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よく訊かれることですが |
コンサルティングの現場や身近なトピックスからマーケティングのヒントをお届けする
『マーケティング小咄』。今回のテーマは新規事業人材の育成。
新規事業を担当させるに相応しい人材とは、いかなる素養の持ち主か。
経営者の方からよく戴く質問です。
一般的にいえば、好奇心が強く、粘り強く取り組む意思と柔軟に発想する企画力。
そして何よりも、物事を肯定的に捉える人であることが重要でしょう。
新規事業においては、次々と未知の領域に出くわします。
いちいち否定的に問題点を探していては、一向に前に進みません。
ただし、これらはあくまでも一般論であり、新規事業にスペシャリストというのは無く
むしろゼネラリストで無ければ務まらないと言えるでしょう。
新規事業において必要な各要素である市場調査、営業開拓、利益計画など
それぞれの分野におけるスペシャリストは、既存部門の支援で事足ります。
しかしながら、新規事業の推進者は、それぞれの分野に精通してはいなくとも
実務に当たるスペシャリストの話を理解し、使いこなすことが必要です。
ですから、対外的な事象に限らず、社内の各業務の対しても関心を払い
肯定的に取り組む姿勢こそ重要なのです。
これは経営感覚に近いものと言えましょう。初めから身に付けている能力
というより、実際の経験を通じて育てるべきものなのです。
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新規事業の人材育成法 |
筆者の経験を披歴すると、新人時代、商社の新規事業開発部門において
命じられたことは、一から新規事業の計画を立てること。
先ずは見本市やら、百貨店の催事やら話題のスポットやらネタ探しに奔走。
テーマを見つけたら、市場調査。図書館、現地、関係者へのヒアリング。
海外企業へのアプローチに際しては国際部の取締役に稚拙な英文を修正され
営業本部長に関連企業の紹介を依頼して、業界情報に関するインタビュー。
財務計画策定に当たっては、俄か勉強の知識を基に、金融機関出身の常務に
教えを請い、社長秘書から稟議書のスムーズな通し方を伝授され。
悪縁苦闘の末、でき上がった計画書の数々は、今から思えば噴飯もの。
実際に日の目を見ることはありませんでしたが、日々新しい発見の連続でした。
こうしたある日、社長が水面下で進めていた、社運を賭した大型案件が
正式契約に向けスタートし、プロジェクト・メンバーの末席に加わりました。
慣れない英語での会議では、契約条項に関する激しい攻防。
市場動向の調査から、販売計画の試算にリスク要因の分析。
文字通り、毎日が未知との遭遇でしたが、苦に感じることは全くありませんでした。
一通り、自分ひとりでやってみるという経験が、生きてきたのだと感じました。
改めて問うまでも無く、新人が作った新規事業計画に期待していたわけでは無く
新規事業の人材育成の手段であったのだと気付かされました。感謝です。
今日の一言: 経験が 人を育てる 新規事業
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