現在の顧客だけに捉われない！

自社の商品を購入してた顧客、現在取引している顧客が大切であることは言うまでもあり
ません。そして、それらの顧客がリピートしてくれるようになれば経営は安定化すること
でしょう。


しかし、ここで注意しなければならないのは、自社の顧客ばかりに捉われないようにする
ことです。


わずかな顧客を大切にすることは大事ですが、あなたの会社の商品を買ったこともない、
知りもしない、圧倒的多数の見込み客に目を向けるようにしましょう。


ドラッカーは、「顧客であってもおかしくないのに、顧客になっていない人たちを無視す
る」会社が多いと警告しています。


そのためにはどうしたらよいでしょうか。ドラッカーは、「顧客だけでなく、市場全体を
見ること」の大切さを説いています。現在、顧客でない人たちは、あなたの会社に関係の
ない人たちではなく、将来購入してもらえる可能性のある見込み客なのです。


例えば、あなたの会社が温泉を経営していたとしましょう。温泉に入りに来る人たちは顧
客ですが、それは市場全体から見ればほんのわずか。圧倒的に多数の見込み客にも働き掛
ける人がある訳です。


「温泉を美容液として売り出してみる」「エステを併設して温泉を活用したエステサロン
を開業する」などいろいろな仕掛けで見込み客を顧客にすることができるのです。


一定程度売れると油断してしまう経営者が多いですが、まだあなたの会社の商品を購入し
たことがない圧倒的多数の見込み客にどのようにアプローチするか、意識して考えるよう
にしましょう！

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