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寝耳に水 |
コンサルティングの現場や身近なトピックスからマーケティングのヒントをお届けする
『マーケティング小咄』。今回のテーマは、危機対応。
首から吊り下げるタイプの携帯除菌剤で化学熱傷の被害が発生し
消費社長が使用中止を訴えたというニュースが流れたのはつい先日。
第一報は、二酸化塩素を使った同タイプの製品を最初に企画した会社の
社長からの「えらいこっちゃ」という切迫した声の電話でした。
朝から問い合わせの電話が殺到し、対応に追われている。
予定を変更して、基剤の製造元と対応について相談するとのことでした。
電話を切って、先ず件のトピックスを扱ったニュース映像を確認し
次いで、発信元である消費者庁の発表内容を確認しました。
消費者庁の初期発表において、対象製品を
「次亜塩素酸ナトリウムを含むと表示のある」と明記しています。
更に、テレビニュースでは、製品名、中国製、輸入元まで確りと報道し
二酸化塩素工業会のコメントとして、二酸化塩素との違いを紹介していました。
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心配無い |
お問い合わせに対しては、報道の対象となった製品は中国製の模倣品で
遣っている基材が次亜塩素酸ナトリウムという有害物質であること。
自社製品は、国内大手メーカーが生産した二酸化塩素剤であることを伝え
その効果と安全性を説明すれば済む話です。
私自身も同製品に携わっていたため、各方面からお問い合わせを戴きましたが
同様の説明で納得され、安心して販売できると仰っていました。
件の社長は、製品のマイナスイメージを懸念して、立て直しに躍起ですが
こと営業面でいえば、むしろ今回の報道は大きなプラスと考えています。
そもそも、携帯用除菌剤を知っていた消費者はごく僅かだったのが
報道を機に認知されるようになったのです。
仮に10%の認知度が30%の認知度になっただけでも大きな宣伝効果です。
例え既存ユーザーの50%が離れたとしても、比較にならぬ数になります。
しかも、粗悪な模倣品の危険性が明らかになった今、有害な類似品の
付け入る余地が狭まりました。実は、これこそが最も重要です。
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大切なのはお客様 |
除菌という、目に見えぬものが対象の場合、販売機会があると見れば
効果や有害性の有無が分からぬ有象無象が現れてきます。
売上への影響もさることながら、それ以前に懸念すべきはお客様の不利益です。
効果が無いだけならまだしも、健康被害とあっては捨て置けません。
中国製の粗悪品や、原料を安価に調達できるという類の話は
昨年から頻繁に耳にしていました。
そうした疑わしい物には一切関わらないことはもとより
お客様に対する注意喚起の活動が必要だったかもしれません。
これを機に、しっかりと見つめ直すべきでしょう。
お客様のために、そして業界全体の発展のために。
今日の一言: 護るべき 相手違えず 策を打て
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