○○ならわかります」「ご用意できかねますが・・○○ならございます」「いたしかねますが・・・○○なら出来ます」
否定形を肯定形にした言い方は、代案をご提案する事で上級者の会話法に。
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(3)命令形を依頼形に |
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今流行の「コーチング」・・・その中で「命令と指示」を「依頼と約束」に変えるという手法があります。頭ごなしに「これをしなさい」という言い方から「これをしていただけますか?」「できますか?」という言い方をすることによって相手に余裕と、考える余地を与える話し方。
例)
●タバコを吸わないで下さい→タバコはご遠慮願えますか
●待って下さい→お待ち頂けませんでしょうか
●この仕事をしなさい→この仕事を君にやって貰おうと思うが出来るかな
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(4)ほめる(簡単に見えて出来ない人が多い) |
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日本人は、往々にして「ほめる」事が苦手です。その点、欧米の人達は相手を見るなり頭の先からつま先まで褒めてくれます。褒められて悪い気がする人は少ないでしょう。私は人によく「ほめ上手の小倉」と言われます。
でも、私は常にどんな人にも、「良い所を見つけてそこを好きになって会話をすること」を心がけています。先日も、商工会議所青年部で講演(ワンランクうえの営業力を高めるコミュニケーション術)をした際に「褒める訓練」をしました。
「はい!じゃ今から1分差し上げますので隣の方と褒めあってください」こういった瞬間から会場が賑やかになります。「褒めあう」最高のコミュニケーションのひとつです。そして・・・皆さんも、「褒める」訓練をしてください。
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4つのテクニックをお話したところで、もうひとつ必要不可欠な要素は、もうご存知とは思いますが、
「傾聴のマナー」を身に付ける、です。
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※人の目をしっかり見て話をする、もしくは聴く
※適度に相槌をいれる
※腕組みや貧乏ゆすりをしない
※話の腰をおらない |
以上の事は、当たり前のことですがそれが出来ないのです。
ひとの話は「聞く」ではなくて「聴く」事をしてください。
「聴く」は、十四の心に耳をかたむける…と書きます。
笑顔+4つのトークのテクニック・・・「傾聴」を心がける。
次回Part2は、敬語・スピーチのポイントなどを、お話しましょう・・・。
■バックナンバー
第1回 「出来る人の第一印象」
第2回 「垢抜けた身のこなしとは」
第3回 「心を惹きつける会話術 Part1〜ビジネストークの4つのテクニック」
第4回 「心を惹きつける会話術 Part2〜敬語の使い方&スピーチのポイント」
第5回 「身だしなみ&身のこなしの極意」
第6回 「プレゼン上手に見せる見せ方」 |