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年度末 |
コンサルティングの現場や身近なトピックスからマーケティングのヒントをお届けする
『マーケティング小咄』。今回のテーマは事業戦略の再構築。
震災後初の月末、そして年度末。
弊社クライアントのいくつかも決算期を迎えました。
概ね好決算の見込みではありますが、当月の状況を見ると、休業や営業時間短縮による
売上の急落や、売掛金の未回収による決済資金の不足など課題が山積。
しかも事態は一過性のものではなく、中長期的に大きな変化が予測されます。
当然ながら、事業計画も一から立て直す必要があります。
先ずは現状分析、といいたいところですが、電力供給や交通網、そして原発問題など
未だ正確な状況が把握できる段階ではありません。
過剰ともいえる消費自粛は一時的にせよ、巨大災害を目の当たりにし、節電や
様々な節制を経験した消費者の心理は、それ以前とは異なったものとなるでしょう。
分からないことをあれこれ考えてみても、良い結果は得られません。
先ず為すべきは、集められた情報を確かなことと、不確かなことに分類することです。
その上で、しなければならないこと、すべきでないことを選別します。
そして、不確かな将来に向けてできることを進めて行く必要があります。
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来るべき変化に備えて |
先ず為さねばならぬこと、それは自社の事業に関係する全ての機能確認です。
自社の社員とその家族、物流や情報を含む全ての取引先、そしてお客様。
安否確認のみならず、生活や事業における状況まで把握し、自社を取り巻く
全ての関係者への影響を検討する必要があります。
昨日も、津波で流された下請会社に、高台にあって難を逃れた自社工場内での
再建をもちかけて共存を図る自動車部品メーカーがリポートされていました。
日本中のそこここで、様々なかたちでの連携が起こってくることでしょう。
下請けに責任を丸投げする、どこぞの電力会社とは大違いですね。
為すべきでないことは、先行きが見えないものへの投資です。
既に作成された事業計画は、ゼロベースで見直す必要があります。
したがって、計画されていた新規事業も、新しい条件下での再検討が必要です。
むしろ、これを機に内部に目を向けてみることが、来るべき変化への
柔軟な対応の上で重要でしょう。
組織や業務において機能の重複やムダはないか。人員配置は適正か。
節電による残業縮小で、ムダが顕在化していませんか。
商品構成に問題は無いか。利益貢献の薄い、ムダな商品はありませんか。
節約ムードで、今後評価が見直される可能性がある商品はありませんか。
原料の調達先はどうでしょうか。例え、現状は影響を受けていなくとも
不測の事態に備え、分散する必要はありませんか。
実態のつかめぬ外部情報に右往左往するよりも、社内の状況を見直すことで
よほど有効な体質強化が図れるはずです。
日本復興に向け、先ずは体制を整えましょう。
今日の一言: 為すべきか、為さねばならぬか、為さざるか
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