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まずコスト情報の整備が必要 |
新製品の開発では、製品の目標コストを設定することが当たり前になっています。
それは、「作ってからでないと、原価がいくらになるかわからない。」では、価格競争に
ついていくことすらできないからです。
このため最近では、目標コストが達成できないと判断される新製品は、開発中止になって
しまいます。しかし、利益獲得のためには、新製品の開発はなくてはならないものです。
ここに会社としてのジレンマが発生するわけです。
ある企業から、新規に開発を予定している検査装置について、目標コストを達成できるだ
けの確証が取れず、コスト低減のための相談を受けました。
今回の開発対象の製品は、既存の製品をもとにしたローコスト品の開発でした。このため
開発部門では、複数の会社に既存製品をベースにした見積およびコストダウンのための提
案を要求していました。
そして、それらの会社から提出された見積金額が、大きく目標コストをオーバーしている
ため、このままでは開発中止もやむ得ないという状況であったのです。
早速、その企業を訪問し、既存の装置を見せていただきました。カバーをはずして内部を
みて、原価をお聞きしました。このとき、原価明細の情報がありませんでした。板金部品
一式、基板、電子部品一式などといった総額での金額しか示されていなかったのです。
これでは、どの部品、あるいは部品ユニットに課題があるのかまったくわかりません。
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現在の技術情報を知っているか |
唯一確認できたのが、電子基板でした。
現行の電子基板の見積金額と私が概算でコストを比較検討すると、結構高いなということ
を感じました。
そして、私が、のこ製品の資材担当者で「この構造の装置を、その原価で買うか。」を自
問しました。その答えは「ノー」です。
このため、何か原価を押し上げる要因があるのではないかと、担当の方にいくつかの質問
をしましたが、見つかりません。
つぎに部品表や一部の図面などを確認しました。すると、コストウェイトの高いと思われ
る電子基板関係が、古い技術を用いた設計を前提にしていることがわかりました。
一例を述べますと、一昔前であれば、生産ロットが小さいと、基板実装のための電子部品
の取り付け作業が、すべて手作業で行われていました。
しかし、現在では、小ロットでも実装機によって、これらの作業を自動で処理するのが当
たり前になっています。
技術には、このようにコストダウンを意識して改良。進歩してきたものもあります。これ
らの情報は、コストダウンを進めるうえで、大いに役立つものです。
今回の製品では、現在の技術を導入するとともに、いくつかの新部品を採用して、大幅な
コストダウンを達成しました。
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