これら2つの要求レベルが非常に高く、これはどのような業種の営業担当者で行っても共通な潜在意識と言えます。
当社でも適正診断を解析して、実際にそのような人物に会うと間違いなく成績を残している営業担当者なのですね。
心理学的用語なので難解な感じですが、簡単に言えば
「私は成績や物事(例えば給料アップ)を達成して、会社の皆からもっと認められたい!」
「もっと自分を高め、営業として自分が価値(勝ち)ある人となりたい!」
という極めてジコチューな価値観が基本となっているわけです。とかくジコチューは「悪い意識」とか「よくない価値観」と言われがちですが、決してそうとは言い切れないと私は思っています。
まず自分へ最大限の価値を置き、そこから給料や評価などを期待するということは、特に営業の世界では必須なことなのです。
ただ人に思いやりがないとか自分さえよければそれでいいという「悪い意味」でのジコチューが巾を利かせているので、「ジコチュー=ワガママ」と錯覚してしまうのですね。
では、なぜ成績をあげている営業担当者が「悪い意味でのジコチュー」に陥らないのか?
つまり売れる(自分を評価してお客さまから買ってもらう)には、「相手を思いやる心」や「相手と自分は同じである」という根本的な原理が分かるからなんですね。だからそこに陥らないのです。
もっと簡単に言ってしまえば、意識の順番として
「自分を知り、とことんジコチューになる」→
「そして相手を思いやる、または分かろうと努力する」→
「そのことで結果的にジコチューという価値観が満たされる」→・・・・
という「売れるスパイラル」になっていくわけです。「ワガママ」では売れませんからね。そして売れない営業は、最初に「相手」や「他人」のことを考えるから売れないんです。
そしてそれを「美しい」ことだと勘違いしていると思うんです。そして「お前はジコチューだろ!」と言われることに半ば「恐怖心」(笑)すら感じているのかもしれません。
だから私は冒頭に書いた言葉を聞くと「それ、ホント??」って思ってしまいます。たぶん本当にそう思っていたとしても、その思いは極めて「中途半端」(ハンパもん)なものだと感じてしまいます。
なぜならよく言われていることですが・・・
「人は自分を愛する以上に、他人を愛することはできない」と。まさにこのことなんですね。
自分を好きになれない(ジコチューになれない)人は、まず売れないですね。
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