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敬語の使い方&スピーチのポイント |
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4回目のお話は、敬語とスピーチ上手のワンポイントレッスンです。
私は、仕事柄、披露宴の司会も致します。数えること1300組以上の司会を務めてきましたが、媒酌人やら主賓のスピーチは、まさに、その人の実力の程がよくわかるひとつの場とも言えます。
「エグゼクティブ達のスピーチレッスン」を、よく企業のお偉いさん方にさせていただきますが、いつもその場で申し上げるテクニックは・・・・
まず、祝辞のまとめの部分で「それでは終わりに・・・」「ではお祝いの挨拶の最後に・・」とおっしゃる方々が、殆どですが、次に挙げる言葉を使ってくだされば「お〜っ、流石!!」と思うマジックフレーズがございます。
それは・・・・「それでは、お祝いの言葉の結びに・・」そうです!「結び」です。
なんて綺麗でおしゃれな言葉でしょう。
だいたい披露宴というお祝いの場で「終わり」「最後」なんて、とんでもない忌み言葉です。
出来る人は「結びに・・・」是非、お使い下さい。
さて、少しお話がそれましたが、最近間違った敬語の使い方をされている方々によく、お会いします。それも老若男女です。
殊に敬語の種類の中(尊敬語・謙譲語・丁寧語など・・)で重要な位置にある「謙譲語」の使い方がどうも・・・だいたい「謙譲語」というのは、自分がへりくだる事で相手を高める言葉です。
日本語の最も素敵な部分です。【食べる】が謙譲語なら『いただく』になりますし、【見る】が謙譲語なら『拝見する』になりますよね。
いつも謙譲語の正しい使い方に迷った時は言葉の前に「お客様が〜」とつけてみて、考えてください、とお話します。
そして、もうひとつ「お」と「ご」の使い方です。
先日の、披露宴の主賓の挨拶の中で
「人生の諸先輩の方々が、沢山おいでの中、私がお祝辞を述べる失礼をお許しいただき・・・」
とお話されました。さて、どこがおかしいですか?
そうです・・・「お祝辞」です。 正解は「ご祝辞」です。
訓読み(ひらがな読み)の場合は・・「お」
音読み(カタカナ読み)の場合は・・「ご」です
<例>
「住まい」(訓読み)・・・「お住まい」
「知らせ」(訓読み)・・・「お知らせ」
「住所」(音読み)・・・・「ご住所」
「通知」(音読み)・・・・「ご通知」
お間違えのないように・・・
〜言葉遣いは心遣いです!!!〜 |
続いて、スピーチ上手になるためにに、ワンポイントのアドバイスを致しましょう。
私が、講演させていただくときは、まずは最初の3分の「つかみ」が勝負です。
ここで、相手を引き込む話し方をしないと、誰も興味を持って真剣には聞いてくれません。
当然、話をする相手の職業・人数・会場・演題によって、全く違ってきますが、いずれにしても「この人の話を今から聞いてみよう・・・」と、思わせないと。
以下はスピーチ上手のためのポイントです。
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※具体的な話には言葉に力が宿ります・・・例をなるべく判りやすく交えながら話をする
※数字や、データで相手を納得させる
※スピーチの成功は事前の準備を充分にしておくと最高の予防薬
※自分の言葉・普段の言葉で
※時々、聞き手に「質問」をしてみる・・・聞き手に油断大敵という感じを与える
※接続語「なぜなら・たとえば・このように・・など」を効果的に使う
※ひとつの主旨の話をだらだらとしない
※そして・・・はっきりとしゃべる
※何度も練習する |
鏡の前でおしゃべりの練習をしながら、事前にしっかりと準備をし、本番はしっかりはっきりとしゃべる。
いかがですか・・・・少しは、コツがおわかりいただけましたでしょうか・・・。
当たり前のお話ばかりをさせていただいていますが、この「当たり前」が出来ない人が多いですから・・・ね!
さてあと残すところ2回となりました。
次回は「身だしなみの極意」・・・・先日、素敵な方にお会いしました。そのお話をいたしましょう。
■バックナンバー
第1回 「出来る人の第一印象」
第2回 「垢抜けた身のこなしとは」
第3回 「心を惹きつける会話術 Part1〜ビジネストークの4つのテクニック」
第4回 「心を惹きつける会話術 Part2〜敬語の使い方&スピーチのポイント」
第5回 「身だしなみ&身のこなしの極意」
第6回 「プレゼン上手に見せる見せ方」
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