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貧者のラフィット? |
コンサルティングの現場や身近なトピックスからマーケティングのヒントをお届けする
『マーケティング小咄』。今回のテーマはブランド戦略。
ラフィット・ロートシルトと言えば、ワイン愛好家垂涎のボルドー第一級シャトーで
価格は1本10万円を下らない、高値ならぬ高嶺の花です。
そんなシャトーが、およそ100分の1の価格で買えるデイリーワインを発売しました。
ラベルには“LAFITE”の文字、そしてシャトー入口の風景が描かれています。
そして見慣れた(残念ながら飲み慣れたではありませんが)トレードマークである
『5本の矢』がラベルに、そしてコルクにも。紛れもなくラフィットです。
早速飲んでみることに。
ラフィットの重厚感を期待するのであれば、あまりの軽さに落胆するかもしれません。
重口の赤ワイン派である私がブラインドで比較すれば、間違いなく
同価格帯のチリカベ(チリ産のカベルネワイン)を選択するでしょう。
しかしながら、まとまりのある上質なミディアムボディのワインとして考えれば
完成度は極めて高く、流石はラフィットがその名を冠したものだと唸らせます。
レストランで供されれば、その誇らしげなラベルデザインと共に
テーブルが華やぐこと請け合いです。これぞ、ブランドのもつ底力といえるでしょう。
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ブランド戦略に必要なこと |
ではブランド戦略として考えた場合、この商品をラインアップしたことは
果たして良かったのでしょうか。
高級ブランドが、敢えて普及品を出す必要があるのか。
それによって、ブランド価値を損なうことにならないのか。
賛否両論あるでしょうし、シャトー自体の思惑を知る由も有りません。
商業ベースの結果は、将来明らかになることです。
しかしながら、一ワインラバーとしての個人的な見解は、今や世界中の
大多数の愛好家にとって手の届かない存在であるラフィットのエッセンスを
少しでも多くの方に知ってもらいたいという作り手の良心であり
安価なワインにも決して手を抜かない、ブランドの誇りであると理解しています。
ブランド戦略に必要なもの、それはブランドの誇りに基づく明確なポリシーです。
自らの誇りに対し欺くところが無ければ、立派な戦略となります。
『貧者のラフィット』、いやいや『賢者の選択』と解しています。
今日の一言: 自らの誇りが規範、ブランド戦略
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