私が敬愛してやまない、ホテル業界のカリスマと呼ばれる伝説のホテルマンに「身だしなみで気をつけてる所って何ですか?」と質問したところ、すかさず、こんな答えがかえってきました。
「当たり前の事ですが、SOS&Sすなわち S・・清潔 O・・オーソドックス S・・スマートそして S・・センスです。小倉さんも、いつもおっしゃってることでしょう・・・」と。
・・・そうなんですよね!彼は、いつも「第一印象120%」です。
話のスピード・笑顔・目線の配り方・自分のポジション・初対面の方へのご挨拶の仕方。お勉強させていただいています。でも、当たり前ができて居ない人が多すぎるとは、思います。
第一章で述べた様に、第一印象というのは本当に大切で、先日も第一印象&身だしなみで非常に得をした人と損をした人にお会いした。
とある、大きなシンポジウムがあり、そこに集まったパネリストの方々。この中での出席者の身だしなみ&身のこなしが明暗を分けていました。某企業のCEO・・・彼は非常に人格者で有名な方。
兼ねてからお会いするのを楽しみにしていました。
お会いさせて頂いた瞬間、爽やかな印象に嬉しくなりました。
鍛えられた体型と紺系統の仕立ての良いスーツとネクタイのコントラストが実にマッチしている。そして、お名刺交換の際には、さりげなく差し出された洗練された名刺のケースとご挨拶の仕方・・・日本人によくありがちのお辞儀しすぎるでもなく、さわやかな笑顔。
そして、何より、お名刺を受け取られた際に一言。
「今日のシンポジウムの進行はお任せしますね。コミュニケーションが取れそうな方で安心しました、小倉さん」・・・第一声の挨拶の締めに初対面の相手の名前を入れるあたり、かなりご挨拶に長けていらっしゃると言う感じと、「スマートで素敵な印象を与える」には十分な演出です。
やはり、このあたりが自然に振舞えるのは今をときめく企業のトップたる由縁でありましょう。
さて、一方、非常に第一印象&身だしなみが悪かった例を申し上げましょう。
パネリストのもう一人の出席者・・・関西の財界のお偉いさん・・・。
まず、打ち合わせにお伺いすると・・・控え室にお座りになってらっしゃる姿に愕然・・・毛玉いっぱいの靴下そして、手入れのされていない靴・・・おまけにスーツはというと、あまりにも目立ちすぎるストライプ柄のスーツ、それにあまりにも突拍子もない色併せのネクタイ・・・そして、ご挨拶の仕方がなっていなかった。
「今日は、よろしく頼みますわ!何しろ、あんたのコーディネートにかかってるからな〜名刺か?あ〜、どっかに入ってるな〜。なに?ネクタイ替えないか?って・・・これでええやろ」
確かに、御社は、今、元気はありますが、トップがこれだと如何なものかと・・・身のこなし・・・老若男女これは、洗練されていて損はしません・・・。
そして、この話の結びに是非、ご覧の皆様に心がけていただきたいのは、「立ち姿の美しさ」です。
老若男女かかわらず、立ち姿の美しい人はそれだけで、垢抜けて見えます。
背筋を伸ばす、常に緊張感を持って立ち方に気を使う。電車のプラットホームで待っている姿・パーティーでのグラスの持ち方・ご挨拶の際の目の配り方・・・ちょっとしたしぐさ、姿勢気をつけましょう。
常に誰に見られているかを意識しながら、女性だと美しい立ち方を心がけ、口角を上げ、男性だと、あまり眉間に皺をよせないで、貧乏ゆすりもやめ、大切なビジネスチャンスがどこに転がっているか判りません。
この人に任せても大丈夫・・と、思っていただける本当の第一歩は、第一印象にもかかっています。
常に意識をして、常にビジネスチャンスを意識しながら、これをご覧になっていらっしゃるすべての方々が、「魅力的な印象度アップ」を心がけていただけるように、心から祈っています。
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