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損益分岐点の計算 |
話を戻して、この限界利益率で固定費を割ったものが損益分岐点売上高なので、
先ほどの算式となります。
長い式にすると、
損益分岐点売上高=固定費÷{(売上高−変動費)÷売上高}
言葉にすると、売上高から変動費を引いたものを売上高で割ったもので固定費を割る、
となります。
試しに計算してみましょう。
A社の損益状況:
売上高1億円
変動費6千万円
固定費4千万円
計算式は、
損益分岐点売上高=固定費4千万円/(1−変動費6千万円/売上高1億円)
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損益分岐点売上高比率とは |
計算をすすめると、
損益分岐点売上高=固定費4千万円/(1−0.6)
=固定費4千万円/0.4
=10000万円
=1億円
なので、損益分岐点売上高は1億円。
はい、上にもどって利益額を見るとゼロ0になっています。間違いないですね。
よって1億円が、A社さんの変動費および固定費が回収される収支均衡売上高と
なります。つまり、売上高が1億円を下回ると赤字になります。
損益分岐点(売上高)を売上高で割ると、損益分岐点売上高比率が出ます。
損益分岐点売上高比率(%)=損益分岐点売上高/実際の売上高×100
利益を出すためにはこの比率が100%を下回っていないといけないわけですが、言い
換えれば、100%を下回っていればいるほど経営体力があると言えることになります。
損益分岐点売上高は他社比較ができない、しづらいものですが、損益分岐点売上高
比率については割合なので、他社比較ができます。
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業界平均との比較、検討 |
ちなみに、業界平均(※同友館中小企業経営実態調査に基づく経営・原価指標データ)
を申し上げると、
全産業 93.5%
建設業 96.5%
製造業 91.4%
情報通信業 95.2%
運輸業 96.6%
卸売業 90.0%
小売業 96.6%
不動産業 86.8%
飲食・宿泊業 98.6%
サービス業 94.7%
となっています。
自社の損益分岐を計算されたことがないかたは、これを機会に貴社の損益分岐点
(売上高)を計算してみてはいかがでしょう?財務分析に役立つのはもちろんです
が、業界の平均値などを自社と比較するなどして、経営の参考にされてみてはいか
がでしょうか。
池田
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