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経営改善の新規事業案 |
コンサルティングの現場や身近なトピックスからマーケティングのヒントをお届けする
『マーケティング小咄』。今回のテーマは、新規事業。
新規事業についてのご相談で、初めて伺った小型機械メーカー。
メーカーとはいっても、自社工場を持たない、所謂ファブレス。
大手メーカーでの製品企画・設計の経験を活かすべく独立して5年余。
長年培った人脈もあり、大手企業からの製品企画依頼は後を絶たないようです。
企画が採用されればそれなりの報酬はあるものの、決定までには数ヶ月を要し
その間の開発費や試作費は全て手弁当。
このままでは経営状況の改善は見込めないということで
自社ブランドの製品を立ち上げたいと決意してのご相談でした。
しっかりとした技術力と、誠実なお人柄。
考え方も至極妥当であり、ぜひご協力しましょうということに。
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大名商売 |
早速拝見した企画概要書は実に立派なもの。
同じく、大手メーカーの製品企画部門出身の商品部長が作成したといいます。
開発コンセプトから、製品ラインアップ、販売目標から人員配置まで申し分ない。
但し、相応の経営資源を有する企業が実行するならばの話です。
開発を含めた準備期間12ヶ月、その後6ヶ月の商品化テストを経た上で
テストマーケティングというスケジュール。発売までに商品は陳腐化します。
サービス部門だけでも5人の人員計画、総勢15人体制でスタート。
現在の社員数の2倍以上、サービスセンターは必要ですか?
中小企業にとって、新規事業は企業の存続をも左右しかねない投資案件です。
理想論を掲げるのではなく、身の丈に応じ、リスク回避型の計画が必要です。
それにより、市場の変化に応じて柔軟に対応する機動力も発揮できます。
スピードこそ、中小企業にとっての生命線です。
新規事業をスタートするに当たり、絶対に欠くことのできない項目を抽出し
現有の経営資源と見比べて計画を精査しましょう。
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計画は現実的に、実行は速やかに |
人員は最小限でスタートし、必要に応じて外注で補います。
設備投資や大型機器類への投資も極力抑えます。
何れも、事業が拡大した段階で、順次補充すれば良いことです。
むしろ、そうした固定的な資源を抑え、身軽な状態にしておくべきなのです。
新規事業は計画通りに進まないことが多々あります。
場合によっては、製品そのものや位置付けを変更することさえあるのです。
そうした際、市場の状況に応じて素早く対応できることが強みとなります。
小さく産んで、大きく育てる。そうした計画こそ望ましいのです。
そして、最後にスケジュール。そもそも、ものづくり中心の発想から
市場ありきの発想に切り替えねばなりません。
製品コンセプトに基づく試作機ができているのですから
すぐにテストマーケティングと製品の改良を並行して進めましょう。
商品発売までのスケジュールを6ヶ月として計画を再構築。
もちろん、身の丈に合った資金繰り計画とオプションプランも盛り込みます。
今日の一言: 初期投資 抑えて変化 即対応
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