過去の成功体験や社内の聖域を排除せよ！

いつのまにか答え（商品）だけを覚えていて、質問（顧客ニーズ）を忘れる。
そして、質問が変わったにも関わらず、同じ答えを同じ方法で出し続ける。


とドラッカーは述べています。歴史のある会社ほど成功体験を持っていますが、その成功
体験が会社の成長を阻む要因になることが多々あります。


顧客ニーズや経営環境などは、絶えず変化していますから、過去に売れた商品、過去に成
功した販売方法が、永遠にうまく行くとは限りません。成功体験に縛られて、顧客ニーズ
の変化に対応できない会社は、かならずその後に伸び悩み、衰退していくことになるので
す。


成功体験は、ほとんどの場合、会社のなかで聖域になることが多いようです。特に、創業
者が取り組んできた事業などは、聖域になりやすく、赤字であっても、顧客ニーズを満た
していなくても、誰もその事業を変えようとはしません。


会社経営において、聖域をつくっては命取りになります。聖域は、コスト削減や改善の対
象から外れることが多く、大抵、赤字や衰退の原因になるからです。


ドラッカーは、


どんなによかった商品も、時の流れとともに売れなくなる。
その事業や活動を残すかどうかは、
業績という形で市場やお客様が判断することだ。


と述べています。


会社の都合で判断していはいけないのです。

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