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最高の品質を守ること |
コンサルティングの現場や身近なトピックスからマーケティングのヒントをお届けする
『マーケティング小咄』。今回のテーマは、企業変革。
先日お話を伺った、某食品関連企業の二代目社長。
先代が考案し、特許を取得した加工技術は業界のスタンダードに。
業界の発展を願い、敢えて技術を公開し、解放することを選択しました。
惜しみなく情報を公開し、自ら技術指導にも当たり、全国に普及して行ったのです。
それから半世紀余が経過した今日、その技術の亜流が横行し
より高い生産効率を求めて、品質の劣る製品が市場に出回っています。
彼らは、広告手法や流通ルートの開拓にも長けており
今やそれが主流となって来ているのです。
品質と安全性を最優先に掲げ、手間暇をかけた自社のやり方では
大量生産は難しく、価格も高くなってしまいます。
「それでも、品質を正当に評価し、理解してくれる飲食店の方などがいるので
この方式を変えるつもりはない」と仰る社長。
確かに、お話を伺い、スペックを見てもその違いは明らかであり
見た目や味を比較すれば、その差は歴然です。
これを、きちんと消費者に伝えることができれば、ビジネスの拡大は容易でしょう。
問題は生産能力、品質を落とさずに規模の拡大ができるかどうかです。
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戦略的な変革 |
そこで、生産現場のお話を伺ったところ驚きの連続。
一言でいえば、半世紀前から時間が止まっているかのような有様でした。
確かに、先代からの教えを守った丁寧な加工がなされています。
一方で、生産設備も人の動きも、更には人の考え方までもが旧態然として硬直化。
生産方式を守るといえば聞こえがいいですが、これでは単なる放置状態。
設備の改善により、生産性も安全性も向上することは素人目にも明らかです。
天気次第で変わる加工技術者の動きは総じて緩慢で、改善の意欲は無し。
ひたすら、長年慣れ親しんだやり方に固執し、変化を拒否する。
ある意味、職人でもある彼らにへそを曲げられたら困ると
見て見ぬふりをしているのが実態というところでしょう。
「それでも、私たちは最高品質の製品を供給しているのです」
という社長の言葉は、どこか虚しく響きました。
品質を守るために作業工程は断じて変えないというのは立派な企業ポリシー。
それを言い訳にして、企業の成長を顧みないのは経営の怠慢です。
社内外の状況を分析した上で、企業としての成長戦略を描き
守るべきところは守り、変えるべきところは変える。
拝聴する限り、改善の余地は至るところにあります。
折角の技術資産、如何に活かすかを考えるのが経営戦略です。
今日の一言: 変革は モノ変え、価値変え 意識変え
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