お客様のためにしていることが、 収益を落とす原因になることがある。

先日、ある地方のおいしいラーメン店のコンサルを実施。
　 
ダシや具材にこだわっているので、
ラーメンはとにかくおいしい。
アンケートの結果も悪くない。
なので、商品はＯＫ。
　
そして、宣伝もうまい。チラシの作り方も秀逸。
ホームページもよくできているし、
アクセス数もかなりある。
だから、客は入っている。
　 
どんぶり勘定している訳でもないので、
財務的にも問題ない。
　 
なのに、儲かっていない。
　
。。。さて、なぜでしょう。
　
　
　
その理由は、ラーメンが基本的に大盛りだから。
ラーメンは通常２玉を使用。
そして、チャーシューも分厚くて、おいしい。 
　
が、女性は食べられない。
　
男性でもお腹いっぱいになってしまう。
　
だから、サイドメニューの収益源となる餃子や春巻き、
枝豆、ビールなどがまったく売れないのだ。
　 
そこで、麺の量を減らすことを提案。
どんぶりも一回り小さくして、女性であればお腹いっぱいだが、
男性であれば、ちょっと物足りないかなぐらいの量に変更。
　
それだけで、原価がほとんどかからず、
利益率のよいサイドメニューが飛ぶように売れるようになった。
　
また、替え玉の注文が入るようになったので、
さらに収益を伸ばすことができるようになった。
　
既存メニューが売れないと、新商品を。。と考えがちだが、
その前に手を打つことがあるはずだ。
　
　
大盛りで、そして具も盛りだくさんで、と、
お客様のためにしていることが、
収益を落とす原因になることがある。
　
顧客満足と収益のバランスをよく考えることが大切だ。

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